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たむら地域の農業概要

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年4月1日更新

たむら地域の農業概要

地域の概況

tamura_nogyo_fukushima 当地域は、中通りの中東部に位置し、田村市、三春町、小野町の3市町からなります。

 阿武隈山地に属する中山間地域で、耕地は標高250~600m程度の間に存在します。

 総面積65,627haのうち耕地面積は7,640haで、田4,104ha(53.7%)、畑3,535ha(46.3%)となっており、県平均(田:71.0%、畑:29.0%)に比べ畑の占める割合が大きいのが特徴です。高冷地も含まれ気温は平坦部よりやや低いものの、冬期間の日照条件には恵まれており、積雪も少ない地域です。(耕地面積:R5作物統計 面積調査)

 交通面では、管内を東西に磐越自動車道や国道288号線、JR磐越東線が、また南北に国道349号線が通り、交通の便は比較的良好です。県内の主要都市である郡山市、いわき市へも1時間前後の距離にあります。

 田村地域は、畑作物栽培の長い歴史によりその技術力は高く、中山間地の特性を生かした生産が盛んです。近年、夏秋野菜や畜産の振興が図られ、県内でも優れた産地を形成しています。主な農産物には、畜産、水稲、野菜、葉たばこ等で、園芸品目の中では、ピーマン、トマト、なす、さやいんげんなどが主に生産されています。

農家数

tamura_nokasu_fukushima 総農業形態数3,084戸のうち、個人経営体数は3,047経営体(98.8%)で、このうち主業農家は369戸(12.1%)、準主業農家は592戸(19.4%)、副業的農家は2,086戸(68.5%)となっています。また、農業従事者数は8,440人となっています。
(2020農林業センサス)

・主業農家
 農業所得が主(農業所得が農外所得以上)で、1 年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいる農家
・準主業農家
 農外所得が主(農家所得の50%未満が農業所得)で、1 年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいる農家
・副業的農家
 1 年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいない農家(主業農家及び準主業農家以外の農家)

経営耕地面積等

2020田村経営耕地面積 経営耕地面積は3,694haで、田2,324ha(62.9%)、畑851ha(23.0%)、牧草地473ha(12.8%)、樹園地46ha(1.2%)となっています。
 乳用牛943頭、肉用牛4,091頭が飼養されています。
(2020農林業センサス)

 また、荒廃農地の面積は1,049haとなっています。
(令和3年度市町村毎の人と農地の状況まとめ(農業担い手課))

 

農業生産の動き

tamura_nogyoseisan_fukushima 農業産出額は118.3億円で、主な作物等の内訳は、畜産64.5億円(約54.5%)、米23.3億円(約19.7%)、野菜22.5億円(約19.0%)。工芸作物2.3億円(1.9日%)等となっています。さらに、中山間の立地を生かしたりんどうの産地化やブルーベリーをはじめとした果樹栽培の動きも見られます。
(令和2年市町村別農業産出額)

 

農業者等の動き

 2015年農林業センサスに比べ、総農家数は888戸、一定以上の経営規模を持つ農業経営体数は731戸減少しているのに対し、65歳以上の農業専従者がいる農家戸数は増加しており、農業従事者の高齢化が進んでいます。

 また、各市町の認定農業者数は258人となっており、5年前と比較し31名減少しています。一方、直近5年(R元~5)の新規就農者数は4人、6人、9人、6人、7人と、毎年一定数の就農があり、地域を支える担い手として活躍されています。