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加熱を必要とするそうざい半製品による食中毒にご注意!

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年8月17日更新

 平成28年10月から11月にかけて、冷凍メンチカツを原因とする腸管出血性大腸菌O157による食中毒が、県外で発生しています。
 腸管出血性大腸菌は比較的少量の菌でも感染することがありますので、特に食肉等を原料としたそうざい半製品を調理する際は、以下の内容に注意しましょう。

そうざい半製品とは?

 そうざい半製品とは、そうざい(おかず)の仕上げ前まで加工した食品の総称です。
 食べる直前に焼く、揚げる等のひと手間だけで手軽にそうざいを味わえることから、冷凍や冷蔵で広く流通しています。
 内部が生に近い状態のため、加熱が不十分な状態で食べると食中毒を引き起こす可能性があります。

そうざい半製品にはどんなものがあるの?

 ・ 衣だけを付けたとんかつ、コロッケ、メンチカツ等
 ・ 焼く前のハンバーグや餃子等
 ・ 煮る前のロールキャベツ等
メンチカツの半製品  冷凍メンチカツイラスト

 どうして食中毒になるの?

 原料に生の食肉を使用したそうざい半製品には、元々食肉に付着している食中毒菌(腸管出血性大腸菌、カンピロバクター等)がそのまま含まれている可能性があります。
 これらはきちんと加熱すれば問題ありませんが、加熱が不十分な場合、食中毒菌が殺菌されずに食中毒を引き起こすおそれがあります。
 この他、調理器具や手指を介して他の食材に菌が移動(二次汚染)し、食中毒の原因となる場合もありますので、注意が必要です。
メンチカツ断面図比較 生焼けイラスト

食中毒を防ぐにはどうしたらいいの?

1 生焼けを防ぐ

 加熱する際は、パッケージに表示されている調理方法(例:170~180℃の油で5分揚げてください)を良く確認しましょう。
 また、実際に火が通っているか、見た目や色でも確認しましょう。(中心温度計があるとなお良い)
 特に、冷凍の半製品を高温の油で一気に揚げると、表面だけに火が通り、中心が生焼けになってしまう場合がありますので、加熱する際は中心までじっくり火を通すようにしましょう。
 一般的な加熱温度の目安は、85~90℃90秒以上(ノロウイルスの死滅条件)です。
加熱イラスト

2 二次汚染を防ぐ

 (1) 調理器具(まな板、バット等)については、加熱後の食品の再汚染を防ぐため、加熱前後で別のものを用意し、共用しないようにしましょう。どうしても共用する必要がある場合は十分に洗浄し、熱湯などで消毒しましょう。
 (2) 半製品に触れた後や、加熱後の食品をカットする前には、しっかりと手を洗いましょう。
 (3) 冷蔵庫・冷凍庫の詰め込み過ぎに注意し、加熱前の半製品(特に開封済のもの) を、加熱しないで喫食する食品(刺身、デザート等)の近くに保管しないようにしましょう。

二次汚染イラスト

もっと知りたい方は

 腸管出血性大腸菌に関する正しい情報の提供を目的として、厚生労働省ホームページにQ&Aが掲載されていますので、ご覧ください。
 腸管出血性大腸菌Q&A https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177609.html


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