中山間地域道路等維持補修業務委託モデル事業(奥会津モデル)に関すること
お知らせ
●(平成26年8月26日発行)
土木学会建設マネジメント委員会「グッド・プラクティス賞」を受賞しました! [PDFファイル/424KB]
奥会津モデルとは?
経緯
県が管理する道路や河川等の維持管理は、建設企業に委託し実施していますが、建設業を取り巻く環境は、
作業員の高齢化や若手の就業離れ、建設機械の保有維持が困難など厳しい状況が続いています。
福島県宮下土木事務所管内は、地形的にほとんどが中山間地に位置し、
道路は線形、勾配、幅員等の条件が厳しく、冬の寒さも厳しく降雪量は多いところで約10mにもなります。
また、高齢化や過疎化が進んでおり、山村振興、過疎、特別豪雪の特殊立法指定地域に指定されています。
建設業を取り巻く環境の中で、中山間地特有の課題を克服し、引き続き道路や河川等を良好な状態に保ち、
防災活動を持続できる体制を確保し、地域住民の安全安心を確保するため、このモデル事業を始めました。
具体的な内容
これまで道路や河川等の維持管理は、
「道路全般の維持管理」、「道路舗装の維持管理」、「河川や砂防施設の維持管理」、「道路除雪」など
年に2回それぞれの項目で入札し、受注者を決め、維持管理業務を実施していました。
モデル事業では、複数ある項目を集約し、年間を通し、共同受注できる方式としました。
これにより、仮に建設企業が倒産した場合でも柔軟に対応でき、
住民の安全安心を継続して確保することができます。
また、企業側としては、雇用の安定化が見込まれ、
結果、地域貢献度の向上により相乗効果として就業意欲の向上にも繋がりました。
発注側としても、事務の簡素化や監督業務の効率化が図られます。
平成21年度から平成24年度の4年間試行運用し、
モデル事業の有効性について検討会(メンバーは、有識者や道路利用者等)で評価した結果、
奥会津地域にとって最良な手法と判断されました。
この結果を受け、平成25年度からは、年間契約から複数年契約とし、本格運用に移行しました。