ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 組織でさがす > 県民広聴室 > 令和6年度 県民提案・回答 保健福祉に関すること

令和6年度 県民提案・回答 保健福祉に関すること

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年11月5日更新

令和6年度 県民提案・回答 保健福祉に関すること  

令和6年10月16日 救急搬送有料化について

救急搬送有料化について

(提案)

 今年6月から、三重県松阪市で救急車の有料化が導入され、今年末からは隣県の茨城県内でも同様の取り組みがなされるという報道が出ています。
 福島県は、東日本大震災以降医師不足が顕著となり、さらに高齢化の進展で、救急車の出動件数や患者宅への到着時間、119番から病院到着までの時間が延長しており、「救急車有料化」に踏み込んだ自治体と同様の事態に陥っているのではないでしょうか。
 また私の住む地域は、脳神経外科専門医が勤務する病院まで約1時間、心臓手術ができる病院まで約40分がかかります。不適正な救急車利用が多い現状では、「助かるはずの命が助からない」事態を招いてしまうと考えています。
 救急車有料化で不適正利用を減少させることは患者となる住民を守るだけでなく、医療従事者や救急隊の働きやすい環境を維持することにも繋がります。
 前向きに検討頂き、是非とも導入頂けるよう、よろしくお願いいたします。

(令和6年10月16日 30代 県中方部)

(回答)

 御提案いただきました「本県における救急搬送有料化の導入」について、お答えいたします。
 御指摘いただきましたとおり、本県の救急車による救急搬送人数及び救急搬送困難事案(救急隊が医療機関に4回以上受入の照会を行った案件かつ、救急隊の現場滞在時間が30分以上の案件)は増加傾向で、救急医療体制は逼迫の度合いを増しており、救急医療機関の負担は非常に大きくなっております。
 そのような中、スムーズな重症患者搬送を目的に、令和6年12月から、茨城県において、救急車要請時に緊急性が認められない場合等に限り、一部の大規模医療機関で救急搬送有料化が実施されることとなりました。
 しかし、本県での導入につきましては、下記のようなデメリットが懸念されることから、茨城県の実施状況等を確認の上、関係機関の意見を伺いながら、慎重に検討してまいりたいと考えております。
 引き続き、本県の救急医療提供体制の充実に努めてまいります。
 この度は、貴重な御意見をいただきありがとうございました。
 
<救急搬送有料化に伴い懸念されるデメリット>
(1) 救急車の要請が必要なケースで、家庭の経済的事情や「一見軽傷だったから」との安易な見立てから、救急車の利用を躊躇してしまい、後々、傷病の重症化や助かる命が救えない事態に繋がりかねない。
(2) 救急車を有料化しても、救急車をタクシーのように呼ぶなど、お金に余裕がある方の安易な利用は減らない可能性がある。等    

(令和6年11月1日 保健福祉部 地域医療課 電話番号024-521-7221)

ページのトップへ戻る

県民提案・回答へ戻る