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景気動向指数利用の手引き

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月25日更新

景気動向指数利用の手引き

  「福島県景気動向指数」は、平成20年10月公表(平成20年8月分)よりCI(コンポジット・インデックス)を中心とする 公表形態へ移行しました。    CIは内閣府に準じて作成したもので、景気判断を行う際の参考資料のひとつとして使用するものです。

公表形態の移行の経緯

    「福島県景気動向指数」は、これまで、DI(ディフュージョン・インデックス)に加え、参考系列としてCI(コンポジット・インデックス)を作成・公表してきました。
    内閣府経済社会総合研究所景気統計部が、平成20年6月9日(平成20年4月分速報)の公表より、CIを中心とした公表形態に移行したことに伴い、本県も従来の公表形態の見直しを行いました。

  1  景気動向指数の概要

    「景気動向指数」には、DI(Diffusinon Index)、CI(Composite Index)という2つの指数があります。DIとは景気の波及・浸透度合いや、景気の局面の判定を把握するための指数であり、採用系列の中で、上昇(拡張)を示している系列の割合を計算することにより求められます。CIとは、景気変動の勢いや大きさといった、景気の強弱を定量的に計測するための指数であり、各採用系列の変化率を合成して作成されます。
    景気動向指数は、景気に先行して動く先行指数、景気と一致して動く一致指数、景気に遅れて動く遅行指数の3つに分類することができます。一致指数は、景気の現状把握を行う場合に用いられます。また、先行指数は、一致指数よりも数か月先行して動くことから、景気の動きを予測するために、遅行指数は、一致指数から数か月~半年ほど遅行することから、景気の転換点や局面を確認するために、それぞれ用いられます。

2  CI(コンポジット・インデックス)計算方法と見方

 (1)  計算方法
    各採用系列の前月と比較した変化率について、各採用系列のトレンドと振幅を考慮しながら、いくつかの操作を行い、その後、先行・一致・遅行指数ごとに1つの値に合成・指数化してCIは作成されます。作成方法については、内閣府経済社会総合研究所の方法(第10次改訂)に準拠しています。(詳しい計算方法については、内閣府経済社会総合研究所のホームページ「統計の作成方法」http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di3.html#2 を参照してください。)
 (2)  見  方
    CIは、各系列の変化率を合成して基準年の値で調整されたものですので、ある一時点の数値自体に意味はありません。しかし、数値の変化の大きさをみることにより、拡張や後退といった景気の量感をみることができます。また、グラフで視覚化することによって、長期的な景気変動のパターンをみることができます。
    ただし、CIの短期の上昇・下降のみで景気拡張または景気後退と判断することは適当でなく、景気局面の判断はDIを含めた総合的な指標によって判断します。

3  DI(ディフュージョン・インデックス)計算方法と見方

 (1)  計算方法
    採用系列の各月の値を3か月前の値と比較して、増加したときには+を、保合いのときには0を、減少したときには-をつけて、変化方向表を作成します。その上で、先行指数・一致指数・遅行指数ごとに、採用系列数に占める拡張系列数(+の数)の割合(%)を計算した指数がDIです。
    DI =(拡張系列数+保合い系列数×0.5)/採用系列数×100(%)
 (2)  見  方
    様々な経済活動に幅広く景気上昇の影響が及んでいるときには、プラスとなる系列数が増え、DIの値は上昇します。一般的にDIの値が50%を上回れば景気が拡大局面にあり、下回れば景気が後退局面にあると判定できます。
    ただし、DIは、景気変動の大きさや振幅を表すものでないため、CIと共に見ていく必要があります。また、近年は経済部門間のばらつきも目立つようになっていますので、景気局面を判断する際は、大半の部門に景気変動が波及している(したがってDIが100%あるいは0%に近い)ことを確認することも必要です。
 (3)  累積DIの計算方法
    累積DIとは、毎月のDIの値に下式によって累積したものです。
    累積DIt =累積DIt-1 + (DIt-50)
 (4)  累積DIの見方
    累積DIは、その山・谷が景気の山・谷と概ね対応しているため、景気転換点を容易にとらえやすいというメリットがあります。ただし正式な景気循環の検出と転換点の設定については、ヒストリカルDIを用いて総合的に判断します。
※  ヒストリカルDIとは、個々の採用系列ごとに山と谷を設定し、山から谷にいたる期間はすべて下降(マイナス)、谷から山にいたる期間はすべて上昇(プラス)としてDIを作成したものです。個々の系列の月々の不規則な動きを無視して変化方向を決めているため、ヒストリカルDIは比較的なめらかで、景気の基調的な動きを反映したものになります。作成したヒストリカルDIが50%ラインを下から上に交わる直前の月が景気の谷、上から下に交わる直前の月が景気の山に対応します。
 
グラフ

4  景気循環について

表
 

お願い

    本統計表から抜粋または新たに資料を作成して利用する場合は、「福島県企画調整部統計課編  福島県景気動向指数から抜粋(または作成)」と御記入願います。

    本統計表についてのお問い合わせは下記へお願いします。

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