農場HACCP及びJGAP家畜・畜産物の認証取得支援について
福島県では、家畜を飼養する農場に対し農場HACCPやJGAP家畜・畜産物の認証取得に向けた支援を実施しています。
農場HACCP/JGAP家畜・畜産物とは
農場HACCPとは、畜産農場における衛生管理を向上させるため農場にHACCPの考え方を採り入れ、危害要因(微生物、化学物質、異物など)を防止するための管理ポイントを設定し、継続的に監視・記録を行うことにより農場段階で危害要因をコントロールする手法のことです。飼養衛生管理基準遵守を基本とした衛生管理を徹底した上で、食品としての畜産物の安全確保を目的としています。
JGAP家畜・畜産物とは、畜産物の安全確保により消費者を守ること、地球環境を保全すること、持続的な農業経営を確立することを最終目標とし、農業生産活動の持続性を確保するため、食品安全、家畜衛生、環境保全、労働安全、アニマルウェルフェアに関する法令等を遵守するための点検項目を定め、これらの実施、記録、点検、評価を繰り返しつつ生産工程の管理や改善を行う取組のことです。
農場HACCP、JGAP家畜・畜産物いずれも審査機関の審査を経て認証され、認証期間は農場HACCPで3年間、JGAP家畜・畜産物で2年間です。希望により認証を更新することが出来ます。
認証取得に向けた支援の実績
県内の家畜保健衛生所には、農場HACCP指導員、JGAP家畜・畜産物指導員の資格を有する職員が在籍し、認証取得を希望する農場に対して継続的な支援を実施しています。
中央家畜保健衛生所における支援の実績についてご紹介します。
農場HACCP
2018年から支援を開始し、関係機関連携のもとに2021年に管内2つの採卵鶏農場で、2022年に管内1つの養豚農場で、農場HACCP認証を取得しました。
2021年6月 農場HACCP認証取得(採卵鶏) 有限会社石井養鶏場
2021年10月 農場HACCP認証取得(採卵鶏) 有限会社オオガキ小名浜農場
2022年7月 農場HACCP認証取得(養豚) 有限会社肉の秋元本店直営農場
※上記の他に肉用牛農場、採卵鶏農場で支援中です。
JGAP家畜・畜産物
2019年から支援を開始し、関係機関連携のもと、管内の採卵鶏農場、酪農場、農業高校など計5農場で認証を取得しました。
2019年11月 JGAP家畜・畜産物認証取得(採卵鶏・鶏卵) 社会福祉法人こころん こころんファーム養鶏場
2020年1月 JGAP家畜・畜産物認証取得(乳用牛・生乳、肉用牛) ファームつばさ
2020年11月 JGAP家畜・畜産物認証取得(乳用牛・生乳、肉用牛、採卵鶏・鶏卵) 福島県立岩瀬農業高等学校
2020年12月 JGAP家畜・畜産物認証取得(鶏卵) 有限会社酒井養鶏場石川農場
2022年2月 JGAP家畜・畜産物認証取得(肉用牛、採卵鶏・鶏卵) 福島県立磐城農業高等学校
家畜保健衛生所へご相談ください
よりよい衛生管理と農場経営を目指し農場HACCP、JGAP家畜・畜産物の取組に興味がある方、詳細を知りたい方は、管轄の家畜保健衛生所へご相談ください。