土砂災害とは

　大雨や地震などが引き金になって、山やがけが崩れたり、水と混じり合った土や石が流出することによって、人命や財産などが脅かされる自然災害である。
　主なものとして、『土石流災害』 『地すべり災害』 『がけ崩れ災害』等がある。

土石流とは

　山腹、谷底にある土砂が長雨や集中豪雨などによって一気に下流へと押し流される現象である。
　流れの急な川があるところや扇状地で起こることが多く、時速40～50ｋｍ程度のスピードと強い力で被害を及ぼす。

　（資料提供；NPO法人土砂災害防止広報センター）

前兆現象

　・山鳴りがする
　・雨は降り続いているのに川の水が減る
　・川の水がにごり、水といっしょに倒れた木が流れてくる 　　など。

地すべりとは

　斜面の一部あるいは全部が地下水の影響と重力によってゆっくりと斜面下方に移動する現象である。
　1日に数ミリ程度と目に見えないほどの動き方が、突然ズルズルと数メートル動くことがある。​

（資料提供；NPO法人土砂災害防止広報センター）

前兆現象

　・地面がひびわれや段差ができる
　・風もないのに山の木がザワザワする
　・地鳴りや山鳴りがする 　　　　　　　　　　など

がけ崩れとは

　降雨時に地中にしみ込んだ水分により不安定化した斜面が急激に崩れ落ちる現象である。
　地震によって起こることもあり、崩れた土砂は斜面の高さの2～3倍にあたる距離まで届くこともある。勾配が30度以上、高さ5ｍ以上のがけが要注意となる。

（資料提供；NPO法人土砂災害防止広報センター）

前兆現象

　・がけから小石がパラパラ落ちてくる
　・がけにひびわれができる
　・がけから急に水がわき出る 　　　　　　　　など