ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

養鶏科

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年6月2日更新

1 福島県銘柄鶏の種鶏改良

 福島県には、「会津地鶏」「ふくしま赤しゃも(川俣シャモ)」の2つの銘柄鶏があります。
 養鶏科ではこれら銘柄鶏の種鶏(親鳥)の改良を行っており、大型会津地鶏、大型しゃも、ロードアイランドの3品種があります。

1 会津地鶏

特徴

 「会津地鶏」は、地鶏としては比較的柔らかい肉質ですが、良質な脂・コク・旨みに優れており、鶏特有の臭みも少ないため、和風・洋風を問わずどんな料理にも合います。
会津地鶏の雄と雌の写真です。

交配様式

会津地鶏の交配様式の写真です。大型会津地鶏の雄とロードアイランドレッドの雌を交配したものが会津地鶏です。

会津地鶏関連商品をお求めの方はこちら

・会津養鶏協会 http://www.aizujidori.jp/
・有限会社会津地鶏みしまや http://www.aizujidori-mishimaya.com/
・会津地鶏ネット http://www.aizujidori.net/
・株式会社GAizu信 http://gaizusin.com/index.html
・あいづ地鶏味の会 https://aizujidori-ajinokai.com/
・有限会社サカイフーズ http://www.sakai-egg.co.jp/

2 ふくしま赤しゃも

特徴

 「ふくしま赤しゃも」は、福島県伊達郡川俣町で、肉のおいしさを追求した専用飼料で育てられ、『川俣シャモ』として知られています。
 肉は、適度な歯ごたえがあり、噛みしめるたびに濃厚な旨みが溢れます。どんな料理にも合いますが、特に、しゃも鍋スープは絶品です。
ふくしま赤しゃもの雄と雌の写真です。

交配様式

ふくしま赤しゃもの交配様式の写真です。大型しゃもの雄とロードアイランドレッドの雌を交配したものがふくしま赤しゃもです。

種鶏の更新

 ふくしま赤しゃもの雄系種鶏(父親)である大型しゃもは、系統造成から20世代以上が経過し近交係数が高まりつつあるため、現在後継系統の開発に取り組んでいます。

川俣シャモ関連商品をお求めの方はこちら

・川俣シャモ専門店 地鶏屋本舗 http://www.kawamata-shamo.com/

2 実用鶏の基本能力調査

 種鶏(親鳥)の改良は、1年1世代更新により進められ、その能力は年々向上しています。親鳥の能力がその子である実用鶏(会津地鶏、ふくしま赤しゃも)に継承され、実用鶏の能力が向上しているか確認するため、数年おきに発育調査、解体調査、官能評価を実施しています。

会津地鶏の基本能力調査

 通常の出荷よりも3週間長期肥育した場合の会津地鶏雄モモ肉へ及ぼす影響を明らかにするため、令和4年度に実施しました。結果、長期肥育の雄モモ肉は、焼肉の官能評価で、通常出荷したものよりも歯ごたえが強く、野性味が強いことがわかりました。また、スープでは機能性成分であるタウリン含量が多いことがわかりました。

雄モモ肉の味、歯ごたえ、呈味成分について分析しました。

ふくしま赤しゃもの基本能力調査

 種鶏(親鳥)を更新する後継系統に切り替えても、ふくしま赤しゃもの特徴が継承又は維持されているか確認するため、令和3年度に実施しました。結果、次世代ふくしま赤しゃもは、従来のふくしま赤しゃもよりも発育、産肉性に優れ、味や香り、歯ごたえ等や脂肪酸組成は維持されていました。

試験には、従来の大型しゃもの雄を使用した群と、後継系統の雄を使用した群を用意しました。