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第67回(平成30年度第6回)廃炉安全監視協議会

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年10月7日更新

第67回(平成30年度第6回)廃炉安全監視協議会

平成31年3月26日(火曜日)、第67回目(平成30年度6回目)となる福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会(略称:廃炉安全監視協議会)を行いました。

廃炉安全監視協議会の様子1廃炉安全監視協議会の様子2

概要

東京電力から3号機使用済燃料プールからの燃料取り出しについて、2月から行ってきた燃料取り出し訓練で確認された不具合事象やその対応状況、前回の廃炉安全監視協議会で未回答であった事項について説明を受けた。2019年に予定されている1号機原子炉格納容器(PCV)内部調査に伴い、PCVにアクセスルート(孔)を構築予定である旨の説明を受けた。2号機燃料デブリ冷却状況の確認試験を4月から実施する。1/2号排気筒解体工事は4月にモックアップ実証試験を終え、5月中旬から着手予定である。

(3号機使用済燃料プールからの燃料取り出しの状況について)

  • 今年2月から実施してきた燃料取り出し訓練で、7件の不具合事象を確認した。そのうち6件は対応済みであり、1件は原因調査中である。
  • 原因調査中の1件は、モータのケーブルコネクタ部に異物が発見されたという事象である。
  • 以前の廃炉安全監視協議会で未回答であった以下の事項の回答があった。
    • 使用済燃料集合体に重量物を落下させてしまった場合の耐荷重計算
    • 4号機との比較(燃料輸送容器の落下を想定して用意する緩衝体等)
    • 作業員の被ばく管理
    • 使用済燃料プールの水質管理

(1号機PCV内部調査について(アクセスルート構築作業))

  • 1号機では2019年にロボットを使ったPCVの内部調査を予定しており、その調査のためのアクセスルートを構築する。X-2ペネトレーションと呼ばれる所員用エアロックの外扉と内扉に穴を開ける。
  • アクセスルート構築のための孔開け作業に先立ち、放射性物質の漏えい対策として、PCVガス管理システムの排気量を上げ、PCV内圧力を大気圧と同程度まで減圧する。

(2号機燃料デブリ冷却状況の確認試験の実施について)

  • 2号機燃料デブリの発熱、冷却状況を調査するため、2号機原子炉に常時行っている注水を一時的に低減あるいは停止する試験を実施する。
  • 今年1月に2号機で炉注水ポンプが一時的に全停止する事象が起きて、この試験が延期されていたが、対策を実施し4月から試験を実施する。

(1/2号機排気筒解体工事の状況について)

  • 1/2号機排気筒解体工事は実物大のモックアップ排気筒を実際に切る実証試験を実施してきた。この試験で得られた知見を装置に反映し、5月中旬から解体工事に着手予定である。

会議資料

追加説明

平成31年4月8日(月曜日)、東京電力より、第67回目(平成30年度6回目)廃炉安全監視協議会に関する追加説明を受けました。

概要

  • 3号機使用済燃料プールからの燃料取り出しに関して、以下の点に関して説明があった。
    • 4号機の燃料プールからの燃料取り出しとの比較。燃料輸送時の燃料落下対策や、落下時の影響緩和策。
    • 使用済燃料プールの燃料破損時の放射能濃度評価。
    • 使用済燃料プールでのガレキ撤去の際に、ガレキが落下して燃料に衝突した場合の影響評価
    • 燃料取扱クレーン警報発報の原因である、ケーブルコネクタ部の異物混入に関して、ケーブルコネクタ内部に発見された「黒い粒子」の発生メカニズム、再発防止対策について。
  • 1号機PCV内部調査のためにアクセスルート構築に関して、ガス管理設備排気流量の単位の間違いについて
  • 1/2号機排気筒解体工事の状況について、前回の廃炉協で質問があった、排気筒の線量評価の条件や具体的な計算内容、放射性物質の飛散率についての説明等があった。

追加説明の様子追加説明の様子2

会議資料

 

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