福島県獣医師職員のキャリアパス
家畜衛生分野のモデルケース
福島県獣医師職員のキャリアアップのモデルケースについて、実際の職員を例に掲載しました。
ぜひご自身の将来像のイメージに役立てていただけたら幸いです。
- 所属:中央家畜保健衛生所
- 職名:衛生指導課長
- 採用:H15年度採用
H15~H19年度 県中家畜保健衛生所(獣医技師)
鶏、蜜蜂の伝染性疾病対策業務を3年間、BSE検査業務を2年間担当。
忙しい部署でしたが、憧れる先輩と一緒に仕事が出来て、日々勉強になる充実した毎日でした。
H20~H23年度 県北家畜保健衛生所(獣医技師→副主任獣医技師)
放牧牛の衛生対策業務を担当。
牛の放牧場での衛生検査等、現場で仕事をすることが多かったです。同年代の同僚が多い職場で、楽しく仕事をすることが出来ました。
第1子を出産。妊娠中も上司、同僚からのサポートがあり、安心して仕事を続ける事が出来ました。
H24~H28年度 会津家畜保健衛生所(副主任獣医技師→主任獣医技師)
家畜防疫業務全般を担当。
畜産農家数が少ない地域がらもあり、農家と密接に関わって、きめ細かい指導をすることが出来ました。それまでの経験を生かして、仕事を進めることが出来て、やりがいを感じていました。
第2子を出産。東日本大震災発生時は育児休業中でした。
H29~H30年度 農林水産部畜産課(主任獣医技師)
動物薬事、獣医事監視、獣医師職員確保対策業務を担当。
家畜保健衛生所の統廃合による新事務所の開所に携わりました。全く未知の業務に苦労もありましたが、様々な部署と関係しながら仕事をすることで、視野を広げることが出来た貴重な経験でした。
2人の子育てに奮闘中。部分休業等の制度を活用しながら学童保育と保育園の送迎も頑張りました。
H31年度~現在 中央家畜保健衛生所(主任獣医技師→衛生指導課長)
牛の伝染性疾病対策業務を1年間、特定家畜伝染病監視対策業務を3年間担当し、現在は衛生指導業務、庶務を担当する課の総括。
第1子は中学生、第2子は小学生に。
初めての課長職を務めている現在の課は、業務内容が幅広い部署ですが、課員が仕事を進めやすいように気配りと目配りをするように心がけています。
印象に残っている仕事
特定家畜伝染病対策業務を担当していた令和4年度に、県内で初めてとなる高病原性鳥インフルエンザの発生を経験し、現場や地方対策本部で業務にあたりました。
すべてが手探り状態の中、速やかに防疫措置を進める必要があり、プレッシャーがかかる仕事でしたが、無事に終えることが出来た時は、一緒に仕事をした方々と共に戦った同志として絆が生まれたような感覚で、達成感を共有できました。
「福島県職員」の魅力・やりがい
獣医師としての知識や技術を県民の手助けに生かすことができ、獣医師と行政職の両方として充実した仕事を出来ることが魅力の一つです。
経験を積んでいくことで、自分自身の成長も実感することが出来ます。福島県の畜産を支えるために不可欠な一員であると誇りを持てる仕事だと思います。