霊山県立自然公園
印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新
【主な見どころ】
福島県北東部の阿武隈高地に位置し、相馬市と伊達市にまたがる標高825mの霊山を中心とした自然公園。
霊山(りょうぜん)は約3,500万年前の火山活動から生まれ、玄武岩質の集塊岩が風化浸食作用を受け、浸食されにくい火山岩類からできた寄岩怪石がそそり立つ山。とりわけ新緑やツツジの花が咲く5月下旬、そして、10月中旬から11月初旬の紅葉の時期は、独特の岩肌に映えて、見るものを圧倒する美しさを見せ、昭和9年(1,934年)に国史跡名勝の指定を受けた。歴史的には、貞観元年(859年)に比叡山の慈覚大師(円仁)が霊山寺を建立。けわしい地形の上に最盛期にはおよそ3,600もの堂塔や僧坊が建てられ、奥州の山岳仏教の中心的な役割を果たしたが南北朝時代、義良親王を奉じた南朝の北畠顕家が拠点としてたてこもり、北朝方の猛攻に抗しきれず、霊山一帯にあった僧坊は1つも残すことなく焼き尽くされた。
山頂には、義良親王御在碑があるほか、堂塔などの礎石を見ることができる。
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