福島県犯罪被害者等支援検討委員会について
福島県犯罪被害者等支援検討委員会で協議を行いました
犯罪等により害を被った者及びその家族又は遺族(以下「犯罪被害者等」という。)を地域で支え、被害の早期回復及び軽減を図り、県民が安心して暮らすことができる社会の実現に向け、犯罪被害者等の支援のあり方等を検討するため、福島県犯罪被害者等支援検討委員会を令和3年4月に設置し、福島県犯罪被害者等支援条例や支援計画について、令和4年3月までに6回の会議を開催し協議を行いました。
令和3年10月に犯罪被害者等支援条例が制定され、また、支援計画についても令和4年3月に策定されたことから、今後は、福島県犯罪被害者等支援施策推進会議において、計画の進行管理を行います。
委員の構成等
学識経験者(2名)、被害者支援関係団体(2名)、法曹分野(1名)、市町村(2名)、福祉分野(1名)、保健医療分野(1名)、教育分野(1名)、被害者等(1名) 計11名
区分 |
委員 |
---|---|
学識経験者 | 福島大学大学院人間発達文化研究科 教授 生島 浩 氏 |
学識経験者 | 福島大学行政政策学類 准教授 高橋 有紀 氏 |
被害者支援 | (公社)ふくしま被害者支援センター 専務理事 熊田 真市 氏 |
被害者支援 | 福島県被害者等支援連絡協議会 会長 野口 まゆみ 氏 |
法曹 | 福島県弁護士会 弁護士 宮下 朋子 氏 |
行政(市) | いわき市市民協働部市民生活課 課長 中村 祐一 氏 |
行政(町村) | 三春町住民課 課長 遠藤 信行 氏 |
福祉 | 福島県社会福祉協議会 事務局長 関 靖男 氏 |
保健医療 | 福島県精神保健福祉センター 所長 畑 哲信 氏 |
教育 | 県中教育事務所、田村市教育委員会 スクールソーシャルワーカー 渡邊 好子 氏 |
被害者等 | 岡﨑 照子 氏 |
※任期:令和3年4月27日~令和5年3月31日
福島県犯罪被害者等支援検討委員会設置要綱 [PDFファイル/129KB]
第6回会議
日時
令和4年3月25日(金曜日) 14時30分~15時30分
場所
ふくしま中町会館5階 東会議室
出席者
委員10名、事務局6名、オブザーバー3名 計19名
内容
1 議題
(1) パブリック・コメントの実施結果について
(2) 福島県犯罪被害者等支援計画(最終案)について
2 その他
(1) 犯罪被害者等見舞金補助事業について
(2) 市町村における条例制定に向けた支援について
主な意見等
- 被害者に必要な支援が届くようにするのが条例だと思う。犯罪被害がなければいいと思うが、県下、条例未制定の他の市町村においても、条例の制定を望みたい。
- 見舞金等の制度については、犯罪被害者だけでなく一般の県民にも周知していく必要があると思う。
- どこの市町村でも犯罪被害を受けてしまう方がいるかもしれない中で、住民へのサービスや住民福祉という部分で、様々な貧困の方や障がいの方などと同じように犯罪被害者の方もいることを認識していただき、生活していくための足がかりとして見舞金等の制度が大切であるということを理解してもらうことが大事なのではないかと思っている。
- それぞれの立場から、この制度がしっかりと運用されるよう、発信し、モニタリングをしていくことが必要である。
会議資料
資料1|福島県犯罪被害者等支援計画(最終案) [PDFファイル/1.92MB]
資料2|犯罪被害者等見舞金補助事業について [PDFファイル/174KB]
資料3|市町村における条例制定に向けた支援について [PDFファイル/70KB]
第5回会議
日時
令和3年12月22日(水曜日) 13時30分~15時30分
場所
自治会館1階 消費生活センター研修室
出席者
委員11名、事務局6名、オブザーバー3名 計20名
内容
議題
(1) 福島県犯罪被害者等支援計画(素案)について
(2) 今後の予定について
(3) その他
主な意見等
- 見舞金の支給方法について、県の補助金の有無が不明で、市町村の見舞金の額が確定できない。県と市町村がどういった形で支給するのかを明確にして欲しい。また、県内で統一した形で支給方法を決定して欲しい。
- 支援計画の進捗状況や推進状況を評価するため、指標を施策の柱ごとにいくつか項目立てして、それがどのような状況になっているかみていくべき。
- 犯罪被害者等の精神的な影響は、被害直後だけでなく長期に渡る場合も多いので、そういった面についても普及啓発をお願いしたい。
- スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーで、犯罪被害者等支援について理解をしている方は少ないと思われるので、今回制定した条例を基に研修会などがあるとよい。
- 被害に遭って残された遺族や家族などに対して、家事や子育て、介護の支援といった生活支援の一部としての支援をお願いしたい。
- 支援の調整を行うための会議について、大規模事案や中長期的支援、事例研究、支援のシミュレーションなどを行うということだが、形式的な会議ではなく、密に連絡を取り合えるような人的関係を築くことができるような会議を設置して欲しい。
- SACRAふくしまの体制整備について、拠点型を目指すなどもう少し具体的に目標を書き込むべきではないか。
- 刑事手続きに関する情報提供だけでなく、民事手続きにおける情報提供についての支援をもう少し書き込んで欲しい。
会議資料
資料1-1|福島県犯罪被害者等支援計画(素案) [PDFファイル/1.8MB]
資料1-2|福島県犯罪被害者等支援計画骨子案に関する委員御意見等 [PDFファイル/411KB]
第4回会議
日時
令和3年10月22日(金曜日) 13時30分~15時00分
場所
自治会館1階 101会議室
出席者
委員8名、事務局6名、オブザーバー3名 計17名
内容
議題
(1) 福島県犯罪被害者等支援条例の制定について
(2) 福島県犯罪被害者等支援計画の策定について
(3) 今後の予定について
(4) その他
主な意見等
- 総合的な対応に当たっては、支援体制の整備が必要になるが、骨子案にはそういった部分が見えてこないので、もう少し強調して書く必要があるのではないか。
- 刑事的な手続きだけでなく、民事的な手続きにおいても犯罪被害者等のニーズに応じたきめ細かな配慮が必要だと思う。
- 計画策定に当たっては、現実的に実行していくための議論がもっと必要ではないか。
- 民間支援団体に対する支援として、民間企業からの賛助金や寄附金を促進するような取組も重要ではないか。そうした取組を通じて県民への啓発にもつながると思う。
会議資料
資料1|福島県犯罪被害者等支援条例について [PDFファイル/116KB]
資料2-1|福島県犯罪被害者等支援計画骨子案について [PDFファイル/897KB]
資料2-2|福島県弁護士会長声明について [PDFファイル/155KB]
資料2-3|これまでの意見について [PDFファイル/651KB]
第3回会議
日時
令和3年8月4日(水曜日) 10時00分~11時30分
場所
自治会館1階 消費生活センター研修室
出席者
委員9名、事務局4名、オブザーバー2名 計15名
内容
議題
(1) パブリック・コメントの結果について
(2) 福島県犯罪被害者等支援条例案(最終)について
(3) 今後の予定について
(4) その他
主な意見等
- パブリック・コメントにもあったとおり、犯罪被害者等がたらい回しにされたり、1人で思い悩んだりすることがないよう、ワンストップで対応する総合的な支援体制の整備が必要である。
- 県内のどこであっても同じ支援が受けられるということが基本だと思うので、推進計画ではそれを目標として掲げてほしい。それに当たり、県と市町村の連携が重要になるため、随時情報提供をお願いしたい。
- 今回特化条例ができるというのは、県民全体の犯罪被害者支援に対する意識を高めるということで非常に意義深い。しかし、ただ条例をつくって終わりというわけではなく、ここがスタートだという意識で、条例の実効性を高めていくことが重要である。
会議資料
資料1|パブリック・コメントの結果について [PDFファイル/185KB]
資料2|福島県犯罪被害者等支援条例案(最終)について [PDFファイル/492KB]
第2回会議
日時
令和3年5月31日(月曜日) 15時00分~16時30分
場所
オンライン開催(事務局は生活環境部会議室(県庁西庁舎8階南側)で対応)
出席者
委員9名、事務局4名、オブザーバー2名 計15名
内容
議題
(1) 第1回検討委員会を踏まえた委員からの意見等について
(2) 条例案について
(3) 今後の予定について
主な意見等
- 県以外を「役割」としているが、「責務」と改め、犯罪被害者等支援について責任を持って役目を果たしてもらうことが必要ではないか。あえて「責務」と「役割」を書き分けると後者の役割が小さく見えてしまう印象がある。
- 「財政上の措置」について、「講ずるよう努める」ではなく、「講ずる」とすべき。予算要求をする際の手立てとして、踏み込んだ表現が必要ではないか。予算措置がないと物事が進まない。
- 犯罪被害者等支援に精通した弁護士の紹介ルートの構築や専門のコーディネーターが配置されるといい。
会議資料
資料1|委員からの意見に対する事務局対応案 [PDFファイル/189KB]
資料2|委員からの意見に対する事務局対応案 [PDFファイル/287KB]
資料3|骨子案への委員意見の反映 [PDFファイル/330KB]
資料4|福島県犯罪被害者等支援条例案 [PDFファイル/484KB]
第1回会議
日時
令和3年4月27日(火曜日) 10時00分~11時45分
場所
自治会館1階 消費生活センター研修室
出席者
委員10名、事務局7名、オブザーバー3名 計20名
内容
議題
(1) 検討委員会の設置について(委員長、副委員長の選出)
→生島委員を委員長、高橋委員を副委員長に選出
(2) 犯罪被害者等支援の概要
ア 県内の犯罪の現状
イ 国の犯罪被害者等支援について
ウ 県のこれまでの取組
(3) 犯罪被害者等支援条例について
ア 特化条例の制定状況
イ 骨子案(たたき台)について
主な意見等
- 犯罪等被害者の生活の立て直しのための支援が重要。財政措置がされるよう条例に盛り込んで欲しい。
- 最も住民に近い市町村の条例制定、取組につながるような条例にして欲しい。
- 被害者が声を上げやすく、支援を受けることが権利であると明確になるような条例にして欲しい。
- 性暴力等被害者のためのワンストップ支援センターの相談体制強化につながるように条例に盛り込んで欲しい。
会議資料
資料1|検討委員会の設置について [PDFファイル/136KB]
資料2|県内の犯罪被害の現状について [PDFファイル/146KB]
資料3|犯罪被害者等基本法の概要 [PDFファイル/1.16MB]
資料3|第4次犯罪被害者等基本計画概要 [PDFファイル/1.87MB]
資料3|第4次犯罪被害者等基本計画詳細 [PDFファイル/697KB]
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