奥久慈県立自然公園
印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新
【主な見どころ】
福島県中通り地方の南部に位置し、栃木・茨城両県との県境にある八溝山(1,022m)を源流とする久慈川の流域から、最南端は茨城県立自然公園と隣接し、交互に交流をもちながら利用されている。
公園は、棚倉城跡地区、八溝山・山本不動地区、羽黒山・九ツ山地区、湯岐温泉地区、矢祭山地区の5つに大きく分かれている。至る所に奇岩が見られ、桜やツツジ、紅葉に彩られる矢祭山(402m)、山本不動渓谷およびブナ、ミヤコザサ林が頂上付近に残されている八溝山が利用の拠点となっており、春のヤマツツジ、新緑、久慈川を中心とした初夏のアユ釣り、秋の紅葉狩り等には特にたくさんの人々が訪れる。
【動植物】
八溝山の山頂付近のブナ林をはじめとした優れた天然林があり、学術参考林として保存されている。このあたり一帯には、キジ・ヤマドリ・ムクドリ・キビタキ・カワセミ・ツグミ・ヒガラ・イカル・サンコウチョウ・コルリ等の野鳥が生息している。
山本不動尊付近の宮川渓谷や久慈川渓谷は深い谷を刻み、クマシデやアカシデの林が渓谷沿いに見られる。矢祭山の周辺一帯は花崗岩(みかげ石)からできていて、白味を帯びた岩肌の峰に生育しているアカマツやネギシなどが四季折々の彩りをそえる。
指定植物としては、マツバラン、シノブ、サクサドウダン、ダイモンジソウ、ゴヨウツツジなど12科17種がある。
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