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地球探検 パラグアイ共和国 廣瀬靖夫隊員 23

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

 地球探検

パラグアイ通信(23)

  第45回衆議院選挙は民主党の圧勝で終わりました。私はこの自民党が政権から脱落する歴史的選挙に海外から参加することができました。在外選挙人登録(写真1)をしておくと、選挙をすることができるのです。

  今回の選挙は、8月18日公示で、30日投票で行われましたが、ここパラグアイでは、19日、20日、21日に日本大使館内に設けられた投票所(写真2)で投票が行われました。写真を見て分かる通り、4.5畳ぐらいの狭いスペース内に名前を記入する台(日本で使われているのと同じ)が4箇所あり、受付には4人の職員が居ました。

  私たちが、選挙に来たと言って大使館に入ります。そのとき、身分証明書かパスポートが必要になります。投票所の前で一人の職員が在外選挙人登録証と身分証明書かパスポートをチェックします。そして封筒を渡され、在外選挙人登録証の裏に書いてある、私たちが日本で住んでいたときに所属していた福島県いわき市の選挙管理委員会事務所の住所を書かされます。
 そして投票所の中に入ると、まず小選挙区の投票用紙と大小2つの封筒を渡されました。その後すぐにこれは比例区の投票用紙ですと同じく投票用紙と封筒が渡されました。それらの投票用紙を持って記入台に入るわけですが、そこには全国の立候補者の名前と政党を記載した台帳がおいてあり、それを見ながら投票用紙に記入するわけです。
 記入が終わったら小さな封筒にその投票用紙を入れ、封をしてさらに一回り大きな封筒に、その小さな封筒を入れ、また封をします。その大きなほうの封筒に、一人の職員がサインをします。在外者選挙をしたという確認のためのサインだと思います。これら小選挙区と比例区の投票用紙の入った封筒を、最初にいわき市選挙管理委員会の住所を記載してあった封筒に入れ職員に渡して終了です。

   職員に「投票用紙はどうするのですか?」と聞いたら、ハンドキャリーでブラジルに集め、さらにほかの国のものと一緒に日本へさらにハンドキャリーをするそうです。選挙のために大変なエネルギーを使っているのだと感じました。  しかし、投票日が19日、20日、21日の3日間という情報は受け取っていなかったのです。私たちはたまたま21日に所用があってJICA事務所に行った時に、投票日は本日までだと聞かされ、あわてて大使館に行ったのです。

   後日聞いた話ですが、投票日を知らなかった人が多く、したがって投票率も悪かったようです。その後改善されたようで、10月10日に参議院の補欠選挙の在外者投票がある旨の連絡が入ってきました。

 在外選挙人証 写真1

在外選挙人証(選挙がある前までにあらかじめ登録しておく必要がある。大使館等に届ける。)

選挙投票場 写真2

アスンシオンの日本大使館内に設けられた選挙投票場の入り口から見た投票場風景

廣瀬 靖夫 (シニアボランティア 環境工学)