点字広報ふくしま第292号
<県政の窓>福島を未来へつなぐ復興・創生予算
福島県当初予算 1兆4,418億円
うち復興・創生分 5,043億円
令和2年度は、復興・創生期間(平成28~令和2年度)の最終年度となります。当初予算の総額は1兆4,418億円で、うち5,043億円が、復興と地方創生を進めるために充てられます。
福島県総合計画 【11の重点プロジェクト】
県では、東日本大震災・原子力災害からの復興と地方創生の視点により、特に取り組むべき課題に対応した事業を11の重点プロジェクトとして推進しています。
1 人口減少・高齢化対策プロジェクト 【284事業615億円】
【事業例】
ふくしま創生人財育成事業(教育庁) 【0.2億円】
高校生自身が福島県の魅力を発見して郷土理解を深め、自治体や企業等、地域との接点を増やすことで、「地方創生」の観点から人材を育成します。
都市人材とつながる。ふくしまの未来共創促進事業(企画調整部) 【0.3億円】
新たな取り組みにチャレンジする県内各団体と、自らのスキルを生かし課題解決に関わる都市人材とのマッチングによる、ふくしまの未来創りを促進します。
2 避難地域等復興加速化プロジェクト 【62事業435億円】
【事業例】
イノベーション創出プラットフォーム事業(商工労働部) 【4.0億円】
産業・金融・行政等からなる連携体制を構築し、プロジェクトの掘り起こしから事業化に至るまで、一体的な支援により浜通り地域のイノベーションを創出するビジネス創生を推進します。
Jヴィレッジ利活用促進事業(企画調整部) 【1.9億円】
Jヴィレッジを交流人口拡大や復興発信の拠点として幅広い利活用を図ることで、本県の復興の姿を国内外に発信していきます。
3 生活再建支援プロジェクト 【34事業238億円】
【事業例】
企業等と連携した子供高齢者安全対策強化事業(警察本部) 【0.1億円】
子供と高齢者を犯罪や交通事故の被害から守るため、企業等と連携して防犯体制の強化・拡充を図ります。
4 環境回復プロジェクト 【33事業994億円】
【事業例】
鳥獣被害対策強化事業(生活環境部) 【6.0億円】
イノシシ等野生鳥獣による生活環境や農林業被害を減少させるため、必要な対策を実施することで野生生物との共生の実現を目指します。
5 心身の健康を守るプロジェクト 【55事業214億円】
【事業例】
宮下病院整備事業(病院局) 【0.1億円】
へき地医療の確保や地域包括ケアシステムの構築支援など、奥会津における持続可能な医療提供の確保のため、施設の建替えに向けた基本計画を策定します。
6 子ども・若者育成プロジェクト 【106事業187億円】
【事業例】
ふくしま保育環境向上支援事業(こども未来局) 【0.2億円】
(公社)こども環境学会と連携し、セミナーの開催や専門家による巡回指導を実施することで、ふくしまならではの質の高い保育を提供します。
7 農林水産業再生プロジェクト 【77事業700億円】
【事業例】
強い野菜産地拡大特別対策事業(農林水産部) 【1.4億円】
きゅうりなどの主要野菜の施設化を促進し、生産量・品質の向上と長期安定出荷により、生産力に優れた強い野菜産地の拡大を図ります。
8 中小企業等復興プロジェクト 【41事業875億円】
【事業例】
ふくしま中小企業等人材育成支援事業(商工労働部) 【0.2億円】
人材育成の課題調査・分析、階層別人材育成計画作成支援により企業力強化を図るとともに、研修情報を一元化し配信することで人材育成の活性化を図ります。
9 新産業創造プロジェクト 【33事業288億円】
【事業例】
課題解決型医療福祉機器等開発推進事業(商工労働部) 【0.6億円】
県内企業の高度な技術力を生かし、救急・災害現場で活用できる製品開発の支援を行うことで、医療関連産業の振興と、社会的課題の解決を目指します。
10 風評・風化対策プロジェクト【61事業136億円】
【事業例】
東京2020オリンピック・パラリンピック関連復興推進事業(文化スポーツ局) 【6.6億円】
あづま球場の野球・ソフトボール競技開催準備に加え、大会を復興状況の発信、風評の払拭、地域振興、交流人口の拡大などにつなげるための事業を実施します。
11 復興まちづくり・交流ネットワーク基盤強化プロジェクト【36事業1,763億】
【事業例】
そなえるふくしま防災事業(危機管理部) 【0.1億円】
防災ガイドブックの活用や危機管理センターの情報発信力強化により、県民の防災意識を高めるとともに、東日本大震災の教訓の伝承と風化防止につなげます。
復興・創生の取り組みの成果を新たなステージへ!4つの「つなぐ」
1 人と「つなぐ」
・都市人材のもつスキルやノウハウを地域企業等の課題解決に生かす
・地域資源を生かした新しい働き方・暮らし方を首都圏等の若者に体験していただく機会を創出
2 子どもたちが「つなぐ」
・福島の高校生が復興学習や海外研修を通して、課題解決能力や英語で伝える力を養う
・社会貢献活動などを通した、高校生の郷土理解を深める取り組みや地域人材の育成
3 世界と「つなぐ」
・東京2020オリンピック・パラリンピック大会を契機に世界各国の人々と交流
・輸入規制を実施している国や地域に対する、県産農林水産物の安全性の正確な情報発信
4 多様な主体と「つなぐ」
・市町村との連携を進化させ、地域の実情に応じて専門的な課題解決を支援
・地域が主体となり取り組む持続的な周遊観光の仕組みづくりを支援
情報ボックス
新型コロナウイルス感染症の予防について
新型コロナウイルス感染症は、国内のみならず世界各地で猛威を振るっています。予防には次の取り組みが重要です。
〇 手洗いの徹底
〇 咳エチケット
〇 「3つの密」を避ける
※ 「3つの密」とは、「換気の悪い密閉空間」、「大勢いる密集場所」、「間近で会話する密接場面」のことです
◆一般相談(コールセンター) 電話番号 0120(567)177
県の対策や予防法などは一般相談(コールセンター)にご相談ください。
月~金曜日 午前8時30分~午後9時
土日祝日 午前8時30分~午後5時15分
■感染したかも?と思ったら
次の症状がある場合は、帰国者・接触者相談センターへご相談ください。
ご相談の結果、感染疑いがある場合には専門の医療機関の「帰国者・接触者外来」をご紹介します。
1 息苦しさ、強いだるさ、高熱などの強い症状のいずれかがある
2 高齢者や基礎疾患がある方、妊娠中の方で発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある
3 発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く(症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください)
◆帰国者・接触者相談センター 電話番号 0120(567)747
受付時間 24時間(毎日)
詐欺にご注意ください
ATMコーナーに誘導し、言葉巧みに操作を指示して現金を振り込ませようとする詐欺にご注意ください。
行政機関が、新型コロナウイルス関連の給付金等の交付手続きについて、個別に電話することはありません。
このような電話がかかってきた場合は、すぐに110番または最寄りの警察署に通報してください。
◆問い合わせ先 県警察本部生活安全企画課 電話番号 024(522)2151
労働関係の電話相談窓口
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業経営者や労働者の方々の労働関係の相談に応じるため、福島県社会保険労務士会内に電話相談窓口を開設しましたのでご利用ください。
■相談窓口 電話番号 024(526)2270
月~金曜日(祝休日除く) 午前9時~午後4時
■受付内容
雇用調整助成金等を始めとする各種助成金、特別有給休暇および休業手当等に関する相談など
◆問い合わせ先 県庁雇用労政課 電話番号 024(521)7289
点字図書館だより
1 「見えにくい・見えない人のための生活・福祉機器展2020」の開催中止について
前号(第291号)でお知らせし、8月2日(日曜日)に開催を予定していた「見えにくい・見えない人のための生活・福祉機器展2020」の開催については、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止することといたしました。
昨年度は、全国からの出展業者をはじめ、県内各地から250名を超える方々が参集されました。
イベントの性格、会場の状況、視覚障がいの特性を踏まえると、換気の悪い密閉空間、人が密集する場所、密接した近距離での会話などの条件を解消することは困難であると判断しました。
なお、機器展に代わる情報提供方法については、社会状況を踏まえ、規模、場所、時期などを総合的に検討してまいります。
2 視覚障がいがある人の安全な鉄道利用のための歩行講習会
日本盲導犬協会仙台訓練センターでは、鉄道の安全な利用方法を知り、見えない・見えにくい方が安心して出かけられるよう、福島駅において講習会を開催します。
1 日時 6月30日(火曜日) 午前10時~午後12時30分
2 会場 JR福島駅 (集合場所は1階の東口改札前)
3 対象 視覚障がいがある人 (手帳の有無は問いません)
4 内容
(1)体験しよう
音声での券売機の使い方、鉄道利用時の安全確認の方法などを、実際にホームを歩き、電車に乗ることで体験します。
(2)聞いてみよう
駅や電車を利用するために、駅構内で働いている駅務員さんに、支援をお願いするという方法があります。
どのようにお願いすれば良いのか、どんな事をお願いできるのかなど、実際に駅務員さんにお話を伺います。
5 費用 無料
6 定員 10名 (視覚障がい当事者人数として)
7 申込・問い合わせ先
日本盲導犬協会仙台訓練センター ユーザーサポート部 電話番号 022(226)3910
※新型コロナウイルス感染症の影響により、予定変更の可能性があります。詳細は直接お問い合わせください。
3 作曲家・古関裕而に関する図書の紹介
福島県点字図書館所蔵の「古関裕而」に関する本を紹介します。
他館で製作された「古関裕而」に関する本についても、お探しして取り寄せることが可能です。
貸し出しを希望する方は気軽にお問い合わせください。
・古関裕而うた物語 斎藤 秀隆 著
(点字2巻・デイジー製作中)
・古関裕而物語 昭和音楽史上に燦然と輝く作曲家 斎藤 秀隆 著
(点字4巻・デイジー7時間58分)
・古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家 辻田 真佐憲 著
(デイジー製作中)
◆県点字図書館 電話番号 024(531)4950
みんなの広場
「東京2020オリンピック聖火リレーの中止に寄せて」
利用者 会津若松市 菊池 正光(きくち まさみつ)
昨年の12月12日に福島県から「聖火ランナーに選ばれました」と、うれしい電話が入りました。
驚きとともに市町村の枠組みであるので、大変光栄に思いました。障がい者に少しでも見ていただき、全盲の私でも聖火ランナーとして伴走者とともに走れることを喜びたいと思いました。
12月25日にはテレビの放送3局と、26日の朝刊には4紙の掲載がなされ、一躍聖火ランナーとしての知名度が上がりました。
今年の1月23日にはNHKの「はまなかあいづToday」で、私の人となりの放送が流れ、税務署時代から現在の仕事や活動まで、約10分間の長い放送となりました。
多くの人たちから「見ましたよ」と、大きな反響を肌で感じ、それだけに3月27日の鶴ヶ城の本丸から走ることに期待しておりました。しかし、聖火リレー本番2日前に新型コロナウイルスの影響により中止という連絡が入り大変落胆しました。
それでも多くの友達や親せきなどから励ましの言葉をいただき本当に慰められました。大変な時にこそ人は優しく声をかけてくださり、人の温かみを肌で感じました。本当にありがとうございました。
来年走ることができれば今年の分も喜びたいと思います。
それまで楽しみにお待ちください。
協力会だより
令和2年度の主な事業
昭和26年に視力に障がいのある方々の福祉向上に強い関心を有する方々により、福島県点字図書協力会が発足しました。
昭和53年10月4日には、これを発展的に解消して、さらなる視力障がい者の福祉の向上と奉仕活動および援護事業を行うことを目的として、社団法人福島県視力障害者協力会を設立しました。
平成24年5月16日には、公益法人制度改革に伴い法人格を切り替え、一般社団法人福島県視覚障がい者協力会と名称を変更して,新しい法人として活動しています。
○ 令和2年度の主な事業
1 奉仕活動事業の推進
・点字図書の製本やデイジ-図書編集などの奉仕活動を実施します。
・名刺への点字印刷や封筒への点字印刷を承ります。
2 日常生活用品(用具)の相談およびあっせん事業の推進
・視覚に障がいのある方が求める日常生活用品(用具)の入手などについて、相談およびあっせんを実施します。
3 広報活動事業の推進
・「点字広報ふくしま」や会報「灯り」で本会の活動などの情報を提供します。
4 研修事業の推進
・点字体験講習会などへ点訳奉仕員を講師として派遣します。
授業や講習会などで点字体験を計画している学校や団体などの皆さまは、ぜひご活用ください。
・奉仕員の資質向上を図るため、各種研修などに参加する奉仕員の方に参加費用の助成をします。
◆県視覚障がい者協力会 電話番号 024(533)4085(Fax兼用)
生活支援センターだより
1 令和2年度の生活支援センター事業について
【生活相談と生活用具の展示と体験】
福島県視覚障がい者生活支援センターでは、視覚に障がいのある方やその関係者からの生活相談を行っています。
また、視覚障がい者用の生活用具を展示するとともに、体験しながら用具を選ぶことができます。
給付申請などのお手伝いも行っています。ぜひ、お越しください。
【開催講座】
今年度開催する講座は次の講座です。多くの方のご参加をお待ちしています。
詳しくはセンターまでお問い合わせください。
・カラオケ教室
第1土曜日 午後1時~3時(5月から7回)
講師:県歌謡協会上席講師 丹治 勝子 氏
会費:無料 定員:10名
・大正琴教室
第4土曜日 午前10時~正午(6月から4回)
講師:琴名流師範 吉田 紀子 氏
会費:無料 定員:6名
・IT教室
第2日曜日 午前10時~正午(通年)
講師:県立視覚支援学校 水本 剛志 氏他
会費:無料 個別指導のため、事前予約が必要です。
・文学講座
5月23日(土曜日)・11月28日(土曜日)午後1時~3時
講師:県立視覚支援学校 渡邊 寛子 氏
会費:無料 定員:12名
・茶道教室
第2水曜日 午前10時~正午(6月から6回)
講師:庸軒流(ようけんりゅう) 大浦 文夫 氏
会費:500円(お茶菓子・懐紙代など) 扇子を持ってきてください。
定員:8名
茶道の基本所作、日本文化の精神を学びます。
・生け花教室
12月・1月(予定)
講師:小原流師範 松田 知子 氏
会費:1,000円(お花代)はさみ持参、花器はこちらで準備
定員:6名
・白杖歩行体験会 ・調理教室
白杖歩行体験会と調理教室は詳細未定です。
【サークル活動】
自主活動の場です。気軽にご参加ください。
・卓球サークル
毎週火曜日 午前10時~午後3時
・唱歌・童謡を歌う会と朗読会
第1木曜日 午後1時~3時
・朗読サークルによる対面朗読
毎週金曜日 午後1時~2時30分
(対面朗読は予約制です。事前にご連絡ください。)
2 相談会のお知らせ
県障がい者総合福祉センター主催の視覚障がい者相談会が下記の日程で開催されます。
参加は無料です。参加をご希望の方はお住まいの市町村福祉担当課までお申し込みください。
5月26日(火曜日) 南会津町御蔵入交流館
6月8日(月曜日) 白河市中央老人福祉センター
8月26日(水曜日) 会津若松市コミュニティ施設「ピカリンホール」
9月9日(水曜日) 須賀川市役所
10月9日(金曜日) 相馬市総合福祉センター「はまなす館」
11月24日(火曜日) いわきサン・アビリティーズ
12月1日(火曜日) 県障がい者総合福祉センター
◆県視覚障がい者生活支援センター 電話番号 024(535)5275
福祉協会だより
令和元年度 公益社団法人福島県視覚障がい者福祉協会理事会を開催
去る3月22日、県点字図書館において、午前10時から令和元年度 県視覚障がい者福祉協会理事会を開催しました。
理事会では、令和2年度の本部事業計画、県点字図書館・県視覚障がい者生活支援センターの事業計画、活動予算書(案)、福祉協会結成70周年記念事業などについての議案が、事務局から順次提案され、慎重な審議の結果、いずれも事務局の原案どおりに承認されました。
事業計画の中では、令和2年5月に予定していました協会結成70周年記念事業を、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、次年度への延期が決定されました。ただし、記念誌は今年度内に発行するよう準備を進めることになりました。
また、「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師」の免許保有者に対する「厚生労働大臣免許保有証」の発行に関する事務手続きも引き続き行いますので、希望される視覚障がい者の方は、当協会にお問い合わせください。
さらに、支援センターにおけるパソコン教室や、パソコン訪問指導も昨年度に引き続き行う予定ですので、希望される方は協会にお問い合わせください。
◆県視覚障がい者福祉協会 電話番号 024(535)5275