第70回(令和元年度第3回)廃炉安全監視協議会
第70回(令和元年度第3回)廃炉安全監視協議会(立入調査)
令和元年8月7日(水曜日)、第70回目(令和元度3回目)となる福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会(略称:廃炉安全監視協議会)を行いました。
- 日時 令和元年8月7日(水曜日) 8:00~15:00
- 場所 福島第一原子力発電所
- 議題
(1) 1/2号排気筒解体工事について(現場確認)
(2) 1号機PCV内部調査にかかるアクセスルート構築作業について
(3) 1号機原子炉建屋オペフロ・ウェルプラグ調査について
(4) 3号機使用済燃料プールからの燃料取り出しについて
(5) 第3セシウム吸着装置(SARRY II)の運用開始について
概要
1/2号機排気筒解体工事は、8月1日より作業が開始された。作業員に熱中症が出たことなどで作業を中断していたが、6日に再開され、今回は解体作業の現場を確認した。また、2号機で弁の銘板が間違っていたことで、本来操作するべき弁とは違った弁を操作してしまい、原子炉格納容器(PCV)に常に封入している窒素が、一時中断されるというトラブルがあった。他に、1号機の内部調査のためにPCVに穴を開ける作業を開始したところ、内部のダスト濃度が上がった件、3号機で行われている使用済燃料プールの燃料取り出しに関して、トラブルなどの報告があった。
(1/2号機排気筒解体工事の状況)
1/2号機排気筒解体工事は、クレーンの吊り上げ高さの不足により作業開始が延期されていたが、クレーンを排気筒に近づける工事が完了し、8月1日より作業が開始された。今回本協議会として現場の状況を確認し、ダスト飛散抑制対策や、安全対策等について確認した。
(2号機原子炉格納容器窒素封入の停止について)
8月6日、2号機PCV窒素封入ラインの多重化工事に関して系統隔離作業を実施していたところ、弁の銘板に誤りがあり、間違った弁を操作してしまい、PCVへの窒素封入量が0になった。
(1号機PCV内部調査にかかるアクセスルート構築作業について)
1号機でPCV内部調査のため、PCVに調査器具等を入れるための穴を開ける作業をしていたところ、PCV内部のダスト濃度が上がり、作業管理値を超えたため、作業を一時中断している。今後、試験的に穴あけを再開し、ダスト濃度上昇のデータを採取する。
(3号機使用済燃料プールからの燃料取り出しについて)
4基目のキャスク輸送が完了したが、燃料取扱設備およびクレーンで作動流体が漏れるというトラブルがあった。
会議資料
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