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第25回(令和2年度第1回)労働者安全衛生対策部会

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年9月1日更新

 令和2年6月17日(水曜日)、第25回目(令和2年度第1回目)となる福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会「労働者安全衛生対策部会」を書面開催しました。
 今回は、昨年度の労働災害発生状況や従事者の被ばく線量の報告に加え、くり返し発生している個人線量計の不携帯や顔面汚染等の放射線防護上の不適合事例の報告、ホールボディカウンタによる不適切な測定に関する再発防止対策、新型コロナウイルス対策、熱中症対策などの報告を受けました。
 なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今回は会議形式とせず書面開催とし、構成員から提出された意見等に対して、東京電力から回答(議事に関する構成員からの意見及び東京電力からの回答 [PDFファイル/1.31MB])を得ました。
 また、構成員からの意見を基に下記のとおり、議長まとめとしました。

主な議事概要

1 労働環境改善の取組について

  • 東京電力から、最近数ヶ月間の労働環境改善スケジュールについての資料の提出を受けました。(資料1)

2 人身災害発生状況及び安全活動計画について

  • 東京電力から、昨年度の災害発生状況と今年度の安全活動計画についての資料の提出を受けました。(資料2)

議長まとめ

  • ベテラン作業員の災害については、過信や油断など安全意識の低下が原因とされていることから、東京電力社員、協力企業作業員問わず、一人一人が常に安全を意識して作業等を行うよう安全意識向上のための対策を強化していただきたい。
  • 熱中症対策については、新型コロナウイルス感染症対策のためマスク着用の機会が増えることに配慮するとともに、より効果的な装備面の工夫や熱中症予防教育の実施も検討していただきたい。
  • 安全衛生活動やTBM-KY活動をより活性化させ、東京電力社員、協力企業作業員の安全管理スキルを向上させるための取組を強化していただきたい。

3 従事者の被ばく線量の全体概況について 

  • 東京電力から、従事者の被ばくの状況、2019年度最も被ばくした作業(福島第一原子力発電所1~4号機建屋内滞留残水排水設備設置および同関連除却)の被ばく低減対策について資料の提出を受けました。(資料3-1、3-2)

議長まとめ

  • 今後、高線量エリアでの作業が増加すると見込まれることから、個人被ばく線量の適切な管理に一層努めるとともに、積極的に被ばく低減を進めていただきたい。

4 至近の労働安全に関わる問題について

  • 東京電力から、放射線防護上の不適合、ホールボディカウンタによる不適切な測定に関する概要と再発防止対策について資料の提出を受けました。(資料4-1、4-2)

議長まとめ

  • 構内の環境改善により空間線量率等が低下し、放射線管理や放射線防護に関する気の緩みによる不適切な事例が見られることから、作業員が特殊な環境下で作業することを再認識できるような取組を強化していただきたい。
  • ホールボディカウンタによる不適切な測定については、長期にわたって、複数の不正が行われた重大な問題であることから、線量管理を適切に行う体制の整備と再発防止対策を確実に実施していただきたい。
  • 短期間に放射線管理の不適合事例が頻発していることから、改めて、重大な管理不良と認識し、再発防止対策を徹底していただきたい。

5 新型コロナウイルス対策について

  • 東京電力から、新型コロナウイルス対策について資料の提出を受けました。(資料5)

議長まとめ

  • 新型コロナウイルス感染症の感染者が全国的に増加していることから、今後も感染リスクがゼロにならないことを受け入れた上で、感染拡大防止対策を検討し実施していただきたい。
  • 新型コロナウイルス感染症対策を講じることにより、東京電力社員と協力企業作業員との相互コミュニケーション不足によって不適合を発生させないよう努めていただきたい。

資料

 

 

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