「福島県日本型直接支払交付金第三者委員会｣第２回委員会の開催しました

第2回委員会を開催しました

平成30年8月31日（金曜日）に大玉村にて、福島県日本型直接支払交付金第三者委員会の第２回委員会を開催しました。

今回は、荒井聡委員長を始め全7名の委員に出席していただき、日本型直接支払交付金事業に取り組んでいる組織の活動状況を視察と農業者の方との意見交換を行いました。

<環境保全型農業直接支払制度実施者との意見交換と現地視察>

環境保全型農業直接支払制度では、「あだたらドリームアグリ」の代表の方との意見交換の後、ドリームアグリのライスセンター及びほ場の視察を行いました。
環境保全型農業直接支払制度に取り組む中で地力がアップしてきている等のメリットと、事務負担の増加やGAP認証をとらなくてはならないことなどの課題などについて、積極的な意見交換が行われました。
また、以前は冬水湛水を行っていたそうですが、鳥インフルエンザの影響でできなくなっていること等についてもお話しいただきました。

環境保全型農業直接支払制度に係る意見交換	環境保全型農業直接支払制度の現地視察

<多面的機能支払制度実施者との意見交換と現地視察>

多面的機能支払制度では、「玉南みどりの会」の代表の方と意見交換と現地視察を行いました。
この組織での活動には老人会や子供会、消防団なども参加しており、地域全体として取り組んでいる様子がうかがえました。
組織の方からは、多面的機能支払について、「維持」ではなく「発展」につながる事業にしてほしい等の意見がありました。

多面的機能支払制度に係る意見交換	玉南みどりの会で多面的機能支払制度を活用して作成＆設置した「ます」の説明

<中山間地域等直接支払制度の現地視察>

中山間地域等直接支払制度については現地の視察のみ行いました（大玉村下部集落のほ場を視察）。
中山間地は、畦が広く傾斜もあるため草刈りや水路の維持などに苦労することなどを委員の方にみていたくことができました。

中山間地域等直接支払制度のほ場視察

各委員からの主な意見
●熱意をもって活動をされている方のおかげで景観が保たれていると感心。景観を保つにはお金がかかると実感した。
●多面・中山間事業の活動においては、次の役員の選抜が難しい。役員をやるなら、団体をやめるという人もいるのが実情。
●事業の立ち位置をはっきりさせる必要があると感じた。維持させるためのものなのか、発展させるためのものなのか。
●熱意を持っている農家さんはどの地域にもいるが、後に続く人が確保できないし、自身の年齢とかもありできていない。それらを補うするために、田植え体験などをもっと発展させて若い（小さい）時から農業等に親しむ環境を作っていく必要がある。
●中山間地域という不便な地域こそ、農業生産＋αが必要。体験ツアーをして、体験料金をもらう等、そういった工夫をしないと、農業生産だけでは、継続していけない。
●事務負担が大きいと感じた。簡素化できないものか。
●今後は組織運営のサポートなどが重要になってくる。

委員の方は、今回の第2回委員会の現地視察を通じて、日本型直払交付金が農業・農村の維持に大きな効果があることを実感していただき、今後の課題などについても考えていただくことができました。

第2回委員会開催概要

平成３０年８月３１日に｢福島県日本型直接支払交付金第三者委員会｣の第２回委員会を開催します。
第2回委員会では日本型直接支払交付金事業に取り組んでいる組織の活動状況を視察し、農業者の方と意見交換を行います。

• 日時：平成30年8月31日(金曜日)　10時00分～15時45分
• 視察先：
  （１）環境保全型農業直接支払交付金（10時20分～11時20分）
  　■視察先組織　あだたらドリームアグリ株式会社
  　■取組概要説明会場　大山公民館（大玉村大山字大江田中37-1）
  　■現地視察及び意見交換　公民館近くの組織農用地を視察
  （２）多面的機能支払交付金（12時50分～14時20分）
  　■視察先組織　玉南みどりの会
  　■取組概要説明及び意見交換会場　大玉村役場会議室（大玉村玉井字星内70）
  　■現地視察　役場近くの組織農用地を視察