地球探検 コスタリカ共和国 加藤直樹隊員 6-3
レポート6-3
セミナー開催に至るまで 2セミナー開催まで一ヶ月。まさかの出来事、進まない準備、それでも時間は過ぎていくさて、いよいよセミナーの目玉となる指導書もコスタリカに到着し、また今回ジャイアンツアカデミーから講師としてコスタリカに来てくださることになっていた倉俣徹さんとのメールでの打ち合わせも順調に進んでいました。セミナーの内容については既に9月頃から企画書を作成していたため、これからはセミナー時の会場の準備や昼食や移動手段の手配など、細かいところを詰めていく必要がありました。こうした作業はJICAと配属先のサントドミンゴ野球教会と協力しながら進めていきましたが、配属先のメンバーは皆自分の仕事を持ちながら協会を運営しているボランティアのため、各々の仕事が終わってからセミナーの作業をしなければなりません。そのためお願いした作業が思ったように進まないということがしばしばありました。 そして、さらに追い討ちをかけるように悲しい出来事がセミナー開催およそ二週間前に起きました。配属先のリーグに所属していた19歳の青年が突如白血病で亡くなってしまったのです。彼は配属先の社会人リーグの自分と同じチームのチームメートでもあり、亡くなる一ヶ月前に一緒にプレーしたばかりでした。その試合でピッチャーをしていたときに時折、靴紐を結ぶためにしゃがむ様子を目にしていましたが、それは体の異様を感じながらも仲間に心配させないための行動でした。その試合の数日後、彼が新しく始める仕事の関係で健康診断を行った際に病気が発覚しました。彼が亡くなった一週間は配属先も皆悲しみに包まれました。 セミナーまで残り一週間、最後のラストスパートセミナーまで残り一週間を切りました。この一週間、JICAの方々、配属先のみんな全員が一つになって残りの準備作業を進めていきました。配属先のリーグでプレーする若い青年たちも協力してくれました。セミナーの準備に追われて自分のプレゼンテーションの準備もなかなか進んでいない状況でしたが、ここまでくればもう気合です。昼間はJICAや配属先を往復し、夜に自分のプレゼンテーションの準備を進めていきました。中南米野球セミナー企画から約五ヶ月後、そうして、なんとか当日を迎えることができました。 どたばたの中のセミナー幕開け いよいよセミナー本番がやってきました。想定された準備はすべてやってきたつもりです。あとは何事もなく無事に始まり、予定通り進めていければと考えていた矢先のセミナー開催当日、開会式開始予定の朝8時、司会を務めることになっていた女性がまだ会場に来ていません。 | ||
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コスタリカ共和国平成25年度1次隊 職種:野球 加藤直樹 サントドミンゴ野球協会