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点字広報ふくしま第312号

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年9月29日更新

目の不自由な方(かた)に対して、県政の主要施策の解説や県政の動きなどを紹介しています。

編集・発行 福島県広報課

福島県点字図書館(外部リンク)

<県政の窓>「福島ならでは」の観光で魅力を発信!​

 多くの方に福島県を訪れてもらい、観光を通して本県の魅力や復興の状況を知ってもらうため、県ではさまざまな取り組みを行っています。
 震災と原発事故からの復興状況や教訓について発信する「ホープツーリズム」、これから始まる観光キャンペーンについてご紹介します。

ホープツーリズムとは

 世界で類を見ない「複合災害(地震・津波・原子力災害)」を経験した唯一の場所、福島県。ホープツーリズムは、複合災害の事実、教訓、復興への挑戦から得た学びから、これからの持続可能な社会・地域づくりを探求・創造するプログラムです。​

福島オンリーワンの新しいスタディツアー

○見る‥施設見学、フィールドワークからありのままの姿を体感

 復興に向け確かに歩み出している地域、持続可能な未来を担う新しい取り組みが始まっています。一方、長年の避難指示による地域への影響を感じる町並み、避難指示が継続中の地域…。報道だけでは伝わらない“光と影”。その光景が「福島の今」です。

○聞く‥さまざまな立場・分野で復興に“挑戦”する人々との“対話”

 震災、津波、原子力災害、風評…未曽有の困難の中で、それでもなお前へ進もうと果敢にチャレンジする人々が、福島にはたくさんいます。挑戦を続ける人々との対話から、多くの刺激や気づきを得ることができます。

○考える‥震災・原子力災害の教訓を未来(社会・地域・日常・自分自身)にどう活かすか

 まとめのワークショップでは、震災・原子力災害により顕在化したさまざまな社会課題は「福島だけの問題」ではなく「日本社会や地域が抱え、解決すべき問題」であるという視点に立ち、自分たちがどのような未来を創っていきたいかなどについて議論します。

​◆問い合わせ先
(公財)福島県観光物産交流協会 ホープツーリズム・教育旅行推進部門
          電話番号024(525)4060
HP:hopetourism.jp

インタビュー

双葉郡から伝える福島の今

一般社団法人ふたばプロジェクト 小泉良空(みく)さん

 県が実施している「ホープツーリズム」においてフィールドパートナー※(以下、FP)として活動している一般社団法人ふたばプロジェクトの小泉さんにお話を伺いました。

 ※ツアーのアテンドを行い、中立・客観的な立場から震災・原子力災害、復興に関する情報を伝え、参加者の学びに向かう力を引き出す総合案内人

○大好きな双葉郡のことをより多くの方に発信

 令和3年11月から双葉町を拠点にFPとして活動しています。震災や原発事故から12年という月日が経ってもなお、誤ったイメージを持たれてしまうことがあり、悔しく感じます。出身の大熊町を含む大好きな双葉郡をより多くの方に発信できるようになりたいと思い、FPを目指し始めました。
 自分が生まれ育った地域に来ていただいているという感謝の気持ちも込めて、フィールドワークやワークショップを通して双葉郡で起こった事実を伝えています。そこから参加者の皆さんが何かを学んで、感じ取って、自分自身に活かしてもらえるよう日々勉強を重ね、この地にいるからこそFPとしてできることを考えながら取り組んでいます。

○福島の今の姿を知ってほしい

 現地に来てみないとわからないことがたくさんあるので、震災当時の感覚があまりない学生の方に直接見てもらえるだけでもうれしいです。
 新しい建物が建って、人の生活が戻っていたり、そこで新たにチャレンジをしている人がいたり、新しい取り組みがされています。一方で、まだ完全に復興を遂げたわけではなく、手付かずで崩れたままになっている建物もあります。進んでいる部分と止まっている部分が混在している状況です。どちらかではなく、どちらも今の福島の姿なので、両方見ていただきたいですし、今も頑張っている人がいるということをぜひ知ってほしいです。

「ふくしま秋観光キャンペーン2023」を実施します!!​

 福島県は今年9月から11月までの3カ月間「ふくしま秋観光キャンペーン2023」を実施しています。県内各地に点在する秋の定番スポットに加えてワクワクドキドキの特別企画もぜひお楽しみください。

○期間 11月30日(木)まで
○サブタイトル 「秋をめぐれば福きたる」
○テーマ  恵み(食、温泉)、伝統(文化、祭り、体験)、日常(景色、体験、復興)
○ふくしまデジタル周遊ラリー
 単独の宿泊施設・観光施設を巡るだけでなく、3つのテーマに沿った県内さまざまな施設を周遊するデジタルラリーを開催しています。
 スマホ1台で誰でも気軽に参加!魅力たっぷり、秋のふくしまを巡ってスタンプを集めて、豪華賞品ゲット!

○特別企画一例
「恵み」…福とら(相馬市) 相馬沖で水揚げされた天然トラフグ。県内外が注目する相馬の新たな味覚。市内の各料理店にてさまざまな料理を味わえます。
「伝統」…オニババDeep Loveツアー(二本松市) 安達ヶ原ふるさと村などを巡り二本松市安達ヶ原に伝わる鬼婆伝説の世界にひたるツアー。
「日常」…知恵と工夫が息づく昔ながらの生活を体験(金山町) 夏の朝夕に霧に包まれる幻想的な景色から霧幻峡と呼ばれる只見川を渡るための手こぎの渡し船を体験。

<わかる県政>今年福島空港が開港30周年を迎えました!

 福島空港は、今年3月20日に開港30周年を迎えました。
 福島県の空の玄関口として、これまで延べ1200万人以上のお客様にご利用いただきました。東日本大震災や近年では新型コロナウイルス感染症の影響により利用者数が大きく減少しましたが、今年1月にはベトナムからの国際チャーター便も再開され、現在はコロナ禍前の8割まで回復し、にぎわいが戻ってきています。

○防災拠点としての役割
 福島空港は東日本大震災直後に陸路が寸断される中、救援物資の受け入れや人命救助活動などで、震災被害の応急対応に大きな役割を果たしました。令和元年10月の台風19号による被害においても、自衛隊機や防災ヘリなどが利用し、災害対応の拠点となりました。
 また、地域に密着した交流の場にもなっており、今年度は開港30周年を記念する多彩なイベントなども実施します。
 地域の皆さまに親しまれる空港づくりに取り組んでいきますので、今後とも、ぜひ福島空港をご利用いただきますようお願いします。

○お得なキャンペーンで福島空港から“ふたっとび”!

 開港30周年を記念して、福島-伊丹便から四国・九州・沖縄へ乗り継ぎ利用をした場合、片道5,000円、往復で1万円のキャッシュバックキャンペーンが9月から実施されています。福島空港を利用して、もう一歩先への空の旅はいかがですか。

 キャンペーン期間 2023年10月9日まで

◆問い合わせ先 福島空港乗継利用キャッシュバックキャンペーン事務局(福島空港ビル株式会社内) 
                        電話番号0247(57)1511

◆問い合わせ先
県庁空港交流課
 電話番号 024(521)7127  

情報ボックス

令和5年度第4回復興公営住宅の入居者募集

 県営の復興公営住宅については、今回の募集から、これまでの対象者(避難指示区域から避難している方など)に加え、入居率が80%以下の団地において、新たに「比較的所得が低く、現に住宅に困窮している方(県営住宅入居資格者)」の申込みが可能となります。募集団地などの詳細については、福島県復興公営住宅入居支援センターのHPなどでお知らせしています。

■申込期間:令和5年10月2日(月)~10月11日(水)必着
■申込方法:申込書に必要書類を添えて、郵送または持参で提出
      ※応募多数の場合は抽選となります。
◆問い合わせ先 
 
福島県復興公営住宅入居支援センター​ 電話番号 024(522)3320

建設工事の注文時におけるお願い

 建物の新築やリフォーム、土木工事など、建設工事を仕事とする建設業に対して、令和6年4月から時間外労働の上限規制が適用されます。そのため、建設事業者は、週休2日の確保や年次有給休暇の取得のほか、長時間労働の是正が求められます。
 工事を注文する際には、労働時間に関する法規制を御理解の上、週休2日を前提とした納期設定や適正な代金の支払いにご協力をお願いします。

◆問い合わせ先 
 県庁技術管理課
​ 電話番号 024(521)7460

 

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点字図書館だより

1 「iPhone基本操作体験会」を開催します

 Appleの提供する『VoiceOver』という画面読み上げ機能を使って、スマートフォン(iPhone)の基本的な操作方法を体験しませんか。講師は、東京在住の全盲の方をお迎えします。機器は主催者が準備したもので行います。

■日 時 10月22日(日)午後1時30分~3時30分
■会 場 須賀川市コミュニティプラザ(須賀川市中山63-1 JR須賀川駅舎2階)
■講 師 視覚障がい者のデジタルロービジョンケアを支援する MDSiサポート代表 井上 直也 氏
■貸出機器 iPhoneSE(ホームボタン付き)
■内 容
 (1)スマートフォンの特徴
 (2)音声読み上げ機能を使った実機体験(基本操作、通話、文字入力など)
 (3)質疑応答
■参加費  無料
■定 員  8名 
■申込方法 電話で当館へお申し込みください(先着順)
■申込期限 10月13日(金)

2 「触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ」

 見える人、見えない人、一緒に触ることや話すことを通じて、福島県立美術館の彫刻作品を鑑賞します。今回は、佐藤忠良や舟越保武らが制作した動物や人物像などの作品を取り上げます。作品の魅力をみんなで楽しみましょう。
■日 時  10月28日(土)  (1)午前10時30分~正午 (2)午後2時~3時30分
■会 場  福島県立美術館 2階常設展示室・実習室など
■講 師  県立美術館学芸員
■参加費  無料
■対 象  中学生以上の視覚障がい者 各回5名程度
      晴眼者          各回3名程度 
■申込方法 点字図書館にお電話でお申し込みください(先着順)
■申込期限 10月17日(火)

 盲導犬協会より短期視覚障害リハビリテーションの開催のお知らせ​

 見えない・見えにくくなってもちょっとした動作の工夫や用具を活用することで生活が楽になることがあります。そんな生活の工夫を学んでみませんか?

■開催日時 11月13日(月)から11月17日(金)(4泊5日)締め切りは10月6日(金)
■会 場  スマイルワン仙台
■対 象  東北および新潟にお住まいの見えない・見えにくい方初参加を優先します
■定 員    若干名
■費 用      9,000円
■プログラム内容
 白杖歩行訓練(白杖の選び方・使い方)、日常生活動作訓練(調理や掃除)、パソコン訓練(画面読み上げソフトの使い方)、点字訓練、盲導犬歩行体験などご希望に応じます。
■申込方法
 申し込み用紙を郵送またはFAXでスマイルワン仙台(日本盲導犬協会 仙台訓練センター)までお送りください。お持ちでない方はお送りしますのでお電話ください。

◆問い合せ先 公益財団法人 日本盲導犬協会 スマイルワン仙台 視覚障害サポート部
       〒982-0263 仙台市青葉区茂庭字松倉12-2
       電話番号022(226)3910 FAX番号022(226)3990

 

◆県点字図書館 電話番号 024(531)4950

 みんなの広場

川柳と私

利用者 小野里 尚(会津若松市)​

 今回は福島民報やNHKラジオなどの川柳コーナーでたびたび取り上げられている利用者の小野里 尚(おのざと たかし)さんにインタビューをしました。

質 問:川柳を始めたきっかけは何ですか?

小野里:先に川柳を始めていた弟に応募をすすめられて。NHKラジオ「ぼやき川柳」のコーナーに応募してみると、全国放送で紹介され、珍しい名字だったこともあり、名を残す事ができ嬉しかった。県外の親戚からの反応も良かった。

質 問:勉強方法や参考にしているものは?

小野里:デイジー雑誌「川柳番傘」を6年前から毎月送ってもらっている。これを参考にして川柳作りに励んでいる。

質 問:作品を考える上での、こだわり・気を付けていることは?

小野里:おもしろさ、こっけいさ、地元の様子も取り入れるようにしている。

質 問:苦労したこと、やりがいは?

小野里:目が見えないこと、資料が少ないこと。昨年12月から毎月、福島民報の「時事川柳」で月間賞をいただいている。記録をのばしたい。評判も良く期待されているので応えたいというのが今のやりがい。

質 問:川柳以外の楽しみや、情熱を注いでいることは?

小野里:川柳1本で!!

質 問:これから川柳を始めようと考えている方へ、アドバイスはありますか?

小野里:川柳は分かりやすく、とっかかりやすい。自分の思うように、人間を詠む。自然と詩が出てくる。そして、日本語は素晴らしい!

質 問:最後にお気に入りの川柳の紹介をお願いします。

小野里:カタカナ語 分かったような 顔で聞き

    マスクとり 三年老けた 顔さらす

    来てけあれ(来てください) 紅葉手招く 只見線

協力会だより

日常生活用品(用具)の相談・あっせん​

 本会では、視覚障がい者の日常生活自立支援のため、日常生活用品(用具)の入手などについての相談・あっせんを行っています。必要な用品(用具)がありましたら、事務局までご相談ください。視覚に障がいのない方でも使える便利商品などがたくさんそろっています。令和5年度日本点字図書館における価格改定により多くの商品が値上がりしています。
 また、本会が皆さまに商品をお届けする際に発生する日本点字図書館からの商品取り寄せ手数料も値上がりしています。このため、日本点字図書館より取り寄せて皆さまに商品をお届けする際には、当該価格に手数料相当分を上乗せさせていただきます。(日本点字図書館から直接購入される場合は商品取り寄せ手数料はかかりません。)
 なお、現在在庫がある商品については、日本点字図書館と同価格で提供させていただきます。

【新商品のご紹介】
〇 ハトメジャー2
・価  格 2,770円(日点価格2,640円)
・商品説明 ハトメという金属の輪が付いたヒモ状のメジャーです。1cmから9cmまでは、1cm毎にハトメが1つ付いています。それ以降の10cmからは、10cm毎にハトメが2つ、50cm毎にハトメが3つ付いています。
〇 指先が出るやわらか手袋(Mサイズ、ボーダー柄グレー)
・価  格 2,200円(日点価格2,099円)
・商品説明 誰でも使いやすい手袋です。両手の親指、人差し指、中指、薬指の指先の横にスリット(穴)があり、手袋をはめたまま指先を出すことができます。携帯電話操作時、お買い物の際などさまざまなシーンで便利です。

 

◆県視覚障がい者協力会 電話番号 024(533)4085(FAX兼用)

生活支援センターだより

 今年度に新規で購入した日常生活用具の紹介です。今回9月号と次回11月号の2回に分けてご紹介します。金額は現在の額で、値上がりすることがあります。用具の説明は、日本点字図書館のカタログからの引用です。

〇 音声時計キーホルダー型
・価  格 2,508円
・商品説明 正面のトーキングボタンを押すと、時刻を音声で  知らせる。時報、アラーム、スヌーズ機能付き。
〇 音声電卓
・価  格 3,900円
・商品説明 10桁の小型音声電卓で、時刻報知機能やアラームも付いています。

〇 ボイスタイマー
・価  格 3,400円
・商品説明  音声を聞きながら、タイマーセットができる。最大セット時間は99分50秒。
〇 計量みそマドラー
・価  格 2,000円
・商品説明 みそに先端の球状部分を差し込んでクルッと回す  と、みそが入り込む。大きい方は大さじ2杯分、小さい方は大さじ1杯分が計量できる。
〇 硬貨6種が仕分けられるコインホーム
・価  格 1,020円(専用ケース別売 2,500円)
・商品説明  長方形のプレートの両サイドに3カ所ずつある丸いくぼみに、6種類の硬貨を分けて収納できる。

◆県視覚障がい者生活支援センター 電話番号 024(535)5275

福祉協会だより

有料道路の障害者割引制度の要件緩和について

 有料道路を利用する際の、障害者割引制度の要件が緩和されました。
 従来は、事前に登録された自家用車(一人につき1台)に適用されていた有料道路の障害者割引制度が、事前に登録されていない自家用車(例えば、知人の車、レンタカー、代車など)でも、障害者割引の適用を受けられるように要件が緩和されました。そのため、今まで家族を含めて自家用車を所有していなかった障がい者が有料道路の割引制度を受けられるようになりました。従来の事前に登録された自家用車(一人につき1台)に適用されていた有料道路の障害者割引制度は継続されます。
 この新しい制度を利用するには、身体障害者手帳を持参して、役所での事前の申請が必要です。申請すると「道路介護」と書かれた小さなシールが身体障害者手帳に貼られます。割引の有効期限は2年間です。実際にこの割引制度を利用する際には、有料道路の「一般レーン」か「ETC/一般混在レーン」から入り、出るときは、係員に「道路介護」シールの貼られた身体障害者手帳を提示して、現金で料金を支払うようになります。
 また、知人の車、レンタカー、代車などで、ETCカードを利用する場合には、事前に登録済みのETCカード(障がい者自身の所有するETCカード)を携行し、料金を支払うときに「ETCカード」を係員に提示するようになります。詳しくは、市町村の障がい福祉担当にお問い合わせ下さい。

◆県視覚障がい者福祉協会 電話番号 024(535)5275

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