令和3年度第3回廃炉安全確保県民会議(現地調査)
開催結果
令和3年度第3回廃炉安全確保県民会議(現地調査)
令和3年12月1日(水)、令和3年度第3回福島県原子力発電所の廃炉に関する安全確保県民会議(略称:廃炉安全確保県民会議)において、東京電力福島第一原子力発電所の現地調査を実施しました。
概要
福島第一原子力発電所の廃炉に向けた取組の進捗を直接確認するため、現地調査(原子炉建屋外観、タンクエリア、ALPS等)を実施しました。
構成員からは、処理水の処分に関する検討状況や廃棄物の保管状況、管理状況が不明なコンテナの対応について質問が出されました。
質疑応答
【ALPS処理水に関する質疑】
○ALPSの処理能力について
Q:本日ALPSを確認させてもらったが、今の技術では(ALPSでの)1回の処理で放射性物質を取り除くのは不可能なのか。
A:1回ALPSを通せばトリチウム以外の放射性物質を規制基準未満まで取り除くことは可能。規制基準を満たさない水については2次処理を行う。昨年、2次処理の試験を行った際も規制基準を十分に満足する結果が得られている。
○東京電力に対する信頼の回復について
Q:相次ぐトラブルのせいで信頼関係が希薄になっている。東京電力のデータ等を信じられないとなったら処理水の処分は進んでいかない。しっかりと組織管理をして、信頼関係を取り戻すことが大事ではないか。
A:事故を起こしてしまった責任がある。トラブル等が発生しないように、壊れてから交換するのではなく、使用期間を決め、時期がきたら交換するなど、リスクを下げる取組をしなければならないと考えている。
【廃棄物の保管状況やコンテナの管理に対する質疑】
○廃棄物の保管や処理について
Q:今日の現地調査で様々な廃棄物を確認したが、これから廃炉作業が続く中で、それらの保管や処理について懸念されるものはないのか。
A:毎年度ごとに、今後10年間の廃棄物発生量の予想を立てており、2021年7月時点では、約79万㎥発生すると予想している。その中で、燃やせる物を燃やしたり、金属について減容すれば、約27万㎥になると予想しており、廃棄物保管庫の建設を進めている。屋外にあるコンテナも屋内保管にする。
○コンテナの管理状況について
Q:中身を確認出来ていないコンテナはあるのか。
A:2017年12月以降のものは管理(電子ファイル上に整理)している。それ以前のものについては現在確認中であり、電子的に管理出来るよう進めていく。
会議資料
● 資料1 現地調査スケジュール [PDFファイル/301KB]
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