【ろうどうコラム】縁と運、すべて私の先生
H28.2.17 縁と運、すべて私の先生 | ||
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安岡先生のおしえ 思想家・安岡正篤先生の健康心得3原則のひとつに「心中常に喜神を含むこと」がある。これはどんなことがあっても決してへこたれない。何か悪いことがあったら、それは自分を磨く砥石(といし)だと思って、常に喜ぶこころを持たねばならないと訓(おし)えている。還暦の坂を転げおちている私であるが、学んだことを実生活に活かす「活学」にしようと日々挑戦している。 会津のおしえ 私の出身高校に佐藤哲郎という大先輩がいた。東大法学部卒業後に弁護士になられ昭和61年6月から平成2年1月まで最高裁判事を務められた。奇しくも、先輩は高校時代に白虎隊剣舞をしておられたので、私とはOB会の上下関係にあった。かつて縁あって上京し先生宅を訪ねた際、夫人が明かされた秘話が今も脳裏を離れない。白虎隊剣舞精神に徹する哲郎先輩は、東大の先輩・団藤重光先生(最高裁判事)から「会津の教え“ならぬことはならぬ”は刑法の原点だ。」と示唆されて大変喜ばれ、浴室から「白虎隊」の吟が洩れてきたことがあったと伺った。あの著名な団藤先生から言われ何と嬉しかったことか。今年は戊辰戦争から150年目、OB会の一員として、この精神は何とか未来へ語り継ぎたいものと念(ねん)じている。 川島先生のおしえ 「縁というものは奇なるもの。縁は皆つながっている。それは人間だけでなく、草や木や山もすべてつながっている。世の中、生きとし生けるものすべてがつながっている。あなたには本当に強靭な運命があるのだから、私も加勢してあげるのでこれからも頑張りなさい。」と晩年とても親切に語ってくれた川島廣守大先輩。先生は第10代日本プロ野球コミッショナーであり元内閣官房副長官であり、まさに会津聖人(ひじり)と称すべき現代の偉人である。 和解の人間学 急きょ白羽の矢を立てられ、私が労働委員会メンバーの末席を汚すことになって間もなく4年目を迎える。人事と労務の仕事に携わって約40年。年齢だけを重ねてきたようにも思うが、労働委員になったおかげで、労使関係と労働紛争の専門誌「中央労働時報」を手にすることができた。毎月とても楽しみにしている。 説得技術の基本型 (1)当事者の言い分をよく聞くこと
日本一の福島県労働委員会!? 福島県労働委員会(伊藤 宏会長はじめ公・労・使15名、熊川恵子事務局長はじめ11名)にとって創設70周年に相応しい出来事があった。ご高承のとおり、個別労使紛争の解決機関としては(1)労働局(2)労働委員会(3)裁判所の3つがある。私は日本経団連の推薦で裁判所にもかかわっているが、今年度労働委員会が扱った個別調整第○号事件がまさしくそれである。 | ||