災害時の感染症対策について
災害時には、避難所や被災した家屋において感染症のリスクが高まります。
家屋等の清掃で感染症を発症する恐れもありますので注意しましょう。
浸水した家屋の感染症対策について
感染症予防のためには、清掃と乾燥が最も重要です。
室内は、泥や汚れを十分取り除いた後、消毒を行いましょう。
清掃時の注意点
(1) 目や口の保護、ケガ予防のためにゴーグル、マスク、手袋、底の厚い靴、肌の見えない服を着用する
(2) ドアと窓を開けて、しっかり換気させる
(3) 汚泥は十分に取り除き、しっかり乾燥させる
(4) 消毒液で消毒し、乾燥させる(床下や庭などの屋外は原則消毒不要です)
※ 消毒時は、ゴム手袋、長靴、ゴーグル等を使用
(5) 清掃が終わったら、石けんでしっかり手洗いする
作業中にケガをしたら
傷口を流水で洗浄し、消毒しましょう。
深い傷や汚れた傷は、破傷風になる可能性があるため、医療機関を受診しましょう(傷口から破傷風菌が入り込んだ場合、適切な治療を行わないと命に関わることがあります)。
目に異物が入り、目を洗浄しても充血している場合などは医療機関を受診しましょう。
○参考チラシ等
浸水した家屋を清掃される方へ:清掃と乾燥が最も重要です(厚生労働省)[PDFファイル/271KB]
浸水した家屋の感染症対策-注意事項と消毒方法-(厚生労働省)[PDFファイル/950KB]
浸水した家屋の感染症対策-主な消毒液と使用方法、希釈方法-(厚生労働省) [PDFファイル/688KB]
清掃作業をされる方へ:清掃作業時に注意してください(厚生労働省) [PDFファイル/86KB]
ケガから感染する破傷風(福島県衛生研究所感染症情報センター) [PDFファイル/176KB]
がれき撤去における感染症予防のポイント-傷の化膿や破傷風について-(東北感染症危機管理ネットワーク) [PDFファイル/82KB]
一般家屋における洪水・浸水など水害時の衛生対策と消毒方法(東北感染症危機管理ネットワーク)[PDFファイル/136KB] ※詳細版です
避難所における感染症対策について
集団生活では、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症が広まりやすくなります(インフルエンザは令和元年10月13日時点で流行入りしました)。
食事の前や、トイレ・清掃の後などは、石けんを使用して手を洗いましょう。
かかっても他人にうつさないために咳エチケットなどを行いましょう。
手洗いについて
石けんと流水によりしっかりと手洗いしましょう。流水が使用できない場合は、アルコール手指消毒薬を使用しましょう。
タオルの共有はせず、個人用タオルまたはペーパータオルを使用しましょう。
咳エチケットについて
咳やくしゃみが出るときは、マスクをしましょう。
マスクがないときは、ティッシュや肘の内側で口と鼻をおおいましょう。
トイレの使用について
トイレはきれいに使いましょう。使用前後には便座を拭きましょう。
食事について
下痢、発熱、手指に傷がある人は、調理や配膳を行わないようにしましょう。おにぎりを握るときは、使い捨ての手袋やラップで作りましょう。
食事の前は手を洗い、出された食べ物はすぐに食べましょう。袋入りの食べ物は、手でちぎって食べたりせず、直接食べましょう。
食事の後は、うがいや歯みがきをできるだけ行い、口の中の衛生を保ちましょう。
○参考チラシ等
石けんと流水での手洗いの方法(厚生労働省) [PDFファイル/521KB]
手指消毒薬での消毒の方法(厚生労働省) [PDFファイル/820KB]
咳エチケットで感染症予防(厚生労働省) [PDFファイル/257KB]
避難所内のトイレの衛生管理について(厚生労働省) [PDFファイル/342KB]
被災者の皆さまへ:避難所生活で健康に過ごすための注意点(厚生労働省) [PDFファイル/835KB]
皆さまへのお願い~感染症予防のために~ (厚生労働省)[PDFファイル/50KB]
避難所における感染対策のポイント(東北感染症危機管理ネットワーク) [PDFファイル/390KB] ※詳細版です
関連リンク
○厚生労働省
被災した家屋での感染症対策
災害時に注意する感染症-インフルエンザ、ノロウイルス-
災害時における避難所での感染症対策
○東北感染症危機管理ネットワーク(東北大学大学院)
災害時感染症対策ホットライン