平成27年度 県民提案・回答 教育に関すること
平成27年度 県民提案・回答 教育に関すること
平成27年10月31日 福島県の広域私立通信制高校の運営について
平成27年7月8日 防災無線機の整備・停電時における情報収集機材の電源確保について
平成27年4月28日 視聴覚資料室の設備を利用したサービスイベントの企画について
ふくしまスタンダードの作成について |
(提案) 現在学力日本一を誇っている秋田県では「AKITA STANDARD」(あきたのそこぢから:-授業の基礎・基本一)を作成し、県下一斉の学習の取り組みを行っている。この取り組みは「あきたのそこぢから」の「あ」から「ら」までの9文字の頭文字に授業の基礎基本をちりばめ、小学校、中学校、高校の全ての学校で授業改善を行っている。この取り組みは全県同じ取り組みであり、授業改善の方法や評価は県全体の統一基準で共有されている。本県でも様々な形で授業改善を積み重ねているが、小学校、中学校、高校において指導内容や研修内容が異なるとともに同じ校種でも授業の流し方や方法、研修についてはそれぞれの学校や地域、各教育事務所、県教育センターではそれぞれのスタイルで取り組みを行っている。従って授業改善の方法や評価は県である程度提示しているが、それぞれの現場任せになっているのが実情である。各学校や地域、各教育事務所の自主性を最大限生かした形になってはいるが、本質的な統一基準が各教師に認識されていないことと指導する側の教育センターや各教育事務所の統一見解が示されていない。従ってその年度、それぞれの学校、校種によって視点がばらばらであり、県全体として積み重なった授業改善と研修になっていないと感じます。 そこで次の提案を行ってみたいと思います。 (その1) ◎ 授業改善の視点6つ ※ 具体的なイメージとして作成しました。これらの文言の中に具体的な取り組みが入ります。 (その2) ※学級経営の視点(4項目:別紙の説明)は前述のように学習指導の改善と平行して行われることによって、児童生徒の徳育面が充実するとともに教師の指導力向上に役立ちます。そして最終的に質の高い授業に結び付けることができます。 (その3) ※福島県教育センターの「言語活動の充実」、秋田県の「AKITA STANDARD」(あきたのそこぢから:-授業の基礎・基本-)を参考にする。 (2)小、中、高等学校の連携と一人一提案授業の推進 ※一人一提案授業の実践については福島県教育センターが中心になって行う。これらの取り組みを各教育事務所、各地教委、各学校(小学校、中学校、高等学校)と連携しながら進める。 (3)オール福島の授業づくりで学校づくり、未来づくりを進める。 (平成28年2月3日 60代 男性) |
(回答) ふくしまスタンダードの作成について、ご提案ありがとうございます。 (平成28年2月12日 教育庁 義務教育課 |
県内学生の音楽活動について |
(提案) 福島県内の学生の吹奏楽の水準は特に浜通り地方の団体は高く誇るべきものですが、合唱分野の活躍が特出しているために少し存在が弱いように感じます。 (平成27年11月2日 40代 男性) |
(回答)県内学生の音楽活動について、ご提案ありがとうございます。 本県を代表する芸術文化である「合唱」や「吹奏楽」については、全日本合唱コンクールや全日本吹奏楽コンクールなど、目覚しい活躍を見せており、県民の皆さんに勇気と感動を与えてくれております。 ご意見の中にもありましたように、音楽を通した学生の皆さんの活躍は、避難生活を続ける皆さんに希望を与えるなど、本県の復興に向け大きな原動力になるものと考えております。 これまでも県内学生の音楽活動につきましては、吹奏楽連盟主催によるコンクールや、先日開催した「ふるさとの祭り」への出演など、様々な大会・イベント等において活動していただいているところですが、今後も関係団体と連携しながら、様々な大会・イベントにおける演奏披露の機会など、学生の皆さんの活躍の場がさらに広がるよう取り組んでまいります。 また、ご提案いただきました、学生のために曲の公募を行うことにつきましては、先進事例や関係団体の意見等も踏まえながら、今後の取り組みの参考にさせていただきたいと考えております。 今後とも、音楽における県内学生の活躍が広く発信できるよう、関係団体と連携を図りながら取り組んでまいります。 (平成27年11月16日 企画調整部 文化スポーツ局 文化振興課 吹奏楽の活動につきましては、これまでも各高校の判断で地域のイベント等に積極的に参加しており、さらに活動を推進してまいります。 今後とも、関連行事の充実に努めてまいりますので御支援の程、よろしくお願い申し上げます。 (平成27年11月16日 教育庁 高校教育課 |
福島県の広域私立通信制高校の運営について |
(提案) 福島県には現在、複数の広域通信制高校や広域通信制高校のサテライト施設が存在していますが、学校運営の実態の把握をしておられるのでしょうか? (平成27年10月31日 男性) |
(回答)福島県の広域通信制高校の運営について、御提案ありがとうございます。 広域通信制高校のうち、本県が所管するのは聖光学院高校のみですが、これについては毎年実施している私立学校運営状況調査により運営状況(カリキュラムや教員の配置状況等)を確認しており、当該調査等において、聖光学院高校は地方に学習センター等を設けず、スクーリング(学習指導要領において定められた生徒への面接指導等(年間の実施回数は科目ごとに異なる))は全て当該校本校舎において実施されております。 一方で、県外に本校(本部)があるなど本県が所管していない広域通信制高校については、御指摘にもあるように、本県内に設置された学習センター等の活動状況を把握できていない状況にあります。 現行の教育関係法令上、学習センターやサポート校については、学則への記載や当該校を所管する都道府県等への報告が義務付けられておらず、また、各校の教育課程が法令で定める基準を満たしている限り、例えば教育の質等といった個別具体的な教育方法・内容に対してまで指導することも認められておりません。 しかしながら、県内に本部を置く私立学校を所管する本県としても、現行法令上認められた権限の範囲において、引き続き既存の調査等を活用し実態把握に努めるとともに、提案にあるような事態が確認された場合は、適切に指導・助言を行ってまいります。 また、本県が所管しない広域通信制高校についても、引き続き文部科学省をはじめとする関係機関と適切な対応案等について、研究・協議してまいります。 (平成27年11月13日 総務部 私学・法人課 電話番号024-521-7048) |
「県立美術館応援団」の設立について |
(提案) 戦後70年を更なる平和への存続を込めて迎えた芸術の秋に思う。 そのような視点から、福島県立美術館の将来を考えてみる。 先ず、先細りする財政事情を鑑み、協力会や友の会の支援だけでなく、更なるサポーターとして「県立美術館応援団」があれば良い。 例えば、ツィッターやブログ、ユーチューバーによる県立美術館ファンによる現代風IT大応援団設立への呼び掛けを行政が仕掛けては如何であろう。 その為にも、福島県立美術館と教育庁は今まで以上に連係を密にすべきだ。つまり、即断即決で公金を有効活用して、県民に国民に世界に愛され続ける福島県立美術館に立て直していって欲しい。 こうして芸術から発せられる福島県復興の電子の光を観て福島県立美術館に足を運ぶことこそ、真の観光になるからだ。 |
(回答)いつも県立美術館を御利用いただきありがとうございます。 また、この度は、福島県立美術館へのIT応援団設立についての御提案ありがとうございます。 御意見の中にもありましたとおり、県立美術館が、本県の美術文化発信の中核施設としての役割を十分に果たすためには、美術館関係団体の支援だけでなく、来館される皆様からの多くの御支援をいただくことが大切だと考えております。 現在、空調設備の改修工事により休館中ですが、移動展として県内各地での県立美術館が所蔵する名品展の開催や実技講座などを開催し、多くの皆様に美術作品に親しんでいただける機会を設けているところです。 平成28年4月にはリニュ-アルオープンいたしますが、「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」展をはじめとし、御来館いただく皆様にすばらしい美術作品をお楽しみいただけるよう、事業計画の策定や関係機関等との調整を鋭意進めております。 今後とも、これまでにも増して多くの皆様が美術館の支援者として御来館いただき、様々な機会に情報発信していただけるよう、美術館事業の一層の充実に努めてまいります。 (平成27年10月22日 教育庁 社会教育課 電話番号024-521-7782) |
県主催の放送コンテストについて |
(提案) 中学生・高校生を対象としたNHKの放送コンテストがあります。そこでは、福島の学校放送部も毎年好成績を残すことが多いです。 |
(回答)県主催の放送コンテストについて、ご提案ありがとうございます。 中学校につきましては、NHK杯全国中学校放送コンテストの地区大会として、予選と決勝が実施されており、このうち決勝については福島県教育委員会が後援をしております。 また、高等学校につきましては、全国高等学校総合文化祭放送部門福島県大会(福島県高等学校文化連盟主催)や福島県高等学校総合文化祭放送コンテスト兼NHK杯全国高校放送コンテスト福島県予選(福島県高等学校文化連盟主催・福島県教育委員会共催)が実施されております。 今後とも、関連行事の充実に努めてまいります。 (平成27年9月1日 教育庁 義務教育課 電話番号024-521-7774 高校教育課 電話番号024-521-7772) |
防災無線機の整備・停電時における情報収集機材の電源確保について |
(提案)「学校災害対応マニュアル(地震・津波・風水害・火山災害・原子力災害・土砂災害)」教育委員会H27.2を拝見した。その中で指摘したいのは、災害時の情報収集にあたりインターネットやラジオやテレビ、携帯電話の他に防災無線機も有効であり整備すべきだと感じるのだが…。また、停電時における情報収集機材の電源をどうやって確保するつもりなのか? 私ならば、オフ・グリッド(電力自給方式)で準備する。 (平成27年7月8日 50代 男性) |
(回答)防災無線機の整備・停電時における情報収集機材の電源確保について、ご提案ありがとうございます。 防災無線機の整備につきましては、ほとんどの市町村において「市町村防災行政無線」をすでに配備してあることもあり、学校災害対応マニュアルにあるように、学校災害時における児童生徒の安全確保については、各自治体と連携していくこととなります。 また、停電時における情報収集機材の電源確保の手段としての、オフグリッド(電力自給方式)の提案については、大変貴重な意見であります。今後とも、本県の復興を担う人材育成のため、理数教育に関して児童生徒の学ぶ環境や専門的な学習の機会を充実させていくことが大切であると考えます。現行の施策である「再生可能エネルギー教育実践事業」や「未来を拓く理数教育充実事業」をさらに充実させ、発達段階に応じて再生可能エネルギーと資源の利用に関する意識の醸成を図り、主体的に行動する能力や態度を育成するよう努めてまいります。 (平成27年7月21日 教育庁 健康教育課 電話番号024-521-8409) |
県立美術館の危機管理について |
(提案) 来春、空調改修工事等を経てリニューアルオープンする予定の福島県立美術館で「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」の開催が決定した。これは快挙である。県立美術館スタッフの尽力には感謝する。福島県復興にまた新たな華が添えられ楽しみである。 |
(回答)この度は、県立美術館の危機管理について、ご提案ありがとうございます。 ご提案にございました、展覧会開催時における入館者の安全確保につきましては、展覧会ごとに作品の展示状況はもとより入館者数や入館者の年齢・性別等も異なりますので、展覧会の開催にあたっては、入館者が安全・安心して観覧できるようあらかじめ対策を講じ、ミーティング等を通して日々その確認を行うなど、安全管理の徹底を図っているところです。 今後とも、美術館を安心して利用いただけるようサービス向上に努めてまいります。 (平成27年7月8日 教育庁 社会教育課 電話番号024-521-7782) |
県立図書館への要望・提案について |
(提案)国への予算関連要望策定の真っ只中の教育庁であるが県民提案する。 県立図書館では東日本大震災から数えて5年目にて、やっと単独でオリジナルの危機管理マニュアルを作る作業が始まり9月の防災月間迄に完成させるようだ。大変良いことであるが、広域避難場所に選定してある現在の地に越して来て31年目にして始めるのだから先ずは、館長以下、全職員の危機管理意識の発露・醸成が大事だと、民間の危機管理コンサルタントやプランナー等のプロフェッショナルならば皆、思うだろう。公共施設で一番利用者が多い図書館の危機管理には連絡網の確保があるが、非常時・緊急時・平時とあるが、館長室には本庁や併設してる美術館館長室との間に専用線を引いたホットラインがあれば良いのだが何故に現在も設置されてないのだろうか?母親に抱かれた幼子から年配者、様々な厳しい環境の中で社会貢献してる実業家から政治家、児童や学生等々の様々な境遇の県民の生涯学習の場所として公共施設はあるのだから、館長以下全職員は公僕として奉職した訳なのに、利用者の安心・安全確保には最大限の配慮が要求されると本当にわかってるかしら?福島県は活火山があるし地震も頻発してる避難訓練は利用者も共に本番さながらの体験をしないと職員誘導も当てには出来ないのではないか?図書館館長や副館長の役割は利用者の安全確保に尽きる。 (平成27年5月27日 50代 男性) |
(回答) この度は県立図書館に関するご提案ありがとうございます。 また、緊急時のホットラインにつきましては、県立図書館と県庁間の電話回線はNTTの専用回線で結ばれていますので、緊急時等の連絡が比較的スムーズに行えると考えます。 (平成27年6月9日 教育庁 社会教育課 電話番号024-521-7782) |
視聴覚資料室の設備を利用したサービスイベントの企画について |
(提案) 『認知症の人の為の図書館サービスガイドライン』があるそうだが私は先般TVで知った。 |
(回答)いつも県立図書館をご利用いただきありがとうございます。 また、この度は視聴覚資料室の設備を利用したサービスイベントの企画について、ご提案ありがとうございます。 ご提案にもございましたように、「認知症の人のための図書館サービスガイドライン」は2007年(平成19年)に国際図書館連盟が発表したものですが、本格的な高齢社会の到来を迎え、身近な公共施設である図書館が認知症の人のためにどのようなサービスを提供できるか調査研究していく必要があると考えております。 なお、現在の視聴覚資料室は、当館所蔵のレコード、ビデオテープ、CD、DVD等の視聴覚資料を利用者の求めに応じて個別に提供するための施設であり、視聴覚資料室の設置目的やスペース等の点から、音楽イベント等のために開放できる施設ではないことを御理解いただきたいと存じます。 今後とも、図書館を利用される皆様の声をお聞きしながら、サービス向上に努めて参ります。 |