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森林整備や生態系に配慮した林内路網整備についてお知らせします。

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年8月20日更新

これからの林内路網整備

 今後の林道や林業専用道、森林作業道の整備に当たっては、地域の森林整備や生態系に配慮した工法の採用に努めていくことが求められています。例えば、「等高線に沿った路線配置にすることにより土地の形状変更を最小限にする」、「小動物が落ちてもはい上がることが出来る側溝を作る」などです。また、「公共事業の効率的・効果的な実施の観点」から、事業の集中化、開設コストの低減等を進めていくことも重要です。
 以下に具体的な事例を示します。


 A 間伐材の有効利用
 コンクリート製品や鋼製品の替わりに積極的に間伐材を導入します。間伐材の有効利用を図ることで森林の荒廃を防ぐことに寄与しています。

  間伐材を使ったデリネータの写真               間伐材を使った丸太法面工   

  間伐材を使った木材デリネータ          間伐材を使った丸太法面

B. 動物に配慮した工法
 小動物の行動の障害とならない工法を採用します。排水施設としてU型側溝よりもアスカーブを用いることができれば、小動物が側溝内に落下することを防ぐことができます。

  U字溝の写真  矢印  小動物が落ちないアスカーブを採用 

       U字溝の使用               アスカーブを使用し、溝をなくす                            


C 波状線形の採用
 できるだけ地形に沿った線形を採用して路網を開設することで、土工量や長大なのり面を縮減させ自然の改変量を減らします。

 波状線形採用による構造物の縮減の図


D コスト減可能な新技術
 機能を損なわず、コストを縮減する新技術を可能な限り採用します。

 コンクリート管から、施行性が高い軽量耐圧ポリエチレンリブ管を使用

※ コンクリートから、施工性が高い軽量耐圧ポリエチレンリブ管を採用