「福島県2050年カーボンニュートラル」の実現に向けては、本県において温室効果ガス排出量の割合が大きい運輸部門の排出削減が課題です。
近年では、インターネットを利用した通信販売(EC)が急速に拡大し、宅配便の取り扱い個数が大きく増加しています。宅配便のうち、約11.1%(2023年10月国土交通省調査)が再配達となっており、二酸化炭素排出量の増加やドライバー不足を深刻化させるなど、重大な社会問題の一つとなっています。
また、2024年4月には、トラックドライバーの時間外労働時間を規制する「働き方改革」を推進するための法律が適用され、何も対策を講じなければ、現状のままの輸送が難しくなる、いわゆる「2024年問題」にも直面しています。
このような状況を改善するため、「再配達削減」について、県民の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。1回で受け取って、再配達ゼロを目指しましょう!
物流に関する温室効果ガス排出量を削減していくため、県民の皆様の再配達削減への理解を高めるとともに、物流業界全体での脱炭素化に向けた取組内容を広く情報発信し、機運を醸成することを目的として、県と物流業界との共同記者発表を開催し、物流業界各社・団体の取組のPRを実施しました。
福島県2050年カーボンニュートラルの実現に向けた物流業界との共同記者発表
一人一人のライフスタイルにあった荷物の受け取り方を選択することで、簡単・便利に脱炭素につながる取組が実践できます。
日時の指定や、自宅以外での受取、宅配事業者が提供するアプリなどを積極的にご活用ください!
ネットショッピングなどで注文する際に、日時指定や時間指定ができる場合は、受取が可能な日時を指定しましょう。
また、荷物を送る際にも、できるだけ相手の都合を聞いて日時を指定しましょう。
配達日時が分からないことによる再配達の発生を防ぐため、宅配事業者が提供する「事前通知サービス」を活用しましょう。
また、事前通知を受け取った後、日時の指定や受取場所の指定をすることができるサービスも活用して、確実に1回で受け取りましょう。
配達予定のお知らせが、SNSやメール等で届きます。
【日本郵便株式会社】 e受取アシスト
【佐川急便株式会社】 スマートクラブ
【ヤマト運輸株式会社】 クロネコメンバーズ
※サービス内容は宅配事業者ごとに異なりますので、詳細については各事業者に御確認ください。
不在時や非対面での受取方法として、玄関前等の場所を指定して届けてもらう「置き配」や、宅配ボックス・宅配バッグの利用なども検討しましょう。
ネットショッピングの注文画面で「置き配」等を指定することが可能な場合があります。
【日本郵便株式会社】 置き配
【佐川急便株式会社】 指定場所配送サービス
【ヤマト運輸株式会社】 EAZY(イージー)
※サービス内容は宅配事業者ごとに異なりますので、詳細については各事業者に御確認ください。
再配達削減による温室効果ガスの排出削減を図るため、置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」を活用した県民モニター事業を実施しました。
自宅での受取が難しい場合や、買い物などの外出の”ついで”の受取が可能な場合には、コンビニエンスストアや職場などでの受取や、スーパー等に設置された「宅配ロッカー」での受取も検討しましょう。
コンビニエンスストアや提携店舗、宅配事業者の営業所等でも、宅配物の受取が可能です。
【日本郵便株式会社】 コンビニで受け取る
【佐川急便株式会社】 コンビニ受取サービス
【ヤマト運輸株式会社】 受取場所を変更する
※サービス内容は宅配事業者ごとに異なりますので、詳細については各事業者に御確認ください。
宅配ロッカーは、一部のスーパーやドラッグストアなどに設置されています。
事前登録を行うことで宅配ロッカーでの受取、受取場所の変更で宅配ロッカーの指定も可能です。
PUDOステーション【日本郵便(株)、佐川急便(株)、ヤマト運輸(株)などの荷物受取】
※設置場所はこちら
再配達削減による温室効果ガスの排出削減に向け、多様な受取方法の一つとして「宅配ロッカー」の活用推進を図るため、県と包括連携協定を締結している株式会社ヨークベニマル様の協力の下、県内のヨークベニマル店舗に宅配便ロッカー「PUDOステーション」を設置しました。
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