地球探検 ボリビア多民族国 遠藤真一隊員 2
「水が出た!」
私はボリビア国タリハ県庁公共事業局地下水開発プログラム(PRODASUT)で働いています。仕事の内容は、地下水の探査と開発です。
ボリビア国南部とタリハ県の位置 (国際鉱物資源開発協力協会(2002):国際資源開発環境調査,P19を修正)
タリハ県はボリビア国の南端に位置し、九州と同じ面積をもつボリビアでは最も小さな県です。 人口は約53万人です。南はアルゼンチンやパラグアイと国境で接しています。
タリハ盆地(開発されて裸地が多い)
人が住む主な地域は、西のタリハ盆地(標高約1900m:タリハ市が中心)と東のグラン・チャコ地方(標高約200m)の2地域に分かれます。 両地方の間には標高3800mクラスのサブアンデス山脈、タリハ盆地の西側には標高5000m近くの東アンデス山脈が、横たわっています。
井戸掘削は昼夜を徹して行われます。
両地域の地表近くは厚い粘土層に覆われ、雨が地下に浸透しないでそのまま流れてしまうため、住んでいる人達は長い間井戸水不足に悩んでいました。
成功!大量の地下水噴出。 喜ぶ村の人達と掘削チーム。
最近では、国の政策で土地の解放が進められ、新しい村落が増えてきていて、井戸が更に不足しています。
村の人達とタリハの踊りを踊る私
昔からの村落は浅い井戸を掘り、村共同で利用していました。しかし、最近農薬が混じり、人々の健康を害する事態になってきました。汚染されない深い地下からの水が早急に求められているのです。
祝賀会に知事が駆けつける。
写真はタリハ市から約20km南にあるピンターダという村落の井戸開発の状況です。 井戸が成功すると工事関係者ばかりか、村の人達、県知事まで駆けつけてお祝いをします。
仲間達と記念写真
私は喜んでいる村の人達と踊ったり、食事したり、皆と一緒に喜び、お祝いを致しました。 村の皆が嬉しそうにしていると、私はとても幸せな気持ちになります。
シニア海外ボランティア 遠藤 真一(22年度2次隊 水理地質学)