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令和元年度第6回廃炉安全確保県民会議

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年3月16日更新

開催結果

令和元年度第6回廃炉安全確保県民会議

  令和2年2月5日(水)、令和元年度第6回福島県原子力発電所の廃炉に関する安全確保県民会議(略称:廃炉安全確保県民会議)を福島市で開催しました。

   会議の様子 会議の様子

概要

 東京電力から廃炉に向けた取組の進捗状況等について説明を受け、質疑を行いました。主な発言等は以下のとおりです。

(使用済燃料プールからの燃料取り出し作業)
 東京電力から各号機の取組の進捗状況について説明がありました。
 構成員からは1号機使用済燃料プールへのがれき落下対策について質問があり、東京電力からは、プールの上にマットを設置し、がれきが落下してもプールに影響の無いようにするとの説明がありました。

(燃料デブリの取り出しに向けた作業)
 東京電力からデブリ取り出しの初号機を2号機としたことや1号機格納容器の内部調査の進捗状況について説明がありました。
 構成員からは、取り出したデブリの保管を乾式とした理由について質問があり、東京電力からは、水冷による水素の発生を避けたいこと、燃料デブリは崩壊熱が小さくなっていると判断したことなどから乾式としたという説明がありました。また、乾式の場合、密封することが重要となることから、スリーマイルの例などを参考に、今後、容器を二重にすることや、入れる量、保管する施設が必要かなどを検討するという説明がありました。

(汚染水対策)
 ストロンチウム処理水タンクをALPS処理水タンクに再利用する計画、陸側遮水壁(凍土壁)設備からのブライン(不凍液)漏れ、フランジ型タンクに貯留しているRO処理水の移送完了などについて説明がありました。

(その他の取組)
 その他の取組として、1/2号機排気筒解体の進捗状況や現在実施している3号機燃料デブリ冷却状況の確認試験の状況などについて説明がありました。

(労働環境の改善)
 労働環境改善に関するアンケートをとりまとめた結果や安全・品質向上に向けた基本的考え方と組織・要員の充実について説明がありました。

(中長期ロードマップの改訂について)
 資源エネルギー庁から、昨年12月に改訂した福島第一原子力発電所の廃炉に向けた中長期ロードマップの改訂について説明がありました。
 構成員からは、廃止措置終了の姿はどうなるのかという質問があり、資源エネルギー庁からは、燃料を取り出すことは決まっているが、建屋の扱いなどはまだ決まっておらず、廃止措置を進める段階で決めていくとの説明がありました。
 

(多核種除去設備(ALPS)等処理水の取扱に関する検討状況について)
 資源エネルギー庁から、報告事項として多核種除去設備(ALPS)等処理水の取扱いに関する小委員会におけるこれまでの検討状況について説明がありました。
 

 議長まとめ

  • 廃止措置が終了した姿について、現時点で考えられる姿を今後示して欲しい。
  • 安全・品質向上に向けた基本的考え方と組織・要員の充実の取組について、その効果や結果を今後この会議で示して欲しい。
  • アンケートにおいて放射線に対する不安について、75%の作業員はあまり不安がないという回答とのことであるが、地域住民は不安を持つ方もいるので、住民向けの対応も考えて欲しい。
  • ALPS処理水の取扱いについて、国は対応方針の決定に当たり、風評被害対策を拡充・強化するとしているが、具体的な対策をこの会議で示して欲しい。

動画

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