「福島県日本型直接支払交付金第三者委員会」第2回委員会を開催しました
第2回委員会を開催しました
令和2年9月4日(金曜日)に郡山市にて、福島県日本型直接支払交付金第三者委員会の第2回委員会を開催しました。
<概要>
- 日時:令和2年9月4日(金曜日) 10時30分~15時30分
- 内容:
(1)多面的機能支払交付金、中山間地域等支払交付金
■視察先組織 川曲自然保全会(川曲集落)
■取組概要説明及び意見交換 川曲集会所(郡山市田村町川曲字寺沢94)
■現地視察 集会所近くの組織農用地
(2)環境保全型農業直接支払交付金
■視察先組織 郡山環境保全農業研究会
■取組概要説明及び意見交換 郡山市園芸振興センター技術向上研修室(郡山市逢瀬町多田野字寒風坦161)
■現地視察 園芸振興センター近くの組織農用地
今回は、荒井聡委員長をはじめ全7名の委員に出席いただき、日本型直接支払交付金事業に取り組んでいる組織の活動状況の調査と農業者の方との意見交換を行いました。
<多面的機能支払制度及び中山間地域等直接支払制度実施者との意見交換と現地視察>
郡山市田村町の「川曲自然保全会(川曲集落)」の代表の方々と意見交換を行い、その後、ほ場の視察を行いました。
この保全会は、集落の総会で活動について全て周知し、会員の合意のもと、全員参加を基本に取り組みを行っている様子がうかがえました。
組織の方からは「集落内は斜面が多く、作業中のケガが心配だった。中山間地域等直接支払交付金で法面除草用のバックホウアタッチメントをリースできたことにより、農道等の広大な法面を安全に除草できるようになった。」等のお話がありました。
多面的機能支払制度及び中山間地域等直接支払制度に係る意見交換 | ほ場の視察 |
リモコン操縦式草刈機のデモンストレーション | ほ場の視察 |
<環境保全型農業直接支払制度実施者との意見交換と現地視察>
「郡山環境保全農業研究会」の代表の方々と意見交換を行い、その後、郡山市逢瀬町のほ場を調査しました。
研究会の方からは、毎年先進地研修を行い、研鑽に努めていることや、「『有機農業』は除草作業や販路の確保など負担も大きく、有機JAS認証の取得に関する手続きも大変である。環境直接支払制度の要件や手続きの簡略化、消費者へのPR等を農水省(国)にもっと取り組んでほしい。」等のお話がありました。
環境保全型農業直接支払制度に係る意見交換 | ほ場の視察 |
各委員からの主な意見
●本日の視察で、各組織が交付金を有効に活用して活動していることが確認できた。活動の継続に当たっては、地域のリーダーの役割と自治体の支援が重要である。
●環境保全型農業直接支払交付金の拡充で、さらに活動が広がっていくことが期待できる。
●担い手の法人化、農業経営の確立、儲かる農業の支援を進めていくことが重要である。
●引き続き交付金が効果的に活用され、さらに良い方向に進むよう取り組んでいただきたい。
委員の方は、今回の第2回委員会の現地視察を通じて、日本型直払交付金が農業・農村の維持に大きな効果があることを実感していただき、今後の課題などについても考えていただくことができました。