測定装置の概要(大気浮遊じん)
大気浮遊じんのモニタリングについて
文部科学省放射能測定法シリーズ等に基づき、以下の方法により、大気中の放射性物質の濃度を調査しています。
調査方法の概要
・一定量の大気を吸引するポンプを用いて、大気中に浮遊している「ちりやほこり(大気浮遊じん)」をろ紙に捕集します。
・捕集した大気浮遊じんに含まれる放射性物質の量を測定し、吸引した大気の量を考慮したうえで、大気中の放射性物質の濃度を算出します。
福島県では、現在、大気浮遊じんを捕集する装置として2種類の機器を使用しています。
連続ダストモニタ | 簡易型ダストサンプラ | |
外観 |
固定式でモニタリングポストに設置 |
可搬式で調査地点に一時的に設置 |
調査方法 | 6時間毎にろ紙を(1)、(2)、(3)の順に自動的に移動させる。 注)*1自然界における大気浮遊じん中の全アルファ放射能と全ベータ放射能には一定の比率があるが、人工放射性核種である放射性セシウム等が混入すると、この比率が変化するので大気中に放射性セシウム等があると推定できる。 | (1) ろ紙に大気浮遊じんを捕集 |
ろ紙の大きさ | 78mm×90m (ロール型) | 203 ×254 mm(角形) |
吸引量 | おおよそ 15 m3/時間 | おおよそ 50 m3/時間 |
採取時間 | 連続採取 | 1日間~1週間 |
特長 | 全アルファ放射能と全ベータ放射能の測定結果が、県テレメータシステムにより自動的に県原子力センターに伝送されるため、調査地点の放射能の状況を24時間監視することができる。 | ・持ち運びが容易かつ交流100ボルトで稼動するため、任意の地点で調査が可能。 |