尾瀬国立公園植生復元調査について
尾瀬国立公園の概要
尾瀬国立公園の歴史は古く、昭和9年に日光国立公園の尾瀬地域として指定されておりました。
平成19年に日光国立公園から独立し、田代山・帝釈山地域、会津駒ヶ岳地域を加え、日本で29番目の国立公園として指定されました。また、国の特別天然記念物の指定や、ラムサール条約湿地にも登録されています。
○ 大江湿原の夏(7月)と秋(10月)
○ 尾瀬の四季の様子
6月 ミズバショウ(浅湖湿原) 6月 大江湿原(撮影者:猪狩素己)
6月 ワタスゲ(尾瀬ヶ原) 6月 ミネザクラ(沼山峠)
7月 ニッコウキスゲ(大江湿原) 7月 ギンリョウソウ(尾瀬沼北岸林道)
8月 ツルコケモモの実 (沼尻) 8月 尾瀬沼から見る燧ヶ岳(撮影者:猪狩素己)
8月 オクヤマアザミとタムラソウ(尾瀬沼) 9月 ウメバチソウ(見晴)
9月 ヒツジグサ(沼尻)
※ 無断転載禁止
福島県尾瀬保護調査会の目的と活動
ハイカーの踏みつけによる湿原の荒廃は、木道の設置やハイカーのマナー向上によって既に改善しました。しかし、現在ではニホンジカの増加や外来生物の侵入といった新たな課題が生じています。これらに対処するために植物・動物・水質・地質・気象等の尾瀬の自然保護の実態に関する調査・研究や普及活動を実施しています。
※尾瀬保護調査会の活動に当たっては、福島県環境保全基金を活用しています。
○ 活動の様子
尾瀬沼ビジターセンター(VC)での講演会 尾瀬沼VCでの展示
訪花昆虫調査 尾瀬沼の環境変化調査
ニホンジカの食害調査 外来植物調査(オオハンゴンソウ)(撮影者:黒沢高秀)
ニホンジカ植生攪乱ドローン調査 ニホンジカ(撮影者:水澤玲子)
鳥類相調査(ノビタキ)(撮影者:猪狩素己) 鳥類相調査(キンクロハジロ)(撮影者:猪狩素己)
※ 無断転載禁止
報告書『尾瀬の保護と復元』
これまで本誌には、荒廃した湿原の復元の過程(樋口利雄・樫村利道・大須賀昭雄,特別号17–57ページ,2007年)や、尾瀬の外来植物の最初の広範な調査結果(馬場篤,第7号17–18ページ, 1976年),尾瀬に侵入したシカによる湿原の植生撹乱の最初の報告(内藤俊彦・木村吉幸,第22号89–94ページ,1996年)など、尾瀬の保全に関する重要な論文が掲載されてきました。
第35号『尾瀬の保護と復元』
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