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地球探検 ボリビア多民族国 遠藤真一隊員 1

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

地球探検

「カーニバルに出た!」  

ボリビアは毎年2月から3月はカーニバルのシーズンです。どの町でもカーニバルに熱狂します。昨年は東日本大震災の翌日3月12日がタリハのカーニバルでした。我々のチームはラパス地方のワカワカを踊る予定でした。

踊る前の出陣式踊る前の出陣式(メンバー全員)

ワカワカという踊りは、両手に乳搾りの容器を持って踊る女性達に、剽軽な牛が角でスカートをめくる等、色々ちょっかいを出すことを模した踊りで、私がその牛の役でした。

踊る私踊る私

身内や友人が被災した地震・津波災害に心を痛めていた私は、カーニバル出演にどうしても出る気になれず辞退しました。しかし、他の仲間達に迷惑が掛かる上、今更キャンセル出来ないと強く求められ、カーニバルの踊りは、故郷のジャンガラ念仏踊りなのだ、と自分に言い聞かせカーニバルに出ました。

ワカワカの衣装ワカワカの衣装 (JICAの青年海外協力隊員)

タリハのカーニバルは、観客と踊り手達の間には柵などの隔てがなく、観客が一緒に踊り、踊り手を差入れで労い、一緒に記念撮影をしたり、それは観客と踊り手が一体となった素晴らしいカーニバルでした。私も、アルコールが入らなきゃやってられないよ!等というと、観客が喜んでビールやワインを持ってきて一緒に踊ってくれるのです。

JICAメンバーを紹介すると雛壇は沸き返るJICAメンバーを紹介すると雛壇は沸き返る

カーニバルは約2kmの大通りを朝早くから深夜まで一日中踊ります。我々も午後5時から夜11時まで6時間踊り通しで大変でした。踊りの疲れがピークになる場所に審査員の雛段があります。

タリハ市長も雛壇から参加タリハ市長も雛壇から参加

ここで、リーダーの女性から、牛は動きを派手にして気合いを入れろと発破が掛かりました。壇上のアナウンスが我々のグループをJICAの日本人が踊っていると紹介すると、歓声が上がり、タリハの助役や市長が壇上から降りてきて一緒に踊ってくれました(審査結果は入賞)。 とてもボリビアという国が近く感じ、感激した夜でした。

差し入れをくれる観客差し入れをくれる観客

シニア海外ボランティア 遠藤 真一(22年度2次隊 水理地質学)