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点字広報ふくしま第296号

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年1月27日更新

目の不自由な方(かた)に対して、県政の主要施策の解説や県政の動きなどを紹介しています。

編集・発行 福島県広報課

福島県点字図書館(外部リンク)

<県政の窓> 浜通り地域等で創る新たな産業
福島イノベーション・コースト構想の取り組み

 県では、「福島イノベーション・コースト構想」を推進し、浜通り地域等における新たな産業基盤の構築を目指しています。構想の実現に向けた取り組みを紹介します。

1 「福島イノベーション・コースト構想」を知っていますか?

 東日本大震災からまもなく10年が経過します。しかし、原子力災害の影響もあり、震災前の暮らしをいまだに取り戻せていない場所があります。
 震災と原子力災害により失われた産業・雇用を回復するため、技術の開発や産業集積等による新たな産業基盤の構築を目指し、浜通り地域等15市町村で進められている国家プロジェクトが「福島イノベーション・コースト構想」(以下、「イノベ構想」)です。

◎ふくしまの未来のために
 
イノベ構想の取り組みが進み、浜通り地域等では、県外企業の進出や農業の再開が増えています。また、先端的な取り組みが全国に先駆けて実践されるなど、新技術と新産業の創出により、新たな産業基盤が少しずつ構築されようとしています。
 将来的に、浜通り地域等での産業発展のみならず、この構想で育まれた新産業や人材などを他の地域に波及させ、福島県全域での経済復興を成し遂げることを目指しています。

 

2 インタビュー

株式会社リビングロボット(伊達市)

 代表取締役社長 川内 康裕(かわうち やすひろ)さん

■人に寄り添うロボットの開発
 
県外の企業でロボット開発に携わった後に、誰もつくっていないロボットを開発したいと新たに会社を設立したリビングロボットの川内社長にインタビューしました。


◎最先端のロボット開発を福島県で
 
赤ちゃん用、教育用、高齢者の見守り用のように、人生の各段階に応じた人に寄り添うロボットをつくりたい。この開発のため、一緒に考えてくれる生産現場を探していたところ、旧知の仲のアサヒ電子の菅野社長が「一緒にやろうよ」と声を掛けてくれました。また、ロボット開発に対する福島県のサポートが非常に手厚かったので、昨年から伊達市に本社を置きロボットを開発しています。
 教育用ロボット「あるくメカトロウィーゴ」は、伊達市立月舘学園のプログラミング学習で既に導入され、児童がパソコンを操作して動かします。動くロボットに興味を持ち、みんな楽しんで学習しているので、つくって良かったです。

◎人とロボットが共存する社会
 
昨年7月から福島ロボットテストフィールドに入居し、介護や道案内のロボットを開発中です。ここでは、さまざまなフィールドを活用して実証実験ができます。また、他の入居企業との交流は刺激的で勉強になります。浜通り地域で実証・開発を進め、社会で活躍するロボットのラインアップを充実させたいです。
 将来は、人とロボットがパートナーとして一緒に幸せになる社会、リビングロボットの社名のように、リビングで人とロボットが共存する社会を創っていきたいです。

3 世界に類を見ない拠点、福島ロボットテストフィールド

 ドローンや空飛ぶクルマなど、陸・海・空のフィールドロボットの開発実証拠点として、県が南相馬市と浪江町に整備しました。
 ドローン用の滑走路や災害現場を再現した施設など、ロボットの研究開発や操縦訓練ができる世界に類を見ない拠点です。
 県では、本県の産業振興の拠点として、関連産業の育成、集積を図り、メイドイン福島のロボット技術や製品が生み出されるよう取り組んでいきます。

4 多くの人が訪れる地域を目指して

 イノベ構想の実現には、避難により人口が減少した浜通り地域等を訪れる人(交流人口)を増やし、イノベ構想や地域に興味関心を持ってもらうことで、企業や研究機関等の呼び込みや地域経済の活性化につなげることが重要です。

■東日本大震災・原子力災害伝承館で福島の復興の歩みを発信
 
昨年9月に開館した東日本大震災・原子力災害伝承館は、福島が経験した複合災害の記録と教訓を伝え、福島の復興の歩みを発信する施設です。震災関連資料の展示やイノベ構想の最新の取り組みなどを紹介。開館以降、多くの方が伝承館を訪れています。 

◆問い合わせ先 東日本大震災・原子力災害伝承館 電話番号 0240(23)4402
 
双葉郡双葉町大字中野字高田39
 休館日 火曜日(火曜祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
 開館時間 午前9時~午後5時(最終入館 午後4時30分)

 

■視察ツアーで構想や地域を実感
 
企業等の訪問視察を呼び込むため、企業・団体、教育機関等の方を対象に、視察ツアーを実施。参加者にイノベ構想や地域を身近に感じてもらい、理解を深めてもらいます。
 ツアーでは、はじめに、東日本大震災・原子力災害伝承館で福島の復興の現状を正しく知り、その後、「先進的な再生可能エネルギー」、「先端農業」などのテーマごとに拠点施設や取り組みを視察します。郷土料理の昼食や宿泊を取り込んだ1泊2日の日程で、地域経済の活性化も図っています。

◆問い合わせ先 公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構 電話番号 024(581)6881

情報ボックス

新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ

1 感染防止の3つの基本

 ○人との距離を取る(飛沫感染を防止するため、できるだけ2メートル(最低1メートル)空けましょう)

 ○マスクを着用(外出時や会話するときは、マスクを着用しましょう)

 ○手洗いの徹底(帰宅時、食事前など石けんで丁寧に洗いましょう)

 

2 相談窓口

 発熱等の症状がある方は、まずは電話で、かかりつけ医や身近な医療機関へご相談ください。かかりつけ医がいない方、どこに相談していいか分からない方は「受診・相談センター」にご相談ください。

■受診・相談センター 電話番号 0120(567)747
 
受付時間 24時間(毎日)

 

■一般相談(コールセンター) (0120(567)177
 
県の対策や予防法などは一般相談窓口にご相談ください。
 月曜日~金曜日 午前8時30分~午後9時
 土日祝日  午前8時30分~午後5時15分

 

3 誹謗中傷でお困りの方
 
新型コロナウイルスの感染者やその関係者、医療従事者などに対する誹謗中傷の被害を解決するための支援を行います。

■電話相談窓口 電話番号 024(521)8647
 
午前9時~午後5時(土日祝日を除く)

 

がん相談支援センターについて

 県内のがん診療連携拠点病院に「がん相談支援センター」が設置され、専門の相談員が患者や家族からの、がんやがん治療中の生活に関するさまざまな相談を受け付けています。

 ○自分のがんや治療について詳しく知りたい

 ○活用できる助成・支援制度を知りたい

 ○仕事を続けながらの治療はできるか

 ○家族にどう話していいか分からない

など、がんに関する疑問や不安にお答えします。
 下記病院での治療の有無に関わらず、どなたでも無料でご相談いただけますので、気軽にご利用ください。

名称

電話番号

福島県立医科大学附属病院(福島市光が丘)

024(547)1088

太田西ノ内病院(郡山市西ノ内)

024(925)8833

総合南東北病院(郡山市八山田)

024(934)5564

坪井病院(郡山市安積町長久保) 

024(946)7630

白河厚生総合病院(白河市豊地上弥次郎)

0248(22)2211

会津中央病院(会津若松市鶴賀町)

0242(25)1592

竹田綜合病院(会津若松市山鹿町)

0242(29)9832

いわき市医療センター(いわき市内郷御厩町)

0246(26)3117

福島労災病院(いわき市内郷綴町)

0246(45)2251

 

◆問い合わせ先  県庁地域医療課 電話番号 024(521)7221

 

女性のための電話相談・面接相談

 長引く避難生活への不安や人間関係、女性が抱えるさまざまな悩みに対する相談を女性の相談員がお受けします。県外へ避難している方も対象です。
 どんな小さなことでも構いません。一人で悩まず、まずはお電話ください。秘密は厳守します。
 面接相談(会場:いわき市)の予約も受け付けています。
 詳しくはお問い合わせください。

◆問い合わせ先 女性のための電話相談・ふくしま

 電話番号 0120(207)440 (全国フリーダイヤル、携帯電話からも無料です。)
 
受付時間 午前10時~午後5時(土日祝日を除く)


原子力損害の賠償等に関する問い合わせ窓口

 県では、原子力損害賠償の円滑な請求・支払いを支援するため、電話による問い合わせ窓口を開設しています。             
 弁護士、不動産鑑定士による無料の個別相談の予約も受け付けています。賠償請求手続きの不明な点やお困りの点など気軽にお問い合わせください。

◆問い合わせ先 原子力損害の賠償等に関する問い合わせ窓口 電話番号 024(521)8216
 
受付時間 午前8時30分~午後5時15分(土日祝日を除く)
 ※ 毎週水曜日(祝日を除く)午後1時~5時は、上記の電話番号で弁護士による電話法律相談を受け付けています。

 

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点字図書館だより

1 「読書会」を開催します!

 「おすすめの本」や「好きな作家」などを一人ずつ紹介していく、読書をゆるーく楽しむ会を開催します。「読書会」には、自分の知らなかった本の存在を知ったり、本に関心がある人との交流やつながりが生まれるという効果があります。当館の司書がナビゲートをします。どうぞ気軽にご参加ください。

日 時 3月14日(日曜日) 午前10時~正午

会 場 点字図書館 閲覧室 (福島市森合町6-7)

対 象 当館の利用者と奉仕員

申込締切日 3月5日(金曜日)

※利用者の方で、「おすすめの図書」をもう一度読んでから参加したい方は当館へ早めにご連絡ください。

2 おうち時間におすすめしたい料理本の紹介

 新型コロナウイルス感染症の影響により、自宅で長い時間を過ごす機会が増えた今にぴったりな、食に関する本や、おいしく簡単に作れるレシピ本の一部を紹介します。おうち時間を有意義に過ごす参考にしてみてはいかがでしょうか。貸し出しを希望する方は、気軽にお問い合わせください。

・カゴメトマトジュースレシピ KAGOME社員公認
 カゴメ株式会社 著 (点字2巻・デイジー2時間46分)

・ひとりでできる家庭料理 五感で調理するレシピ集
 日本盲人社会福祉施設協議会情報サービス部会 発行(点字3巻・デイジー6時間20分)

・コナモンをおいしく作ろう 粉物料理に取り組む粉人を訪ねて
 すこやか食生活協会 編(点字所蔵無し・デイジー1時間19分)

 

3 メール配信サービスをご利用ください

 当館では新しく蔵書した図書を、毎週メールでお知らせしています。図書館からのお知らせなども併せて配信していますので、新たに希望する方は携帯電話、パソコンなどのメールアドレスをお知らせください。
 宛先不明のメールが当館へ多く戻ってきています。すでに登録中の方で最近当館よりメールが届いていない方、アドレスに変更があった方は確認をお願いします。

 

4 「レファレンスサービス」をご存じですか

 当館では図書に関する質問をはじめ、分からない言葉の意味や身近な疑問などについて、できる限り迅速に回答や情報提供を行っています。
 質問は電話や電子メール、郵送などで随時受け付けています。「あなたの身近な百科事典」として気軽にご利用ください。

 

◆県点字図書館  電話番号 024(531)4950

 

 みんなの広場

盲導犬「ジェフ」が我が家にやってきた

利用者 関口 徳成(せきぐち とくなり)

 もともと犬好きの私は、毎日ペット犬と左手にリード・右手に白杖を持ち散歩をしていました。盲導犬と歩きたいという思いは、以前からあり、東日本盲導犬協会には、一人で二度ほど訪れたことがありました。

 令和元年の8月4日に開催された、福祉機器展に参加した際、盲導犬との歩行体験に東日本盲導犬協会が来ていましたので、その場で申し込みをしました。その後同年10月に東日本盲導犬協会と福島県から貸与の決定があり、令和2年1月13日から訓練が始まりました。

 前半の2週間は、東日本盲導犬協会での訓練でした。初日の午後に、「ジェフ」(2歳男の子で毛色はイエロー)と対面しました。訓練士さんから、「今日から一緒に訓練するジェフですよ」と紹介されておずおずと触れてみると、いきなりおなかを見せて仰向けになり勢いよくしっぽを振ってなでてくださいと要求するのです!!わんちゃんは大好きですので、思わず5分ぐらい遊んでしまいました(笑い)。それから2週間は、歩行・食事・排泄・グルーミングの訓練をしっかりとしていただきました。

 訓練中の失敗談は、たくさんあるのですが、特に今でも忘れられないのは、店屋さんの入り口付近にご年配のご婦人がしゃがんでいて、それを見つけたジェフがなでて欲しくて猛ダッシュ!!私は突然犬の歩みが速くなったなぁーと思い慌てて速足でついていこうとしたときに訓練士さんがジェフを止めてくださったので、大事に至らずに済んだという苦い経験をしたことでした。

 そんなこんなで、慌ただしい2週間でしたが何とか卒業試験も合格して、後半の2週間、自宅での訓練になりました。後半は、いつも歩く道を左側通行で盲導犬と安全に歩くための訓練をしていただき、電車やバスなど交通機関を利用して、いろいろな場所へ行く方法も教えていただきました。後半の訓練も何とか終了し、2月7日からはジェフと私の6脚歩行が始まりました。2月9日には点字図書館にも行きましたし、宇都宮で餃子を食べたり郡山で買い物をしたりして、毎週休日を楽しく過ごしています。

  今年は新型コロナの影響でかなり外出も制限されましたが、訓練の最後の日に訓練士さんからいただいた、「これからは関口さんが訓練士としてジェフと共に歩いて行って下さい」とおっしゃられた思いをしっかりと心に刻み、もうすぐ3歳の誕生日を迎えるジェフと一緒にAI機能付き盲導犬を目指して歩いて行こうとひそかにガッツしています。えへへ 欲張りすぎですね(笑い)!!

 

協力会だより

点字講習会に講師を派遣します

 本会では、視覚障がい者への理解を深めていただくとともに、ボランティア活動および地域との交流促進を図るため、学校や団体などで開催される点字講習会に講師を派遣しています。
 講師派遣を希望する場合には、当会までご連絡ください。

 昨年11月18日、福島市立矢野目小学校の点字体験講習会へ講師を派遣しました。この点字体験講習会は、社会福祉法人福島市社会福祉協議会で実施されている「心のバリアフリー出前講座コ-ディネ-ト事業」として実施されました。

 出前講座のメニュ-は、点字体験や手引き体験、手話講座や心のバリアフリー講座、車いす体験や障がいスポ-ツ体験などがあります。詳しくは、福島市社会福祉協議会総務課地域福祉係(ボランティアセンタ-)にお問い合わせください。

◆問い合わせ先 電話番号024(533)8877(代表)または024(533)2821

あなたの名刺にも点字印刷を!!

 本会では、名刺に点字の印刷を行っています。
 点字を印刷した名刺は、点字の丸いふくらみを通して、渡された方に温かな気持ちが伝わります。

 新たにつくられる名刺に、点字を印刷してみませんか。
名刺への点字は、縦に5行、横に16文字以内であれば、所属名、職名、氏名、電話番号などを印刷することができます。

 詳しくは、事務局までお問い合わせ下さい。

 

◆県視覚障がい者協力会  電話番号 024(533)4085(Fax兼用)

生活支援センターだより

身体障害者手帳について

 身体障害者手帳の書き換えについて、お問い合わせをいただくことがありますのでお伝えします。
 身体障害者手帳には、有効期限はありません。
 書き換えなどの手続きが必要なときは次の場合です。

 1 障がいの程度が変わったとき

 2 新たに障がいが生じたとき

 3 住所が変わったとき

 4 氏名が変わったとき

 5 保護者が変わったとき(15歳未満)

 6 手帳を紛失したとき

 7 手帳を破損したとき

 8 死亡したとき

 9 障がいがなくなったとき

 障がいが固定し、住所などの変更がない方は、書き換えの必要はありませんが、手帳に貼られている顔写真があまりに若い頃の場合は本人確認の意味でも、近年の写真を貼った手帳に書き換えをお願いしています。また、カード化については、現在、県で検討中です。

 身体障害者手帳に関してのお問い合わせ先は、お住まいの市町村役場障がい福祉担当係です。

 

◆県視覚障がい者生活支援センター  電話番号 024(535)5275

福祉協会だより

ラジオ福島から「音の出る信号機」が寄贈される

 今年度もラジオ福島の「通りゃんせ基金キャンペーン」からのご支援をいただき、「音の出る信号機」が本協会でお願いした交差点2カ所に、新たに設置されました。
 贈呈式は例年と異なり、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、現地ではなく県庁内で関係者だけで行われました。本会からは、阿曽会長が出席し感謝の言葉を述べました。

 新たに設置された場所は、郡山市のJR郡山駅前西の横断歩道と、白河市のJR新白河駅前通り第一交差点です。11月上旬から稼働しています。
 また音声案内装置は、JR本宮駅前に設置される予定です。近くを通られた際には、ぜひ、ご利用ください。

 なお、来年度の設置に向けて、「音の出る信号機」や「音声案内装置」の設置希望場所を募集しています。多くの皆さまのご要望をお聞かせください。お待ちしています。

◆県視覚障がい者福祉協会  電話番号 024(535)5275

 

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