会津地方23(猪苗代町):猪苗代湖クリーンアクション2016(ハマナカアイヅ)
猪苗代湖の天神浜は、夏のオートキャンプ場や冬のしぶき氷で有名で、県民にとってはありがたい憩の地です。
荒波狂う真冬の日も、春日和の桜花絢爛の日も、移りゆく猪苗代湖の四季とは対照的なのは、猪苗代湖の湖水です。
猪苗代湖は福島県民の生活に潤いをもたらすひとつのシンボルです。
美しい風景にあいまって点在するレクレーション施設だけでなく、「安積疎水」という大規模な農業水利事業を通じて、郡山市の発展に繋がる役割を担っています。
しかし近年では、ゴミの不法投棄などが原因で、湖水の中性化に伴い水質の自然浄化機能が低下し、Cod(化学的酸素要求量)の上昇や大腸菌群数の環境基準値超過に見られるように水質の悪化が顕在化してきており、一層の水環境保全対策が喫緊の課題となっています。
猪苗代湖の水質を守るために、地元の有志たちが平成12年より天神浜でゴミ拾いのボランティア活動を展開しました。
そして、平成26年度には県や関係自治体、環境保護団体の支援を得て、活動は「猪苗代湖クリーンアクション」と命名され、より広い範囲で行えるようになりました。
これまで猪苗代湖に度々取材をしてきた僕は、初めてこのボランティア活動を知ったのは2014年の頃でした。あれ以来、「自分も力になりたい」と思い、活動の参加を希望していました。
先週末(4月16日)に、3年越しにその願いを果たしました。
朝9時天神浜の駐車場に到着すると、すでに大勢の参加者が整列していまいた。
どうやら、僕は開会式に遅れました......(本当にすみません!)
主催者の発表によると、当日は歴代活動最多となる400名のボランティアが参加したと言われています。
ゴミ取りトングと軍手をもった参加者たちは、早速いくつかの班に分かれて、それぞれ担当の浜辺に行きました。
僕が所属した班は、白鳥浜の清掃を担当しています。
レストハウスのある志田浜やキャンプ場のある天神浜に比べると、白鳥浜の規模は幾分小さくなっています。
いつも遠目から眺めているだけなので、ゴミの存在など全然気にしていませんでした。
しかし実際に水辺に近づくと、案外漂着したごみがあちこちにありました。
スタッフから厚手のごみ袋を受け取り、いざ「ミッション・スタート」!
一概には言えませんが、僕が拾ったゴミの中では、肥料の袋は一番多かったような気がします。
画像では判断しづらいかもしれませんが、ヨシにまとわり付いた布切れのようなモノは、実は農業に使う肥料を入れた袋なのです。
そのほかにも、定番のビン・カンのような容器からタイヤ・釜のようなガラクタまで、想像以上にゴミの数は多かったです。
書きぶりは一見冗談風に感じ取られるかもしれないが、僕は残念な気持ちを持っています。
確かに私たちは自ら志願してボランティア活動に参加しているが、これは自己表現欲のショーではありません。
願わくはゴミのない猪苗代湖をみなさんと一緒に楽しんでほしいです。
軽い気持ちでゴミを捨てたかもしれないが、その積み重ねは、実に重いです。
大人数の参加者たちのおかげで、今回のボランティア活動は1時間強で無事終了しました。
今回の活動を通じて、僕は環境保護の現場を知るようになりました。
そして、猪苗代湖をこよなく愛する人たちと出会いました。
僕一人の力は微小かもしれないが、引き続きボランティア活動に参加するなど、
みなさんと共に、このうつくしまの美しい環境を、未来に残しましょう。
(投稿者:徐)
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