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県立の試験研究機関は、基礎的な研究開発や調査研究をはじめとして、技術指導や研究成果の移転等により地域に密着した産業の振興と、県民の生活や健康、福祉、環境等の維持向上を図るうえでの総合的な支援機能を担っています。 しかし、経済のグローバル化や地域間競争の激化、さらには情報通信技術に代表される技術革新の著しい進展など、本県の産業や県民生活を取り巻く諸情勢の著しい変化に伴い、県立の試験研究機関においては、産業構造の変化や県民ニーズに的確かつ迅速に対応した研究成果の社会還元や行政施策への反映等が求められています。 このためには、県立の試験研究機関が行っている研究開発活動に対して、その適切さを判断するうえでの評価を実施し、その結果に基づき研究開発資源の配分を行うことにより研究開発活動の効率化・活性化を図り、県政全般にわたる幅広い分野に優れた成果を上げていくことを目指しています。 PDF形式のファイルをご覧いただくには、Adobe® Reader™が必要です。 最新バージョンはこちらのリンクからダウンロードできます。 |
▼ 試験研究の評価手法について(PDF形式44KB) [平成16年度評価] 1 評価対象 各試験研究機関(13機関) が実施しようとする、又は実施している全課題( H16:241課題)。ただし、政策評価の対象事業、試験研究機関ネットワーク事業における共同研究は除きます。 ○事前評価:23課題・・平成17年度から実施しようとする全ての新規課題を対象とする ○中間評価:50課題・・毎年1/3程度を抽出して行う ○事後評価:32課題・・平成15年度に終了した全ての課題を対象とする 2 評価結果 (1) 事前・中間評価 A : | 17課題 | 23.3% | [ 拡充、積極的に実施] | B : | 36課題 | 49.3% | [ 現状維持] | C,D: | 20課題 | 27.4% | [ 見直し及び終了] |
(2) 事後評価(15年度終了課題) A : | 13課題 | 40.6% | [ 十分に研究目的を達成] | B : | 16課題 | 50.0% | [ 概ね研究目的を達成] | C : | 3課題 | 9.4% | [ 部分的に研究目的を達成] | D : | 0課題 | | [ 研究目的を達成できなかった] |
(3) 各試験研究機関の課題と評価結果 3 外部評価アドバイザーの意見(抜粋) 事務局による評価結果には、全体的に概ね妥当との意見をいただいていますが、個々の研究テーマに関して、ニーズ調査や他機関との連携の面で、いくつか意見を頂いております。以下に抜粋します。 | 研究機関 | 課題名 | コメント | 事前 | ハイテクプラザ | 新多様性清酒酵母の開発 | 売れる酒とは何かというマーケティングが不明瞭である。到達点と技術的課題を明確にして集中する。 | 林業研究センター | 植生抑制のための炭材を利用した吹付け方法の検討 | 炭材混入吹付けの効果や技術開発のために、大学などとの連携が不可欠である。 | 中間 | 衛生研究所 | 結核菌のRFLP法による分子疫学的調査研究 | 公衆衛生上、結核患者の不顕性感染は問題です。抵抗力の弱い年齢層の患者発生にも注意が必要である。 | 農業試験場 | 桑園多目的利用技術の確立 | 桑の粉末商品化など、他用途利用技術についての研究も必要である。 | 事後 | 内水面水産試験場 | 海産稚アユ遡上生態研究 | 成果を県民生活へ還元する方法を考えられたい。 | ▼ 外部評価アドバイザー名簿(PDF形式12KB) 4 今後の対応 今回の評価結果を踏まえて、研究手法の変更を行うなど、効果的な試験研究の実施に向けた取組を行っていくこととしております。また、研究成果については、各産業分野において活用できるよう速やかに普及を図ってまいります。 |
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