11月11日(木曜日)に株式会社朝日ラバーの渡邉陽一郎代表取締役社長らが、令和3年度産業標準化事業(経済産業大臣表彰)の受賞報告のため来訪されました。
受賞者(渡邉社長)の声
1 受賞について
JIS Z8922「照明器具用白色シリコーンインキ塗膜」制定について、「自社名がJISに載るとはそれまで想像していなかった。同業者が組んで規格作りをするというこのような機会に恵まれたのは幸運だった。」とお話しいただきました。また、標準化の審査については、「JISの本審査で他社が落選する厳しい過程を見ていた。我々のJISはすんなり本審査をパスできた。これも公設試のバックアップ(ハイテクプラザの技術支援と推薦)のおかげと感謝している。」と感謝の言葉を頂戴しました。
2 これまでの経緯
会社の歩みについて、「創業者が福島県本宮市出身で、弊社の生産工場は泉崎村と白河市に集約しており、全製品が福島県産になっている。」とお話しいただきました。受賞した塗料の特徴については、「当塗料は劣化の負荷をかけても高い反射率、白色度を維持するのが売り。標準化により信頼性や知名度も高まり売り上げも少しずつ伸びている。」とご説明いただき、当所との関わりについては、「ハイテクプラザには20代の頃からお世話になっている。当社にとって貴所は技術的課題で最後の砦と思っている。」とお言葉をいただきました。
3 今後について
今後の展開について、「新型コロナウイルス感染症拡大により紫外線殺菌関連でニーズが急増している。今後の展開として、本標準化の周辺(青色LEDより短波長のUV領域や別な使用環境で)の標準化も考えられる。」とご説明いただきました。当所に期待することとして、「評価装置を自社へ導入するのは費用対効果としてもなかなか難しい。公設試に設備があればデータが取得できエビデンスになり量産に繋がる。評価は光学的だけでなく防振など機械的評価も重要なので今後とも機器整備を含め技術支援をお願いしたい。」とお言葉をいただき、最後に、「ハイテクプラザの応援団として、機会ある毎にいかに所が役に立っているか(技術支援の貢献と功績)を代弁したい。」と語っていただきました。