養鶏科
1 福島県銘柄鶏の種鶏改良 福島県には、「会津地鶏」「ふくしま赤しゃも(川俣シャモ)」の2つの銘柄鶏があります。 1 会津地鶏特徴 「会津地鶏」は、地鶏としては比較的柔らかい肉質ですが、良質な脂・コク・旨みに優れており、鶏特有の臭みも少ないため、和風・洋風を問わずどんな料理にも合います。 交配様式会津地鶏関連商品をお求めの方はこちら・会津養鶏協会 http://www.aizujidori.jp/ 2 ふくしま赤しゃも特徴 「ふくしま赤しゃも」は、福島県伊達郡川俣町で、肉のおいしさを追求した専用飼料で育てられ、『川俣シャモ』として知られています。 交配様式種鶏の更新ふくしま赤しゃもの雄系種鶏(父親)である大型しゃもは、系統造成から20世代以上が経過し近交係数が高まりつつあるため、現在後継系統の開発に取り組んでいます。 川俣シャモ関連商品をお求めの方はこちら・川俣シャモ専門店 地鶏屋本舗 http://www.kawamata-shamo.com/ 2 実用鶏の基本能力調査種鶏(親鳥)の改良は、1年1世代更新により進められ、その能力は年々向上しています。親鳥の能力がその子である実用鶏(会津地鶏、ふくしま赤しゃも)に継承され、実用鶏の能力が向上しているか確認するため、数年おきに発育調査、解体調査、官能評価を実施しています。 会津地鶏の基本能力調査通常の出荷よりも3週間長期肥育した場合の会津地鶏雄モモ肉へ及ぼす影響を明らかにするため、令和4年度に実施しました。結果、長期肥育の雄モモ肉は、焼肉の官能評価で、通常出荷したものよりも歯ごたえが強く、野性味が強いことがわかりました。また、スープでは機能性成分であるタウリン含量が多いことがわかりました。 ふくしま赤しゃもの基本能力調査種鶏(親鳥)を更新する後継系統に切り替えても、ふくしま赤しゃもの特徴が継承又は維持されているか確認するため、令和3年度に実施しました。結果、次世代ふくしま赤しゃもは、従来のふくしま赤しゃもよりも発育、産肉性に優れ、味や香り、歯ごたえ等や脂肪酸組成は維持されていました。 |