新着情報
「万能試験機」及び「自動研磨装置」((公財)JKA補助事業)導入のお知らせ
このたび、公益財団法人JKA平成28年度補助事業「公設工業試験研究所における機械等設備拡充補助事業」により「万能試験機」及び「自動研磨装置」がハイテクプラザいわき技術支援センターに整備されましたので、御案内いたします。1 装置整備の目的
(公財)JKAは、競輪・オートレース事業における売り上げの一部を広く社会還元するため、機械工業の振興や社会福祉公益増進に関するさまざまな社会的課題を解決する取り組みの一環として補助事業を行っています。
ハイテクプラザいわき技術支援センターでは、この事業を活用し、「万能試験機」及び「自動研磨装置」を整備しました。これらの装置を導入し評価体制を充実させることで、県内で盛んな電子機器関連産業の他、自動車関連産業や再生可能エネルギー関連産業など幅広い産業分野における品質向上・開発促進を目的としています。
本装置は企業の利用に供し、技術相談、機器解放、依頼試験、研究開発等の技術支援施策に活用します。運用にあたっては複数名の職員が担当し、機器の利用方法を含め、技術的なアドバイスを行っていきます。
ハイテクプラザにおける技術支援施策の中で本装置を利用することにより、技術課題解決の迅速化のほか、製品の高度化、コスト削減、品質の向上など、技術力向上と競争力強化につながります。
2 万能試験機
装置の用途
本装置では、JISやISOに規定された金属材料の引張試験をはじめ、以下のことが行えます。
(1) 材料の機械的特性(引張強さ、降伏点、耐力等)の測定
(2) 材料の曲げ試験
(3) 溶接方法確認試験(引張・曲げ)
(4) 製品の荷重試験
(5) 基板等幅が広い部品の曲げ試験
(6) 破壊までのひずみ分布の観察や記録
装置の仕様概要
(1) 装置形式
(株)島津製作所製 UH-F1000kNX
(2) 装置仕様
① ひょう量: 1000kN(オートレンジ)
② 最大つかみ具間距離: 1000(mm)
③ 最大圧盤間距離: 900(mm)
④ テーブルの有効広さ: 750(mm)×750(mm)
⑤ その他: ビデオ式非接触伸び幅計
詳しくは、装置紹介ページ(「万能材料試験機」)をご覧ください。
3 自動研磨装置
装置の用途
本装置は、金属材料、有機材料(ゴム・エラストマーを除く)、無機材料、電子部品、表面処理品、機械部品などにおいて以下のことが行えます。
(1) 金属組織の観察用試料の作製
(2) 異物・欠陥等の解析用試料の作製
(3) 電子部品等の断面観察用試料の作製
(4) めっき等表面処理の状態観察用試料の作製
(5) 溶接部、機械加工部等の断面観察用試料の作製
本装置によって作製した試料は、ハイテクプラザ所有の顕微鏡(光学顕微鏡・電子顕微鏡)、EDXなどの各種分析・解析装置と連携することで、一貫した分析・解析が可能です。
装置の仕様概要
(1) 装置形式
ITWジャパン(株)製 エコメット300 オートメット300 セット
(2) 装置仕様
① 研磨盤直径 8in、12in
② 研磨盤回転数 50~400rpm
詳しくは、装置紹介ページ(「自動研磨装置」)をご覧ください。
4 利用料金
平成29年4月設定予定 (詳しくは担当までお問い合わせください。)
5 備考
機器を利用されたい方は担当までお問い合わせください。
6 お問い合わせ先
いわき技術支援センター 機械・材料科
TEL:0246-44-1475