【オタネニンジン生育記録】移植作業を行いました
オタネニンジン生育記録
移植作業を行いました(令和5年1月16日更新)
オタネニンジンの栽培方法には、種をまいてそのまま栽培する直は栽培と、苗を作って植え替える移植栽培があります。
移植栽培は、作業が増えますが、生育が良好な苗を選んで植え替えることができるメリットがあります。
会津地域研究所では、令和4年10月31日から11月2日にかけて移植作業を行いました。
農業は機械化が進んでいますが、オタネニンジンの移植作業は、現在も全て手作業で行っており、大変な作業です。
移植したオタネニンジンは、深い雪の下になり、春になるまでゆっくりと休みます。
写真 苗床から掘り上げた移植苗(根)
写真 移植作業の様子
採種を行いました(令和4年9月21日更新)
7月29日から種取りを行いました。
種は「催芽処理」という作業を行い、10~11月に種まきを行います。
写真 採種作業の様子
写真 果肉除去後の種
果実が色づきました(令和4年7月20日更新)
7月上旬から、オタネニンジンの果実が色づき始めました。
開花して1か月以上は緑色の果実ですが、外側の果実から赤く色づいてきました。
果実がもう少し熟するのを待って、7月下旬から8月上旬にかけて種取りを行います。
7月5日 外側の果実から色づきます。
7月15日 全体が赤くなりました。
花が咲きました(令和4年5月25日更新)
5月15日頃から、オタネニンジンの花が咲き始めています。
花は白色で、1つの芽に数十~百以上の小さな花が集まっています。
オタネニンジンの収穫部分は根であり、根の肥大を優先させるため、4~5年の栽培期間のうち種子を採るのは1度だけで、通常は蕾のうちに摘み取ってしまいます。
写真 4年生(種をまいてから4回目の萌芽)の花
写真 小さな花が咲いています
芽が出ました(令和4年4月25日更新)
オタネニンジンをご存知ですか?
薬用人参や高麗人参などとも呼ばれる、生薬の原料です。
会津地域では江戸時代から栽培が始まり、古い歴史があります。
かつては国内有数の産地でしたが、輸入品の増加や生産者の高齢化や後継者不足、収穫まで4~5年かかることなどにより、生産者数、生産量ともに減少しています。
会津地域研究所では、昭和の時代から継続して試験研究を行っており、県オリジナル品種「かいしゅうさん」の栽培を続けています。
当所で栽培しているオタネニンジンは、4月8日頃より芽が出始めました。
例年よりも多い雪の下で春を待っていたオタネニンジンの芽の出る勢いは、生命力の強さを感じられます。
しかし、直射日光には弱い作物であるため、遮光資材を被覆して日陰のもとで育っています。
会津地域においては400年の歴史があるにも関わらず、地元でも知名度が低いオタネニンジン…。
みなさんに知ってもらうために、生育の記録をお伝えします!
写真 オタネニンジン萌芽の様子