地球探検
レポート8-1
オッラ!コモエスタントードス?(こんにちはみんなどうしてますか?) さてさて、あっという間に二年が過ぎてしまい、コスタリカからの報告もいよいよこれが最後になります。最初は苦労したスペイン語も、今ではある程度不自由なく話せるようになり、日に日にコスタリカがますます好きになっていく中で帰国というのは寂しい限りですが、二年間を終えて自分の目標としていたこと、現地の方が自分に求めていたことを実現できたのではないかと思います。ときどき言葉の壁など大変なときもありましたが、今はここに来ることができて本当によかったなと感謝するばかりです。 ただ一方で、早く日本食が食べたい!というのも本音です(笑) 自分と同じく長く海外で活動するボランティアの方たちに話を聞くと、口をそろえて日本食を食べたいと言います。自分が日本人だからではなく、お世辞抜きで日本は、世界でも指折りのおいしい食べ物がたくさんある国だと思います。 ということで、最後のレポートはコスタリカの食の一つである学校給食から紹介したいと思います。 コスタリカの給食 コスタリカの公立学校では、日本と同じように給食があります。しかし、もちろん食べるご飯や具は違いますし、また配膳の仕方も日本とは異なります。日本では給食の時間が決まっていて、学年に関係なくみんなが自分の教室で同じ時間に、そして基本的には地域の給食センターから給食が届くため、どこの学校も同じメニューの給食を食べると思います。 ところがコスタリカでは、教室ではなく校内にある食堂で食べるのが一般的です。給食も食堂にあるキッチンで毎日働きに来るスタッフによって調理、準備されます。ですから学校によってメニューも違います。 また、食堂も一度に全学年が入れるほど大きくはないので、学年ごとに給食を食べる時間が決まっています。例えば10:30から10:45分は一年A組、10:45から11:00は一年B組、11:00から11:15は二年A組のようにです。さらにこの給食の時間は、各教科の時間割を考慮していません。例を挙げると、もし国語の授業の時間帯に給食の時間が割り振られているとすると、自動的に国語の授業時間は15分短くなります。すると先生たちも授業時間が少なり、また次のグループが給食を待っているので、子供たちを急かして早く食べさせようとします。 自分が小学生、中学生の頃は配膳や片づけの時間も入れると30分くらいは時間があって、ゆっくり食べることができたことを思うとコスタリカの生徒も少しかわいそうですよね。 |
小学校の食堂 | コスタリカ料理のひとつ“アロスコンポージョ” | 給食を食べる子どもたち |
コスタリカ全国少年野球大会 次は活動に関することで進展のあったことを紹介したいと思います。 自分の活動の大きな目標は、一言でいえば野球を普及するということでした。つまり、野球をもっと知ってもらう、野球をする子供の数を増やすということです。そのために小学校を訪問して野球を紹介したり、コスタリカナショナル大学の学生を対象に野球の講義をしたり、そして彼ら学生と協力して野球の大会を開催したりしてきました。 そしてこの10月に、コスタリカの教育省が主催するコスタリカ野球全国大会の予選が、全部で7つある各県で行われました。実はこの大会は毎年行われているのですが、昨年は自分が活動しているエレディア県から参加した小学校は、一つもありませんでした。一番の理由は興味を示した学校がなかったということです。 しかしこの一年の間、精力的に小学校を巡回してきたその効果も少しはあったのでしょう、エレディア県から5つの小学校が予選に参加しました。とは言っても、日本のように毎日練習してるチームではありませんし、ルールすらわからない子がたくさんいるというような状況でした。それでも無事予選を終えて、県代表の学校が決まり、今年の11月に全国大会が開催される予定です。 帰国日程も間近なため大会を観ることはできませんが、それでも活動の最後に少しだけ、コスタリカ野球の普及に貢献できたかなと思える出来事があったことに嬉しく思います。 |
コスタリカではこうやってライン引きます。 | 参加校の一つ“ルベンダリオ小学校” | 試合終了時に両チーム並んで握手を交わしていきます。 |
コスタリカ共和国平成25年度1次隊 職種:野球 加藤直樹 サントドミンゴ野球協会