大川羽鳥県立自然公園

【主な見どころ】
　福島県南西部に広がる県内最大面積を誇る自然公園。奇岩、絶壁、急流の大川渓谷地区と国内最大の土堰堤(どえんてい)により出現した羽鳥湖地区及び、これを水源とする鶴沼川沿いの３地区からなっている。
　羽鳥湖周辺に広がる広葉樹天然林は良好な自然景観を保っている。また、湖から白河布引山に続く鎌房山一帯は、近年ペンション、ゴルフ場、スキー場などの整備が進んでいる。
　下郷町の塔のへつりは、凝灰岩や凝灰岩質の砂岩の地層が特異な景観をつくりだし、国の天然記念物に指定されている。ほかにも、夏でも冷風を吹き出す風穴が分布している中山風穴では、標高800m以下という低さにもかかわらず、高山植物が群生し、国の天然記念物に指定されている。

【動植物】
　羽鳥湖の西にそびえる二岐山周辺ではブナやアスナロなどこの地域に特徴的な森林が見られるほか、大川沿いの小野岳や大戸岳などブナを主とした落葉広葉樹林が広がる。羽鳥湖周辺ではコナラやミズナラなどの落葉広葉樹林が広がっている。羽鳥湖には淡水魚が生息し、カモ類も観察される。中山風穴には高冷地にしか見られない植物の群落がみられ、オオタカネバラはその群落の大きさで特筆される。
　指定植物としては、ヒメハナワラビ、オオタカネバラ、ナンブソウ、アツモリソウ、アイヅヒメアザミなど28科77種がある。

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• 大川羽鳥県立自然公園公園計画図（ＰＤＦ形式　１０．８Ｋｂ）