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夏井川渓谷県立自然公園

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

【主な見どころ】
 福島県南東部、磐越東線に沿って流れる夏井川本流、背戸峨廊及び二ツ箭山を含む地区と水石山、閼伽井獄を含む地区の2つの地区からなる。
 磐越東線川前、小川郷駅間の約16キロメートルにわたる夏井川渓谷は、阿武隈山系の花崗岩をぬって浸食し、素晴らしい渓谷美をつくりだしている。 江田駅付近で北方から夏井川に注ぐ江田川すじにある背戸峨廊は、約5キロメートルにわたって数々の奇岩、滝、淵がならび、初夏から秋にかけての景色が特に素晴らしい。
 水石山は標高735mで、放牧場及びピクニック園地として利用されている。二ツ箭山は標高716mで、ロッククライミングができる山として知られる。

【動植物】
 夏井川は阿武隈高地中部を源に、深い谷を削りながら太平洋へと注ぐ。上流の渓谷にはイワナやヤマメなどの渓流魚が生息している。渓谷には険しい急傾斜地が多く、暖地性のアカヤシオのほか、トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジなどツツジ類が見られ、谷すじではモミやイヌブナが林をつくり、狭い尾根すじではアカマツが目立つ。閼伽井嶽の社寺林では、モミの大木を交えた落葉広葉樹林がうっそうと茂っており、この土地の自然な森林の姿をとどめている。クサアジサイやタマアジサイ、クワガタソウなど暖地性の植物も見られ興味深い。なお、この公園の近くには、スダジイを主とした県指定天然記念物のシイノキ群やモッコク、カリン等の大木もある。
 指定植物としては、ハコネシダ、ウメガサソウ、ヒロハハナヒリノキ、コアツモリ、シロバナエンレイソウなど16科41種がある。

背戸峨廊


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