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福島県知事メッセージ「2025年3月11日のメッセージ」

掲載日:2025年3月11日更新

◆この動画は、東日本大震災及び原子力災害から14年を迎える令和7年3月11日に、内堀雅雄福島県知事が公表するメッセージです。
 震災への関心が薄れる中、私たち県民は、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、復興への思いを新たにするため、
 平成24年3月11日以降、毎年、公表しています。

◆令和6年度 3.11ふくしま追悼復興祈念行事の概要
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kikaku-311-2025.html

◆福島県知事メッセージ「2025年3月11日のメッセージ」
 「東日本大震災は一瞬でその美しい景色を壊し、色とりどりだった世界を灰色に変えてしまいました。
 あれから14年が経ち、福島は少しずつ色を取り戻し、力強く前向きに未来を明るく照らしています。」
 (原町第一中学校 鈴木 真日瑠さん「未来への手紙」)

 2011年3月。東日本大震災の巨大な地震と津波、そして東京電力福島第一原発事故。
 私たちの日常を一変させた未曽有の複合災害は、
 14年の歳月を経た今もなお、多くの困難な課題をもたらし続けています。
 復興への長く険しい道のりが続く中、県民の皆さんの懸命な御努力と国内外からの温かい御支援により、
 福島の希望の光は確実に輝きを増し、私たちの歩む道を照らしています。

 本県ゆかりの選手が県民に勇気と元気を届けてくれた、パリ2024オリンピック・パラリンピック大会。
 14年前の今日、富岡町で被災されたバドミントン競技混合ダブルスの渡辺勇大選手・五十嵐有紗選手が、
 苦難や葛藤を乗り越え、二大会連続で銅メダルを獲得し、福島県に凱旋してくれました。
 原発事故後、再生可能エネルギーを共に推進してきた、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州。
 協定締結から10年、顔の見える交流を積み重ね、連携を深めています。
 東京電力福島第一原発2号機からの燃料デブリの試験的取り出し。
 その量は0.7グラム。880トンにも及ぶとされる燃料デブリ全体からすれば極々わずかですが、
 14年間知り得なかった原子炉内部の実態を解明するための貴重な一粒です。

 一方で、今もなお、避難生活を余儀なくされている方々はおよそ2万5千人。
 古里への帰還を果たしても、多くの仲間と暮らしたかつての日常は失われたままです。
 長期にわたる廃炉作業や、除去土壌等の県外最終処分に向けた取組など、
 原子力災害特有の課題は依然として山積しています。

 「これからの福島県は課題や乗り越えなくてはならないことがたくさんあります。
 僕は震災のことを知らない 初めての世代として震災の体験談は話せないけど、
 一つ一つの目標に向かって自分ができることをがんばります。」
 (白河第二中学校 吉田 壮佑さん「未来への手紙」)

 昨年の11月、震災と原発事故の発生から5,000日が経過しました。
 震災を知らない若い世代が今後、更に増えていく中、
 同じ悲劇を二度と繰り返さぬよう、記憶と教訓を後世に引き継いでいかなければなりません。
 福島県内のみならず、国内外の若い世代の皆さんが震災学習や現地訪問を通じて学びを深めています。
 被災された方々の言葉に真摯に耳を傾け、自分事として捉えようとするその姿は、正に未来への希望です。

 「今あるこの幸せを、少しでも多く少しでも長く、未来へつないでいくことができるように。」
 (岩代中学校 遠藤 美咲さん「未来への手紙」)

 震災と原発事故を経験した私たちは、今あるこの日常が当たり前ではないことを知っています。
 自然の脅威に備えることや、安全神話は絶対ではないことを伝え続けなければなりません。
 そして、苦難や困難の中にあっても、多くの仲間と共に着実に歩みを進め、一つ一つ実現してきたことも。

 昨年10月、本県出身で日本を代表する俳優、西田敏行さんが惜しまれつつ天国へと旅立たれました。
 福島の復興の歩みを伝える「東日本大震災・原子力災害伝承館」のエントランスでは、
 西田さんの優しくも温かな福島なまりのナレーションが今日も響いています。
 誰よりもふるさと福島の復興を案じ、
 震災直後、深刻な風評被害に苦しむ福島の農産物を口いっぱいにほお張り、
 「福島は何があっても負けねぇぞ、『うつくしま、ふくしま。』を取り戻すべな」と、声を張り上げてくださいました。
 私たちは、こうした西田さんの思いを胸に刻み、決して諦めることなく、挑戦を続けていきます。

 来年、福島県は誕生から150周年という節目の年を迎えます。
 先人たちがたゆまぬ努力と果敢な挑戦を続け、様々な困難を乗り越えてきたからこそ、 今の福島県があります。
 私たちの挑戦も、いつか後世の人々に「あの時代の先輩たちが頑張った歴史の上に私たちの今がある。」と
 言ってもらえる日が必ず来ると私は確信しています。
 そして、西田さんが生前見せてくれたような笑顔があふれる福島県を必ず創り上げる、
 そんな強い決意の下、県民の皆さんや福島を応援してくださる全ての方々と共に、
 私たちの未来図に彩りを加えながら、明るく豊かな福島県を築いてまいります。

 令和7年3月11日                                

 福島県知事 内堀 雅雄


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