会津地方22(喜多方市):我が家の冬休み(ハマナカアイヅ)
国際交流員を勤めて丸3年が経とうとしています。
振り返ってみれば、今まで何度も職場の同僚や各県にいる国際交流員の仲間たちに助けられていた。
そして何よりも、僕を無条件の愛で支えてきた家族の存在が大きかったです。
ここでは、僕の家族をご紹介したいと思います。
この度、冬休みの間で、家族を2年ぶりに福島に招きました。
3泊4日という、極めて短い日程でしたが、家族の絆を再確認することができました。
今回の来日は、僕が作った日程は当然「福島オンリー」でした。
天栄村のレジーナの森や、猪苗代町のホテルリステル猪苗代などといったのリゾート宿泊施設では、自炊生活を楽しめました。
滅多に雪が降らない上海からやってきた三人は、最初こそ福島の雪には不慣れでしたが、程なくしてスノーシューを履いて雪遊びができるような上達ぶりに、私が逆に驚かされました。
せっかくの来日なので、今回は家族に内緒で「サプライズ」を用意しました。
これまで公私ともにお世話になった喜多方市の農家民泊で一泊して、夕飯前、オーナー一家と一緒に料理(ワンタン)を作るという内容でした。
「中国と言えばギョウザ」、と思われがちですが、上海出身の私が家は、ワンタン派です!必要な具材は至って簡単で、市販の皮にチンゲンサイ、ひき肉があればOKですよ。
家族に何も伝えなかった為か、農家に着いた途端に「ネタばらし」した際は、とても不自然でした(当たり前ですが)。
「家族は拒否したらどうしよう。」
「言葉ができないから、うまく意思疎通できなかったらどうしよう。」
と、珍しく不安になりかけていました。
幸い、それは私の杞憂でしかありません。
国際交流には、「言葉力」は必ずしも必須とは限りません。
これまで、自分が散々出前講座で伝えきたことですが、自分の家族にもやはり当てはまりましたね。
ジェスチャーを使いながら、オーナーたちにワンタンの包み方を教える両親の姿は、とてもかっこよく見えました。
やがて、イメージ通りのワンタンが出来上がりました。オーナー一家と我が家、2つの家族によるコラボの一品は、食卓を彩りました。
後日、お父さんに今回の来日の感想を聞く際に、一番に印象に残ったのはやはり「日本人の家でワンタンを作った」でした。
とてもうれしいです。これは、僕にとって、最高の評価です。
国際交流員の仕事は、とても言葉で言い表すことができないと思います。
重要な国際会議で通訳を勤める交流員もいれば、勤務先で地道に現地の方々と触れ合う交流員も少なくありません。
私は、どちらかと言うと、「触れ合う交流員」を目指しています。
自分という存在を通じて、一人でも多くの人が福島県の良さ、そして福島県民の優しさに触れたなら、本望です。
かけがえのない我が家に、感謝、感謝です。
(投稿者:徐)