平成17年度第1回福島県入札監視委員会結果【概要】
 
1 日時 平成17年5月26日(木)14:00〜16:00
2 場所 杉妻会館 百合A
3 出席者
(委員)菅家委員、清水委員、平塚委員、松野委員、渡辺委員(委員全員出席)
(県)土木部政策監、建設行政グループ参事、建設行政グループ主幹
   建設行政グループ員2名
   各発注者(抽出案件説明者)
4 内容
(1)委員長あいさつ
(2)土木部政策監あいさつ
(3)審議等
   @抽出案件に対する審議
     指名競争入札        2件
     技術評価型指名競争入札   1件
     条件付き一般競争入札    1件
     随意契約          1件  
   A指名停止の運用状況について(報告)
(4)その他
  @次回委員会開催の日程
    平成17年9月22日(木)10:00〜12:00
  A次回委員会の抽出担当委員選任
    菅家委員を抽出担当委員に選任。
 
 
【質疑内容】
 
<指名競争入札1>
(委員)入札、契約、着工が年度末で、翌年度に完成となっているが、年度内に完成するものと要件が違うのか。翌日の着工では現場はどうなっているのか。
(回答) 平成16年度内の執行を予定していたが、現地確認によって、排水管を通す予定の場所に木が生育していない部分が少ないため、汚泥をその場で処理する方法に、変更することとなり、時期がずれ込んだため、2月議会での繰り越しの承認が必要となった。
    資材等の搬入はヘリコプターを使用しますが、浄化槽の製造をもって着工とするので、現場は動いていません。
(委員)着工は、平成16年度に行う必要があるのか。
(回答)国庫補助事業であるため、着工は必要です。予算の繰り越しに関する議会の議決後に契約をするため、契約はこの時期になります。
(委員)予定価格の事前公表の対象は。
(回答)すべての工事です。
 
<指名競争入札2>
(委員)変更契約をしても予定価格は変わらないのか。
(回答)設計額と落札額で算出される請負の率を変更後の設計額に乗じて、変更の額を算出します。請負の率は不変です。1,000万円の設計で、900万円で落札した場合は比率が0.9ですので、増額変更の設計が10万である場合、10万×0.9で増額する金額は9万円になります。
(委員)変更契約が3月4日で、完成が3月10日は期間がギリギリであるが。
(回答)内容変更処理の指示を、事前に発注者から業者に行い、後から変更契約を結びます。
(委員)変更の必要性の話は、業者からもあるのか。
(回答)業者からも県からもあります。
 
<技術評価型意向確認方式指名競争入札>
(委員)辞退者が多いが、辞退した理由は。
(回答)個別に確認はしておりません。
(委員)以前に、技術者の配置が困難で辞退した事例があったが、理由の推測は。
(回答)配置技術者や手持ち工事などが関係していると思われます。
(委員)今回20社選定、6社が辞退しているが、追加はしないのか。
(回答)追加はしません。
(委員)大幅に減った場合、追加するケースはないのか。
(回答)実施要領の第8条により10社に達しないときは、行いますが、この工種のようにやれないものもあります。第10条の第2項により一定数確保できないときには通常の指名とすることもあります。
(委員)今回は14社だから該当しないということか。
(回答)はい。
(委員)辞退した会社を次に選ばないというペナルティはあるのか。
(回答)特にありません。
 
<条件付き一般競争入札>
(委員)PC橋上部とは、橋をのせるような工事か。土台と橋は別に行うのか。
(回答)はい、別の工事として発注します。特殊な工事なので分けます。
    下部工は地元業者でも施工は可能です。
(委員)通常、分けて発注するのか。
(回答)分けます。
(委員)JVにする趣旨は。
(回答)施工を容易にし、安全性や受注機会、県外業者から県内業者への技術力の移転を考慮しています。
 
<随意契約>
(委員)4回入札をおこなってこの金額になったのか。
(回答)はい。
(委員)施行令は前回と違うが改正になったのか。
(回答)はい。
(委員)緊急など、いろいろなケースがあって、随契であることは分かるが、その際の業者選定の方法は。
(回答)緊急事態で、すぐに施工できるか、機動力はあるか、と見るとS・Aとする考えもあります、今回は、今ある本管を実施した業者ということで、熟知している業者が最適と考えました。
(委員)近いことも大きな要素なのか。
(回答)はい。
(委員)緊急、災害のときに近い業者なら駆けつけてもらえる。
(委員)4回やっているが、1対1の入札は現場ではどうやって金額を下げるのか。
(回答)傾向としては、単独の場合は1、2回では落ちません。競争相手がいないので様子をみることもあると思います。再入札も直ぐに出してきます。
 
(委員)全般的になりますが、予定価格と契約金額の差が大きいとき、予定価格は適正なのか、予定価格は見直さないのか。
(回答)設計額は正しいということが大前提になります。これを下げてしまうと業者に無理強いをしてしまうことになります。経営状況などコストを節約をした結果で、競争性が出ると考えます。
(委員)最低制限の適用は。
(回答)WTOとVE提案以外は最低制限を行っています。
    WTOとVE提案の場合は施工できるかどうかを調査します。
 
<まとめ>
(委員長)今回の抽出案件については、特に問題は見受けられなかったということでよろしいか。
(各委員)異議無し。
 
<指名停止の運用状況について>
(委員)事故が多いという印象がある。
(委員)事故はどこから知るのか。
(回答)県発注の場合は発注者から、その他は建設事務所で把握するようにしている。情報収集に努めています。
 
−以上−