森林施業を効率的に行うための道の役割についてお知らせします。
印刷用ページを表示する 掲載日:2019年11月1日更新
林内路網の役割
林内路網は、林道、林業専用道(※1)、森林作業道(※2)等から構成され、木材等の林産物を搬出したり、森林の適正な管理や林業経営に必要な資材や機械の運搬を効率的に行うための施設であり、林業にとって重要な生産基盤です。
林内路網は、私たちの暮らしに欠かせない大切な森林を守り育てるために、無くてはならない施設です。近年は、木材価格の低迷や林業従事者の高齢化などにより、必要な手入れが行われていない森林が増えつつあります。路網を整備することにより、林業の生産性向上につながり、植林や下刈り・間伐等の保育、木材の搬出などの森林施業の推進が図られます。
また、特に林道は、山村地域の生活道路として利用されているほか、災害時の迂回路、林野火災時の消火活動などにも利用することができます。近年では、森林とのふれあい、保健休養、森林浴など森林を訪れる人々のアクセス道としても利用され、私たちの生活に深く関わり重要な役割を果たしています。
※1 10トン積み程度のトラックや林業用車両(大型ホイールタイプフォワーダ等)が走行可能な構造を有し、林内の木材輸送の中核的な役割を果たす林道
※2 森林整備や木材の集材・搬出のため継続的に用いられる丈夫で簡易な道