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平成21年度版福島県男女共同参画高校生副読本から「活躍する先輩たち(華道家)」を紹介します

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年4月1日更新

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福島県男女共同参画高校生副読本 Be yourself 自分らしく生きるために

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十人十色。人それぞれの花をさかせればいい。

假屋崎省吾さん 【華道家】

 かりやざきさんの写真

華道家。假屋崎省吾花教室主宰。故・勅使河原宏氏の傍らで、いけばなにとどまらず空間を創ることの面白さを学んだ。 美輪明宏氏より「美をつむぎ出す手を持つ人」と評され、クリントン米大統領来日時や、天皇陛下御在位10年記念式典の花の総合プロデューサーなどでも、内外のVIPから高い評価を得る。石井竜也氏とのコラボレーションやテレビ番組など、幅広い分野で活躍中。 著書には、『花筐』(メディアファクトリー)、『花・葉・器・自由自在』(角川書店)、『假屋崎省吾の花スタイル』(NHK出版)、『グリム童話アーティストブックシリーズ 白雪姫』(新風舎)、初の自叙伝『花を愛した男假屋崎省吾』(阪急コミュニケーションズ)、フォト&エッセイ集『華道家假屋崎省吾 華麗なる花ことば』(メディアファクトリー)他多数。 ■URL http://www.kariyazaki.jp/


かりやざきさんの写真作品の写真

 花に水をやるように育ててくれた両親 親の教育、学校の教育は、子どもの能力に大きく影響をあたえますね。私自身年齢性別不詳だから、他の方とは一線を画して生きてきましたが、幸いなことに両親は女の子らしさ・男の子らしさにこだわらず一人の人間として私の個性を見極めて育ててくれました。私は、仲良く花を育てるのが好きな両親と一緒に、庭で過ごすことが好きな子どもでした。そんな私を見て、両親も季節の花の種を手に入れては一緒に花壇を作ってくれました。
 実は、やりたい職業はいろいろありました。ヘアメイクもやりたかったし、ピアニストにも料理人にもなりたいと思っていました。 けれど「私」を表現するための職業を考えたとき、好きな花で自己表現できるのではないかと。それで学生時代から草月流を習い始めて、華道家となり、かれこれ20年になりました。
 大切なのは日常の好奇心 私にもこれまでたくさんの挫折がありました。特に両親を失った孤独や苦しみは大きかったのですが、乗り越えるきっかけになったのは美輪明宏さんとの出会いです。美輪さんは「正負の法則」得るものがあれば必ず失うものがあるということを教えてくださいました。凛とした精神に励まされ、生きる自信にもなりました。
 私が美輪さんのような方に出会えたのは、いろんなことに興味をもっていたからだと思います。だらりとしていたら無理だったでしょう。でもこれは誰にでもできること。読書でもお散歩でもいいと思います。日常から何かを見つける好奇心が大切なんですね。1日24時間はだれにも平等にあるのだから、興味の芽をたやさずに自分磨きをしていくこと。そして何かを見つけたら、その道を自分のペースで歩いていけばいいのではないでしょうか。 自分の花を咲かせればいい これから、ますます個性の時代です。男でも女でも関係ありません。一人の人間としてそれぞれ、きれいな花を咲かせていけばいいんです。くじけても自分を見失わないよう冷静に対処し、正直に美しいこころをもって道を究めていくことが個性になっていくのではないでしょうか。 そしてもし疲れたらがんばりすぎずに休めばいいと、私は思います。


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