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福島県獣医師職員のキャリアパス(公衆衛生・動物愛護分野)

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印刷用ページを表示する 掲載日:2024年3月18日更新

福島県獣医師職員のキャリアパス

公衆衛生・動物愛護分野のモデルケース

 福島県獣医師職員のキャリアアップのモデルケースについて、実際の職員を例に掲載しました。
 ぜひご自身の将来像のイメージに役立てていただけたら幸いです。

獣医師職員のキャリアパス(動物愛護センター)

  • 所属:動物愛護センター
  • 職名:所長
  • 採用:H4年度採用

H4~H8年度 郡山食肉衛生検査所 (獣医技師)

 民間企業での豚の臨床を経て、結婚を機に退職し県に入庁。
 牛や豚、鶏等の食肉検査業務に携わるとともに、全国病理部会や学会に症例研究発表をするなど、充実した5年間を送りました。
 またこの間、上司や同僚に助けられながら2人の子を出産しました。

H9~H12年度 県南保健所衛生課食品衛生係 (副主任獣医技師)

 放浪犬の捕獲や犬猫に関する苦情処理等の狂犬病予防業務、食中毒防止や調理師試験等の食品衛生業務を担当。
 新規事業として「飼い犬のしつけ方教室」、「小学校への獣医師派遣事業」がスタートし、獣医師職員として新たな領域でのやりがいを実感しました。
 長女が小学校に入学し、学校行事への参加が増えるなど、子育てもフル回転でした。

H13~H17年度 県北保健福祉事務所生活衛生グループ食品衛生チーム (副主任獣医技師→主任獣医技師)

 動物愛護管理業務、食品衛生業務を担当。
 県の動物愛護事業を推進するための「県北動物愛護ボランティア会」の設立に携わり、動物愛護に対する様々な思いがある方々をとりまとめる難しさを感じました。

H18~H22年度 県中保健福祉事務所生活衛生部衛生推進課食品衛生チーム (主任獣医技師)

 食品衛生業務、動物愛護管理業務を担当。
 全国的に食品に関わる事故や事件が多発した時期で、食品への異物混入や食品表示違反を未然に防止するため、食品製造施設への監視に力を注ぎました。
 2人の子供が思春期を迎えるタイミングでシングルマザーとなり、仕事と子育ての両立に苦労した時期でもありましたが、やりがいのある仕事だったからこそ頑張れたのだと思います。

H23~H25年度 県南保健福祉事務所生活衛生部衛生推進課食品衛生チーム (専門獣医技師)

 食品ラインのキャップとして食品衛生業務を担当
 東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所事故の発生により、放射性物質の基準を超過した加工食品の流通の未然防止と食品の安全確保に取り組みました。
 漬け物や凍み餅など、県内産農産物を原材料とした加工食品の放射性物質検査を徹底することで、福島県の「食文化」を守り、復興に繋げるとの思いで取り組みました。
 長女が大学、長男が高校に進学しました。

H26~H28年度 保健福祉部食品生活衛生課 (専門獣医技師)

 初めての本庁勤務。キャップとして動物愛護、食肉衛生業務及び食中毒を担当。
 着任2日目に、県内施設を原因とする広域かつ大規模食中毒が発生。患者は11都県、88名となり、厚生労働省や他自治体及び管轄保健所との調整に大変苦労しました。
 高校に通う長男のお弁当だけは手を抜かずに作り続け、やがて大学に進学し、家族は猫2匹となりました。

H29~H30年度 南会津保健福祉事務所生活衛生部衛生推進課 (衛生推進課長)

 衛生推進課長として食品衛生、環境衛生及び水道業務について総括を担当。
 未経験の業務である理美容所やクリーニング店への監視指導、水源調査等に同行し、業務の把握に努めました。
 職員と一緒に行った、放射性物質対策の調査研究のための栃餅の試験製造や、尾瀬の山小屋監視は楽しい思い出になっています。

R元~R4年度 保健福祉部食品生活衛生課 (副課長兼主任主査→主幹)

 動物愛護、食肉衛生業務の総括を担当。
 県内における猫の引取り数及び殺処分数の削減、公衆衛生獣医師の確保に力を注いだ4年間でした。
 譲渡手数料新設に係る条例改正や、獣医学生修学資金貸与制度の創設など、自分の「やりたい!」という思いを実現し、施策に反映することができたやりがいのある職場でした。

R5年度~現在 動物愛護センター (所長)

 本県の課題である猫の引取り数及び殺処分数の削減を図るため、適正飼養の普及啓発や譲渡事業の推進など、職員一丸となって各種事業に取り組んでいます。
 収容した犬猫の新しい飼い主への譲渡を進めるため、不妊去勢手術をセンターで実施しており、職員の技術力向上に努めているところです。
 この技術を新たな取組である地域猫活動の支援にも活かしていきます。

動物愛護センターの猫への注射

印象に残っている仕事

 東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故により、旧警戒区域内に取り残された犬、猫の保護活動の経験は、改めて、福島県職員として、また、獣医師として何をすべきか考える転機になりました。以後、「福島県のため」、「福島県民のため」、そして「犬猫のため」を常に考え、使命感を持って仕事に取り組んでいます。

「福島県職員」の魅力・やりがい

 公衆衛生行政に携わる獣医師の業務は、食の安全確保、動物由来感染症のまん延防止、動物の愛護及び適正飼養の普及啓発など多岐に渡っており、県民の皆さんの生活の安全・安心の確保や質の向上を図るため、公衆衛生獣医師の果たす役割や責任は大きく、それ故に、とてもやりがあります。
 また、結婚・出産・育児と、ライフスタイルが変化しても、県職員獣医師としてライセンスを使い、誇りを持って仕事ができることは、非常に魅力があります。