令和6年度第3回廃炉安全確保県民会議(現地調査)
開催結果
令和6年度第3回廃炉安全確保県民会議
令和6年11月19日(火)、令和6年度第3回福島県原子力発電所の廃炉に関する安全確保県民会議(略称:廃炉安全確保県民会議)において、東京電力福島第一原子力発電所の現地調査を実施しました。
◆概要
福島第一原子力発電所の廃炉に向けた取組の進捗を直接確認するため、現地調査(調査箇所:原子炉建屋外観、海洋放出設備(俯瞰)、固体廃棄物保管庫等)を実施しました。
構成員からは、2号機燃料デブリの試験的取り出しや放射性廃棄物に関する質問が出されました。
◆議長まとめ
○ 県民会議では、年に1回のペースで現地視察を行っている。現場を直接見ることで廃炉の現状が良く理解できる。なるべく多くの人が現場を見ることができるような体制を続けていただきたい。
○ 一般の見学者が見ることができない場所は、放射線量の高い箇所など厳しい環境である。燃料デブリ取り出しに向けた取組は始まったばかりであり、今後、様々な難題が待っていると思うが、引き続き、緊張感を持って取り組んでいただきたい。
会議資料次第・配付資料一覧
質疑応答
Q1:放射性廃棄物は、今後も増え続けると思われる。廃棄物を保管する貯蔵庫について、十分な敷地が確保出来ない場合は、建物の高さが高くなっていくのか。
A1:まだ、敷地に建物を建てる余地はある。しかし、廃棄物が今後のどの程度発生してくるのか、分からない部分もあるので、今後、検討を進めていく。
Q2:燃料デブリの取り出しについて、試験的取り出しは2号機で行われたが、本格的な取り出しは3号機から始めることについて、分かりやすく説明してほしい。
A2:3号機は1号機・2号機と比較して、環境が整備されており、大規模な取り出しは3号機から行うことを検討している。説明が不足している部分はしっかりと対応していきたい。
Q3:ALPS処理水は海洋放出前に撹拌していると説明があった。万が一、撹拌した処理水が、基準を超過している場合はどのように対応するのか。
A3:基準を超過した場合は、放出せずにALPSで再浄化することになる。処理水は必ず、基準値以下であることを確認してから放出している。
Q4:原発構内の労働環境について、作業員の方はどの程度被ばくしているのか。
A4:年平均で1mSv~2mSv。
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