飲み水(水質検査・結果の見方)
水質検査について
御家庭でお使いの井戸水等の飲料水の水質検査について、相談に応じています。 井戸水は周囲の環境の影響を受け易いため、定期的に水質検査を行い水質を確認することが望まれます。
水質検査結果の見方
水質検査結果には、それぞれの項目について「測定値」と「水質基準」が記されています。 ・測定値・・・・・・あなたが持参した水について測定した結果です。 ・水質基準・・・・水道法によって、水道の水について定められている基準です。
一般的な項目の基準値とその意味
No. | 項目 | 水質基準 | 解説 |
1 | 色度 | 5度以下 | 水の濁りの程度を示すもので、基準値以下であればほぼ透明な水です。 |
2 | 濁度 | 2度以下 | 水についている色の程度を示すもので、基準値以下であれば、ほぼ無色な水です。 |
3 | 臭気 | 異常でないこと | 水の臭気は、化学物質による汚染、藻類の繁殖、下水の混入及び地質等に起因します。 |
4 | 味 | 異常でないこと | 水の味は、地質または海水、工場排水、化学薬品等の混入及び藻類等の繁殖に起因します。 |
5 | PH値 | 5.8~8.6 | 酸、アルカリの液性を示すもので、0から14の数値で表されます。7は中性を表し、これより値が大きくなるほどアルカリ性が、これより値が小さくなるほど酸性が強くなります。 |
6 | 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 | 10mg/L以下 | 自然界に広く存在しており、窒素肥料、腐敗した動植物、生活排水、下水に多く含まれています。高濃度に含まれると乳児にメトヘモグロビン血症を起こすことがあります。 |
7 | 塩化物イオン | 200mg/L以下 | 地質、海水、下水、家庭排水及びし尿等からの混入により検出され、高濃度に含まれると味覚を損ないます。 |
8 | 有機物等(全有機炭素) | 3mg/L以下 | 有機物等による汚染の度合いを表し、土壌に起因するほか、し尿、下水、工場排水等の混入によっても増加します。水道水中に多いと渋味を生じます。 |
9 | 鉄及びその化合物 | 0.3mg/L以下 | 高濃度に含まれると異臭味(カナ気)や、洗濯物等を赤褐色に着色する原因となります。 |
10 | カルシウム、マグネシウム等(硬度) | 300mg/L以下 | 硬度とはカルシウムとマグネシウムの合計量をいい、主として地質によるものです。硬度が低すぎると淡泊でこくのない味がし、高すぎると硬くてしつこい味となり、適度に含まれると、こくのあるまろやかな味となります。また、硬度が高いと石鹸の泡立ちを悪くします。 |
11 | 蒸発残留物 | 500mg/L以下 | 水中に溶解または浮遊している物質の総量をいい、水の一般的性状を示す水質指標のひとつです。主にミネラルの含有量を示します。蒸発残留物の量が多いと苦味、渋味等が増し、適度に含まれると、こくのあるまろやかな味になります。 |
12 | 大腸菌 | 検出されないこと | 大腸菌を含む水は、糞便由来の病原菌に汚染されている疑いがあります。 |
13 | 一般細菌 | 1mL中100以下 | 水の一般的清浄度を示す指標であり、平常時は水道水中には極めて少なく、これが著しく増加した場合には病原生物に汚染されている疑いがあります。また、消毒が有効に機能しているかの判断基準にもなります。 |