〇東日本大震災と福島第一原発事故の影響が大きい浜通り地域等(※)では、農業者の高齢化や後継者不足などによる担い手の不足が大きな問題となっています。
〇 ふくはまアグリ物語「ふくしま・浜通りで新しい農業!」では、企業の農業参入促進に向けて地域の営農状況や参入事例、インフラ整備の状況などについて、ご紹介していきます。
○ 第8話では、かつらお胡蝶蘭合同会社についてご紹介します。
♦かつらお胡蝶蘭合同会社
葛尾村の全村避難が一部解除となった2016年の翌年に「口に入れない花なら風評被害も少ないのでは?」と、コチョウランで農業参入しました。当社のコチョウランは、「ホープホワイト」と名付けられ、高原の気候が生育にマッチし、花弁の大きさ、厚み、花の数が優れているのが特徴です。品評会では、最高賞を受賞するなど、ブランド化に成功し、経営面においても2021年に黒字に転換できました。
インタビュー:葛尾村長 篠木 弘さん、かつらお胡蝶蘭合同会社 丸山 剛史さん(群馬県出身)
※ 浜通り地域等15市町村
イノベーション・コースト構想を推進する地域(いわき市、相馬市、田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、新地町、飯舘村)
<福島イノベーション・コースト構想>
東日本大震災及び原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業を回復するため、当該地域の新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクト。
廃炉、ロボット、 エネルギー、農林水産等の分野におけるプロジェクトの具体化を進めるとともに、産業集積や人材育成、交流人口の拡大に取り組んでいます。
https://www.fipo.or.jp/